マイクロソフトカップ2005(決勝)会見レポート 東芝府中ブレイブルーパス20-6ヤマハ発動機(ジュビロ)

◎ヤマハ発動機(ジュビロ)
○GRANT BATTYヘッドコーチ

「東芝さんは大変素晴らしいチームであると試合前から認識していましたが、モールが強いという以外にブレークダウンで多々プレッシャーをかける強さが有りました。ヤマハは個人的なミスが多発してペナルティを多く重ねてしまいました。しかしながら、トップリーグでの一戦目と比べて今回はもっと力が上がっての試合であったと感じています。ヤマハチームは大変若い選手が多く、こういう大試合を経験することによりさらに成長が期待できます。キックを使うゲームプランでしたが、プレッシャーがありました。もっとトライを取れると思っていたのですが残念です。日本選手権では今シーズンのヤマハラグビーの成長振りをお見せしたいです。」

○久保晃一キャプテン
「多くのサポーターの皆さんの応援のおかげで準優勝することができました。心から感謝します。東芝さんは激しい接点、モールの力があり、我々は後手後手になってしまったと思います。こちらもチャンスはあったのですが、ミスを犯してしまい、ターンオーバーされてしまいました。東芝さんの素晴らしい接点での入りは勉強になりましたので、それを活かして日本選手権に臨みたいと思います。もう一度東芝さんと戦えるよう、まず、準決勝に全力を尽くします。もし、決勝で戦えるようであれば、同じ結果にならないようにしたいと思います。」

ヤマハ発動機(ジュビロ)、グラント・バティ ヘッドコーチ(右)と久保キャプテン ヤマハ発動機(ジュビロ)、グラント・バティ ヘッドコーチ(右)と久保キャプテン


◎東芝府中ブレイブルーパス
○薫田真広監督

「決勝にふさわしいタイトでハードなゲームでした。ボールを外に運ぶというゲームプランでしたが、前半からFW、BKのもう一人のサポートが足りず、プランどおりいかなかったのは反省点です。ただディフェンスには選手が自信を持っていて、昨日のミーティングでも10点に抑えようと伝えましたが、よく選手がやってくれたと思います。負傷退場した宮下のゴール前の一発のタックルが出なければゲームの結果は分からなかったと思います。私の中では彼がMVPです。コラプシングも密集も下井レフリーが一貫性を持って笛を吹いてくれましたが、選手がそれをどう判断していくか、後半の始めから崩れてきて、ターンオーバーしたボールを簡単にタッチに蹴って相手ボールにしてしまうなど、後半の中盤は嫌な時間帯でした。そこで、SOのところで若干リズムが悪くなっていたのでキャプテンを予定より早く入れてディフェンスを強化しました。正直、うちは多分2,30点取れると思っていましたし、オトが2本のトライを仕留めておけば、ゲームとして変わっていたと思います。苦しんだゲームでした。1週間空くのでじっくり休んで、ホルテンやバツベイも戻るので一番強いメンバーで日本選手権に臨みたいと思います。選手たちには、チャンスを自分たちでつかんでほしいと願っています。」

○冨岡鉄平キャプテン
「去年のマイクロソフトカップを思い出す展開でした。トーナメントの決勝はこうなるんだなあと感じました。ゲームプラン、戦術についてのほとんどを納得してやってきたので少なからずそういう小さなところの準備がこちらのトライにつながったと思います。そういう点でうちがヤマハさんより上回ったと思います。嫌な雰囲気を感じる時間帯では、昔だったら点を取られていたと思いますが、今はアタックに転じて点を取れるようになりました。今シーズン、ピンチを立て直してスコアして戦ってきた経験が大きいです。点数が近ければあせりは当然ありますが、その中でスコアして行こうという意識がありました。トップリーグの時と同じく、お互い勝てば優勝という事でモチベーションには変わりはなかったと思います。日本選手権も勝てればよいのですが、トップのチームはご覧のとおり競っていますので、次に当たるのがトヨタにせよ早稲田にせよ全力でしっかり準備をしていきたいです。力をもっともっと伸ばしていって、レベルの高い東芝を作って一番高いところに行けたら良いと思います。」

-----MVP立川剛士バイスキャプテン
「去年5点差でNECに負けたのが悔しかったので、優勝できて嬉しいです。MVPを貰えるのは正直嬉しいですが、80分やってきて宮下のタックルにしびれました。僕はMVPは彼だと思いますが、まあ、貰えるものは貰います(笑)。1本目のトライはトライを取るためのサインではなく、バックス勝負のサインでした。2本目のトライでボールを掲げたのはトップリーグでもやってしまったのでマイクロソフトカップでもやらなければと思ってやってしまいました。すいません。日本選手権では、まず、トヨタと真っ向勝負して勝ちたいです。」

東芝府中ブレイブルーパス、右から薫田監督と冨岡キャプテン 東芝府中ブレイブルーパス、右から薫田監督と冨岡キャプテン

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