2節 マッチサマリー(トヨタ自動車 45-7 Honda)

トヨタ自動車ヴェルブリッツ 45-7 Honda HEAT
【week2/2011年11月5日(土) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】

曇り空の下、ホンダヒートのキックオフで試合開始。開始早々からお互いに積極的に攻めるが、先制したのはトヨタ自動車ヴェルブリッツ。前半2分、PK後のラインアウトから展開してトライ。その後はトヨタ自動車の積極的な展開攻撃に対してホンダもよく守り、トヨタ自動車に追加点を与えなかった。しかし、15分にホンダゴール前のスクラムから簡単にトヨタ自動車がトライを奪うと、トヨタ自動車の攻撃のスピードに拍車がかかり、3分後にトライを追加。その後はホンダのディフェンスが少しずつ甘くなったところを、トヨタ自動車が縦突破を絡めながら縦横無尽に攻めるが、後一歩のところでミスを犯し追加点を奪えないまま、17-0で前半終了。

後半はトヨタ自動車が開始早々からホンダ陣に入り、モールを使いながらゴール前に攻め込む。そして、4分にトヨタ自動車がキックのカウンター攻撃からトライをあげたことで一方的なペースになるかと思われたが、トヨタ自動車がシンビンで一人少ない状況をうまく使ってホンダがトライ。これをきっかけにホンダが勢いを取り戻すかと思われたが、ミスで勢いに乗りきれず。その後はトヨタ自動車がブレイクダウンの優位性を生かし、FW・BK一体となった攻撃で3トライをあげて突き放し、最終的には45-7で勝利を収めた。トヨタ自動車の攻撃ラグビーが目立った試合であったが、ホンダも最後まで切れずにディフェンスをしたことで、内容的には締まった試合であった。マン・オブ・ザ・マッチはトヨタ自動車のFLヘイデン・ホップグッド。(大林直之)

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会見ダイジェスト
Honda HEAT
上野監督(右)、田中キャプテン
上野監督(右)、田中主将


◎Honda HEAT
○上野三四郎監督
「多くのファン、関係者の皆様ありがとうございました。トヨタ自動車のペース、格上のチームに好きなようにやられてしまいました。しかしトップリーグでまた勉強できていると思っています」

○田中貴士主将
「悔しいです。この気持ちをリコーブラックラムズ戦にぶつけたいと思います」

──ミスはあったが一番の誤算は?
○上野監督
「ディフェンスで止められませんでした。トヨタ自動車のペースで進み、ターンオーバーも多かった」
○田中主将
「ディフェンスで食い込まれました。セットは悪くなかったです」

──スクラムのコラプシングが多かったが?
○田中主将
「ヒットで勝ってと思っていましたが、自分達のスクラムを信じるしかないです」

──ブレイクダウンの感触は?
○上野監督
「負けています。あせって軽く球を扱っていました」

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トヨタ自動車ヴェルブリッツ
朽木監督(右)、北川選手(中)、上野主将
朽木監督(右)、北川選手(中)、上野主将


◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木泰博監督
「先週に引き続き途中から雨でした。また、LO北川俊澄選手がトヨタ自動車で100試合目の記念試合でした。先週は攻撃ラグビーができず、苦しかったです。その中、先週にも増して体を張ってボールを獲得してくれた北川のプレーで優位性を出すことができました。今週のボール獲得の優位さは北川の活躍でマン・オブ・ザ・マッチに値すると感じています。それが評価されてワールドカップにも行っていると思います。本日はありがとうございました」

○上野隆太主将
「開幕戦に続き雨にもかかわらず応援いただきありがとうございました。先週できなかったトヨタ自動車のアタッキングラグビーができました。やっとリズムができたと思います」

○北川俊澄選手
「本日はありがとうございました。入社9年目、今まで支えてくれた監督はじめチームメイトに感謝したいと思います。波を乗り越え100試合したことは自信になります。150試合を目指したいです。今週の勝ちからもっと学び、NECグリーンロケッツに勝ち優勝を目指したい」

──ワールドカップから(北川選手が)帰ってきて得たものは?
○朽木監督
「北川のモール、ラックに入る数はダントツ。人間性、メンタルが伸びました。あたふたしない、図太くなったと思います。良くキャプテンをサポートし、声をかけています」

──波があるとは?
○北川選手
「今は良い状態です。どれだけ継続できるかです」

──ワールドカップに行ったことはトヨタ自動車に還元できている?
○北川選手
「ワールドカップのプレッシャーに比べたら分かりやすいと思います」

──この1週間での修正は?
○朽木監督
「反省とか悔いることはなかったです。ミスがはっきりしているので。中5日と短かったがトヨタ自動車のクオリティの高さと攻撃をよみがえらせることができました」

──会社に掲げてあるアライブとは?
○朽木監督
「トヨタ自動車が攻撃チームとしてよみがえること。生まれ変わるぞという気持ちです」

──この1週間でキャプテンとして考えたことは?
○上野主将
「FWの攻める意識と動きだすことを重点で修正しました」

──先週と同じBKメンバーなのはなぜか?
○朽木監督
「80分間トヨタ自動車の良さを出すためです。前半は両外国人のキープ力。後半はボールコントロールの良いSOオレニ・アイイ選手。先週、SO黒宮裕介が調子を落としていたが、良さを分かっているので。チーム内での競争力も上がりました。今週は両CTBの良さを引き出していました。しかしゲームコントロールはまだまだです」

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この日、11時30分キックオフで行われた、日本選抜「クワイエット・タイフーン」対 豪州選抜「サイレント・ナイツ」の試合は、3-22で豪州選抜が勝利しました(前半3-5)

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