トップリーグ カップ 2018-2019 weekly preview:総合順位決定トーナメント1回戦

日本代表トレーニングスコッド入りしているNO8ガンター率いるパナソニックはトヨタ自動車へのリベンジを狙う photo by Kenji Demura

日本代表トレーニングスコッド入りしているNO8ガンター率いるパナソニックはトヨタ自動車へのリベンジを狙う
photo by Kenji Demura

トップリーグ カップ初王者へ4強が激突する“セミファイナル”は花園で
トヨタ自動車対パナソニック、サントリー対クボタ

text by Kenji Demura

13日、ジャパンラグビー トップリーグ カップ2018−2019 総合順位決定トーナメント1回戦8試合が東京、名古屋、大阪、北九州の4会場で行われる。

今季、初の試みとして導入されたカップ戦。

昨年11月、日本代表のイングランド遠征に合わせるかたちで行われたプール戦3節を経て、初代王者になるべく「1〜4位決定トーナメンント」に勝ち上がったのは、サントリーサンゴリアス、パナソニック ワイルドナイツ、クボタスピアーズ、トヨタ自動車ヴェルブリッツの4チーム。
“セミファイナル”2試合は大阪・東大阪市花園ラグビー場にて、トヨタ自動車−パナソニック(KO11:45)、サントリー − クボタ(KO14:00)の対戦カードで行われる。

地元開催ラグビーワールドカップ2019を8ヶ月後に控え、本トーナメントでは各チームが日本代表候補選手(第三次ラグビーワールドカップトレーニングスコッド=RWCTS)の選手たち抜きで戦うのが基本だが、1月7日には「一部の選手にはそのパフォーマンスチェックのために試合出場が必要との判断から、プロテクトを解除する」との発表があった。

パナソニックでは、まさにその「プロテクト解除」の対象となったFLベン・ガンターがゲームキャプテンとしてチームを引っ張ることになる。
トップリーグ最年少出場記録を持つ21歳のバックローが、競争が激しいジャパンのFW第3列勢の新たな救世主となるのか注目される一方、計38人のRWCTSを補完する18人のNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)メンバーからもLO長谷川峻太、FB野口竜司の2人がトヨタ自動車戦のメンバー入り。

RWC2019で日本代表の救世主となる可能性を持つメンバーも含めたポテンシャルの高い陣容で、12月2日のリーグ総合順位決定トーナメント1回戦(=準々決勝)で苦杯をなめたトヨタ自動車とのリベンジ戦に臨む。

逆に2010-2011年シーズン以来となるパナソニックに対する勝利を挙げた(当時は三洋電機/2015-2016プレシーズンリーグを除く)トヨタ自動車はリーグ戦では主にWTBで起用されて計7トライを挙げて新人賞に輝いた岡田優輝がCTBとして先発。
決定力抜群のニュースターを学生時代に慣れ親しんでいたポジションで起用することで、リーグ戦とは異なるヴェルブリッツの攻撃スタイルが見られるかもしれない。

ブレないサントリーは登録メンバー全23人が日本人
日本代表組では東芝NO8徳永も先発メンバー入り

カタカナ名なしでクボタとのセミファイナルに臨むサントリー。CTB梶村などNDS組のプレーぶりも注目される photo by Kenji Demura

カタカナ名なしでクボタとのセミファイナルに臨むサントリー。CTB梶村などNDS組のプレーぶりも注目される
photo by Kenji Demura

「サントリーは日本人を鍛えてインターナショナルレベルに育てるチーム」
沢木敬介監督がそう言い続けているサントリーの方向性はカップトーナメントでも全くブレがない。
クボタとの“セミファイナル”では、なんと23人の登録メンバーにカタカナ名はゼロ。
リーグ戦で3連覇を逃した後の再出発の象徴となるようなアタッキングラグビーを純和製チームで披露してくれるのか注目だ。

プール戦で神戸製鋼コベルコスティーラーズを破り(24—22)、“セミファイナル”に勝ち進んだクボタは、今季唯一神戸製鋼に黒星をつけたチームとしてサントリーからの金星もゲットして悲願の初タイトル獲得に向けて邁進したいところだ。

PR堀越康介、HO北出卓也、CTB梶村祐介、WTB尾崎晟也(以上、サントリー=尾崎はリザーブ)、CTBシオネ・テアウパ(クボタ)のNDS組もそれぞれメンバー入りしている。

尚、「5〜8位決定トーナメント」が行われる東京・秩父宮、「9〜12位トーナメント」の愛知・パロマ瑞穂ラグビー場、「13〜16位トーナメント」の福岡・ミクニワールドスタジアム北九州での試合予定は以下の通り。

(東京・秩父宮ラグビー場)
東芝ブレイブルーパス – キヤノンイーグルス(KO11:30)
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス-神戸製鋼コベルコスティーラーズ(KO14:00)

(愛知・パロマ瑞穂ラグビー場)
豊田自動織機シャトルズ – NECグリーンロケッツ(KO11:30)
リコーブラックラムズ – ヤマハ発動機ジュビロ(KO14:00)

(福岡・ミクニワールドスタジアム北九州)
コカ・コーラレッドスパークス-日野レッドドルフィンズ(KO11:30)
Honda HEAT – 宗像サニックスブルース(KO14:00)

RWCTSではNO8徳永祥尭(東芝)、NDSではNO8中島イシレリ、FB山中亮平(神戸製鋼)、FL松橋周平(リコー)、PR山本幸輝(ヤマハ発動機)などがメンバー入り。

RWCTSでもNDSでもないが、アマナキ・レレィ・マフィ(NTTコム)もNO8で先発する。

悲願の初タイトルへ向けてサントリーにチャレンジするクボタ。NDS入りしたCTBテアウパも先発する photo by Kenji Demura

悲願の初タイトルへ向けてサントリーにチャレンジするクボタ。NDS入りしたCTBテアウパも先発する
photo by Kenji Demura

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