トップリーグ2018-2019 第7節レポート(NTTコ厶 31-12 宗像サニックス)

ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 第7節
2018年10月20日(土)11:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 31-12 宗像サニックスブルース

宗像サニックスブルース

宗像サニックスブルースの藤井監督、福坪ゲームキャプテン

宗像サニックスブルースの藤井監督(右)、福坪ゲームキャプテン

藤井雄一郎監督

「前回から少しずつ、負けてはいますけれども、ステップアップしようとしてきて、今日はモールのディフェンスとスクラムという課題があったのですが、モールは取られることもなく、しっかりやれたということです。スクラムは今後修正しないと、うちのウィークポイントになっているので、スクラムを重点的にやっていきたいと思います。他の部分では対等にやれているところもあったと思いますので、そこを伸ばしていきたいと思います」

──前半、ミスが出たところは?

「少しずつ自分たちでプレッシャーを掛けてしまったと思います」

福坪龍一郎ゲームキャプテン

「今日はありがとうございました。リーグ最終戦ということで、どうしても勝ちたかったのですが、このような結果となりました。誰の目から見ても明らかにスクラムでやられていますが、他の部分では下を向く必要はないと思っています。(順位決定トーナメントまで)1ヶ月準備期間がありますので、しっかり準備したいと思います」

──前半、ミスが出たところは?

「ペナルティをもらったところで、少しずつ我慢できなくなってしまったと思います」

──かなり良いところまでいくのに取れないのは?

「プレッシャーを感じているとは思いませんでしたが、自分たちのミス、コミュニケーションミスとハンドリングエラーが出たと思います」

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのペニー ヘッドコーチ、ブリッツ ゲームキャプテン

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのペニー ヘッドコーチ(右)、ブリッツ ゲームキャプテン

ロブ・ペニー ヘッドコーチ

「まず、サニックスさんは良い戦いをしました。褒め称えたいと思います。相手も難しい状況だと思いますが、試合にたくさんのエナジーをもって臨んでくれました。自分たちについては、まず、スクラムがかなり良かったです。修正しなければいけない点は、ボールセキュリティです。いつパスして、いつキャリーしなければいけないか、そこの状況判断とディフェンスでソフトなところがまだまだありましたので、そこを修正してこの先の試合を戦っていきたいと思います。でも、選手たちはボーナスポイント付きの勝利を収めたので、そこは褒め称えたいです」

──金キャプテンが出場できなかったが?

「キャプテンがいなかった点についての問題はなかったです。どちらかといえば、11時30分のスタートといういつもと違った状況の方が問題でした。もう一つ、モチベーションを上げるのが難しい試合でした。その理由としては、相手チームが勝ち点を1点も取ってないチームであり、そういうチームにモチベーションを上げていくということは難しかったです。金キャプテンもプレーできなくてガッカリしているでしょう。怪我の状態としては、今日も無理すれば出られる状態ではありましたが、念には念を入れて休ませることにしました。彼はコアメンバーの一人でもあるし、今シーズンも良いプレーをたくさんしているので、この怪我から早く復帰してくれて、また、チームに良いプレーで貢献してくれることでしょう」

──スクラムはどのような工夫を?

「スクラムは年間を通じて良かったです。この試合に特にフォーカスしたわけではありません。平井選手が『ビッグショー』を見せてくれました。新人でタイトヘッドをやれる選手は初めてです。開幕から貢献してくれています。タイトヘッドが良いと良いゲームになります。マフィも『ビッグショー』を引き継いで良くやってくれました」

──(順位決定)トーナメントのまえに、別の大会(カップ戦)がある影響は?

「影響はあります。今のところ、選手層が厚いとは決して言えないチームですので、毎試合、ベストな布陣で臨むことが重要になってきます。ですので、カップ戦はその辺りのマネジメントが肝心で、ラインアップには少し調整が入ってきます」

──人事を尽くして天命を待つ心境か?

「毎試合、毎試合、ボーナスポイントを取れたとは言え、勝てる試合をすべて逃しているという点では、マネジメント側にもフラストレーションがかなり溜まっていました。ボーナスポイントが取れるということは良いことなのですし、チームがかなり競争力があることを証明できたと思います。ですが、この4年間、チームがどんどん成長してきてくれて、でも、もう少し成長が足りないところがあるということに、マネジメント側にもイライラが溜まっています。そのあと一歩のところがうまくいけば、かなり良いチームに仕上がっていけるところまで来ています。まだまだ満足はしていませんが、これからも成長していきたいです」

ヴィリー・ブリッツ ゲームキャプテン

「まず、サニックスさんが素晴らしいファイトを見せてくれました。すごく良いチームだと思います。自分たちとしてはセットプレーでやはりパフォーマーのミスがめだちましたので、そこは改善したいと思います。プレッシャーをかけて行こうとしていましたが、特にスクラムでそれができました。最終的に5ポイント取って勝つという目的を達成できたので、その点は満足です」

──プレッシャーについて?

「勝ちに対するプレッシャーは別になかったと思います。毎試合、ベストのパフォーマンスをしなければならないという自分たちに対するプレッシャーはかけています。でも、それは決してネガティブなプレッシャーではなくて、自分たちのベストを試合で出しきらなくてはいけないというものです。ミスというものはラグビーなので必ず起きます。それに対する反応がやはり大事になってきます。時には、自分たちをミスによって苦しめている場面もあったのですが、全力を出し切って乗り越えることができました」

──5ポイント取るのが使命で、後半までできるかどうか分からない時点での気持ちは?

「5ポイント取らなくてはいけないのは分かっていましたし、後半は自分たちにチャンスが回ってくることを信じて、チャンスが来たら自分たちのやるべきことをしっかり実行するだけだと話していました。チームの中にも素晴らしい選手がたくさん揃っています。特に、今日、最後にトライしたウォーレンボスアヤコ選手のように素晴らしい選手が、結局、勝ち点を取る働きをしてくれましたので、良かったです。あとは、NECさんの試合の結果を待つだけです。ダン・カーターがキックをたくさん蹴って、ポイントを入れてくれることを期待しています(笑)」

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