トップリーグカップ2018-2019 プール戦 第1節レポート(パナソニック 38-31 NEC)

ジャパンラグビー トップリーグカップ 2018-2019 プール戦 第1節
2018年11月11日(日)13:00キックオフ/栃木・足利市総合運動公園陸上競技場
パナソニック ワイルドナイツ 38-31 NECグリーンロケッツ

<マッチレポート>
爽やかな秋晴れの中、栃木県足利市総合運動公園にてパナソニック ワイルドナイツ vs NECグリーンロケッツによるカップBプールの初戦が開催された。
前半、両者ともに一進一退のゲーム展開を進めるが互いの堅いディフェンスで両者ともになかなか得点に結びつかない。そんな均衡状態のなか前半21分パナソニックがNEC陣10M付近のラックから、右フランカーのツポウテビタがNECの堅いディフェンスを破り先制トライをあげた。
一方、NECも前半25分、パナソニックのノット・リリースザボールのペナルティーからタッチキックでゴール5M前までゲインを上げ、NECボールのラインアウトからドライビングモールでフッカー佐藤耀がトライ。
その後NECは追加点を上げる事ができずパナソニック14点対NEC5点の得点で前半を終了する。

後半開始3分、パナソニックのフォワードにシンビンの処分があり14名でのゲーム展開となり、直後の4分にパナソニック陣ゴール前のスクラムからNECのNO8タトゥイラレプハがトライ。しかしNECも後半10分にフォワードの選手にシンビン処分があり14名でのゲーム展開となる。
その後、NECはパナソニックの堅いディフェンスに阻まれ、なかなか得点を上げる事ができない中、後半35分にパナソニックがPGを決め38点対24点となる。しかし後半39分のノーサイド直前にNECは自陣からの気迫の連続攻撃で16番秋山哲平がトライを返すが結果、カップBプール初戦はパナソニック38点 対 NEC31点でパナソニック ワイルドナイツに軍配が上がった。

なお、MOMは激しいアタックを繰り返し、先制トライをあげたパナソニックのツポウテビタ選手が受賞した。

NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツのラッセル ヘッドコーチ(左)、亀井キャプテン

NECグリーンロケッツのラッセル ヘッドコーチ(左)、亀井キャプテン

ピーター ラッセル ヘッドコーチ

「本日開催された場所も日本の美しい場所で感激しました。
このカップ戦は若手選手の育成にとても価値のある試合だと思います。12月に向けての準備になったと思います。
試合の内容につきましては我々の目指しているところであるセットピースもしっかりと出せていたが前半はチャンスを逃し得点に結びつけれなかった部分があるので修正が必要と思います。
今日の教訓としてはスコアをしたらすぐに相手に取り返されたというシーンがありましたので修正していきたい。しかし最後の10分のボールの保持力というのは本来のNECの良いところがだせたと思う」

──この試合で若手メンバーをどのように見極めたかったのですか?

「若手のまわりにシニアを配置したMIXチームの中で経験を積ませようとした」

──12月に向けて修正したい点などは。

「2年ぶりに復活したBKの宮島選手や横山選手の調整をしていきたい」

──この大会のコンセプトが難しいと思いますが、どのように考えていますか

「この大会は、若手の育成や復帰メンバーの調整に大変意義のある良い機会だと考えています」

亀井亮依キャプテン

「カップ戦は初めての試合でしたが、監督が言われました通り試合の経験を積むことと、選手のモチベーションを上げるのによい機会だと思います。
試合としては、シンビンが出たり、連続攻撃ができなかったりと本来のNECの流れにもっていけずスコアをあげる決定力が無かった」

──スクラムのプレッシャーを強く掛けていたと思いますが、そのような戦略ですか。

「スクラムのプレッシャーもそうなのですが、実際にはモールを中心に準備をしてきまた」

パナソニック ワイルドナイツ

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(左)、谷ゲームキャプテン

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(左)、谷ゲームキャプテン

ロビー・ディーンズ監督

「一年を通して練習をやってきたのですが、なかなか試合に出る機会が無かったのですが今日出したパフォーマンスそして仲間たちに見せた気持ちの部分については非常にうれしく思っています。それと我々コーチも大変良い一日で選手たちからご褒美をもらった。
それと我々のチームは合流したばかりの選手もいてすべてが上手くいっていたわけではなかったのですが、谷ゲームキャプテンがしっかりとチームを引っ張ったと思います」

──この大会へのテーマと目標は。

「考え方として、このチームに所属しているすべての選手に公式戦の試合をさせたいという事があります。今日出場した選手のなかにトップリーグの公式戦に出場したことのない選手もいますが、彼らも同じ練習メニューをこなしている選手たちなのでその選手たちにも公式戦に出場する機会を与えたいと考えています」

──西原選手が出場されていましたが、パフォーマンスはどうでしたか

「パフォーマンスの前に、西原選手は大きなケガを2回していて、彼がグランドに戻ってきてくれたことが大変うれしい。
西原選手はチームの歴史に大きく貢献した選手のひとりでグランドに戻ってきた事に大きな価値がある」

谷昌樹ゲームキャプテン

「この新しい大会でまずは一勝できたことは喜ばしい事でした。
そして新しいメンバーとも楽しんで結果を出せ、喜びを共有できたことに大きな意義を感じています」

──この大会の目標は。

「まずは、しっかり一勝してカップリーグの優勝を狙います」

(栃木県 広報 山下健治)

マン・オブ・ザ・マッチのツポウテビタ選手

マン・オブ・ザ・マッチのツポウテビタ選手

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