5節 マッチサマリー(NTTドコモ 32-57 パナソニック)

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C:2011, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)

NTTドコモレッドハリケーンズ 32-57 パナソニックワイルドナイツ
【week5/2011年12月4日(日) at 大阪・近鉄花園ラグビー場】

強い北風の中、風上に位置するNTTドコモレッドハリケーンズのアタックでスタートする。
モールで序盤のゲーム支配を試みるパナソニックワイルドナイツに対して、ジャッカルとボールをワイドに動かすことで対抗するドコモが3分PGを決め先制する。
フェイズを重ねドコモDFを崩しにかかるパナソニックは、8分ゴール前スクラムからNO.8ツイがサイドアタックから左中間にトライ(G成功3-7)、浮遊していたゲームの流れを手繰り寄せる。
負けじとドコモもフェイズを重ねゲインを図るも、パナソニックの厚いラインDFに阻まれ、反則でチャンスを逃す。

21分HO堀江のトリッキーなプレーで繋いだチャンスから右展開、NO.8ツイがアングルチェンジで切れ込み、ポスト下にトライ(G成功3-14)。
巧みなステップワークにコンタクトからの素晴らしいボディコントロールをみせるSOデラーニを起点に31分にトライを重ねたパナソニックが、ゲームを支配したかにみえたが、ドコモはブレイクダウンからの素早いボール廻しで応酬、37分にモールサイドからスルスルっと抜け出したCTB12中矢が40mを走り切り左中間にトライ(G成功13-21)。後半に興味をつなぐ。

後半開始早々の41分、パナソニックはドコモG前10m中央ラックから左へ展開、SH田中-NO.8ツイ-PR木川と繋ぎトライ(G成功13-28)。43分にもドコモのカウンターアタックを前であっさり止めボールを奪取、SOデラーニのアタックからBKへ繋ぎ最後はLO飯島がトライ(G不成功13-33)と連続トライで雌雄を決したかと思われたゲームは、パナソニックDFの‘規律'の乱れで、もつれてしまう。

パナソニックがPGで加点した後の51分、ドコモはFB沼田のビッグゲインで作ったチャンスからフェイズを重ね、最後はFLセテファノが右中間にトライ(G成功20-36)。
ここからパナソニックが3T(3G)、ドコモが1T(1G)と打ち合い、ファイナルスコアは32-57となったが、昨年の覇者としては物足りない内容。
怪我人が復調し、チーム力が整備されつつあるドコモに対し、「ブレイクダウンでの(次への)洞察力が足りない」(パナソニック・中嶋監督)、「昨年まで在った阿吽の呼吸がない」(堀江FWリーダー)と課題が山積みのパナソニック。スコアとは裏腹の両チームはそれぞれの宿題を抱え、リーグ中盤へと進んでいく。(廣島 治)
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会見ダイジェスト
NTTドコモレッドハリケーンズ
高野ヘッドコーチ(左)、平瀬キャプテン
高野ヘッドコーチ(左)、平瀬キャプテン


◎NTTドコモレッドハリケーンズ
○高野一成ヘッドコーチ
「ホームの花園に戻り、多くの方の応援を頂き感謝している。4節までの課題であったディフェンスからのアタックをしようとしたが、ブレイクダウンでボールが獲得できずに逆に相手にチャンスを与えてしまうようなこともあった。しかし、外国人選手も何人かは怪我から復帰し、今日は継続した攻めができ、ボーナスポイントの4トライを獲得できたことは、大きいと思う」

○平瀬健志キャプテン
「今までの4試合でうまくいかなかった組織ディフェンスができたと思う。後半には、エリアマネージメントもうまく行き、HCの言うとおり、ボーナスポイントも獲得して、次につながる試合ができたと思う」

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パナソニックワイルドナイツ
中嶋監督(右)、堀江FWリーダー
中嶋監督(右)、堀江FWリーダー


◎パナソニック ワイルドナイツ
○中嶋則文監督
「今シーズン初めて花園の試合だったが、多く方の応援を頂き、有り難く思っている。今日の試合、前半はプラン通りでアタックも良かったが、後半は、ディフェンスが崩れトライを獲られた。次の試合では、小さなミスも起きないように修正して、プレイの精度を高めていきたい」

○堀江翔太FWリーダー、MOM(負傷交替した霜村キャプテンに代わって)
「接戦となった前節のホンダヒート戦では、プレーが軽かったので、2週間かけて修正して、今日は自分達の継続を意識したプレーができたと思う。後半はチームとしてのプレイができず、個々の選手が独りで行き過ぎてしまい、トライを獲られてしまった。ただ、逆に言うとこのチームにはまだまだ伸びしろがあり、成長段階にあると思っているので、次の試合までに今日の課題を修正して臨みたい」

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