ファーストステージ・第2節 マッチサマリー(ヤマハ発動機 31-30 リコー)

ヤマハ発動機ジュビロ
ヤマハ発動機ジュビロ
31 合計 30
15 前半 24
16 後半 6
4 勝点 1
9 総勝点 4
リコーブラックラムズ
リコーブラックラムズ

ヤマハ発動機ジュビロ 31-30 リコーブラックラムズ

ファーストステージ・第2節 プールB
2013年9月7日(土)19:00キックオフ/三重・鈴鹿スポーツガーデン

トップリーグ1stステージ第2節、開幕戦でクボタから勝利をあげて勢いに乗るヤマハと、コカ・コーラウエストと引き分け、今シーズンの初勝利を狙うリコーとのゲームが鈴鹿スポーツガーデンで行われた。
先制したのはヤマハ。前半1分に敵陣22m中央のPGをFB五郎丸が決めた。リコーは12分に敵陣10m左スクラムからSH池田が左サイドを突き、CTB12河野が中央にトライ、ゴールも決まり、3対7と逆転する。20分にはPGを決め、3対10とリードを広げる。22分、リコーは敵陣右22mスクラムからSH池田がサイドを突き中央にトライ、ゴールも決まり、3対17とさらにリードを広げる。ヤマハは直後のキックオフからのラック、リコーのキックをチャージし、インゴールまで迫るもトライを取ることができなかった。

28分には敵陣22m付近でクイックスローイン、左に大きく展開してWTB11渡邊がトライ、FB高平が難しい角度のコンバージョンを決め、3対24とする。
ここからヤマハの反撃が始まる。33分、敵陣ゴール前ラックから右に展開し、CTB12サウがラインブレイク、CTB13ピウタウがトライ。前半終了直前にもHO日野がトライを決め、ゴールも決まり、15対24として前半を終了した。

後半は劇的な展開となった。8分、13分とヤマハFB五郎丸がPGを決め、最大21点あった差を3点にまで縮める。20分にリコーがスクラムコラプシング。敵陣10m左中間のPGを五郎丸が落ち着いて決め、ついに24対24の同点とする。しかし直後の22分、リコーFB高平がPGを決め、再びリコーがリードする。さらに33分、敵陣22m中央でヤマハがオーバーザトップの反則、リコーFB高平がPGを決め、24対30とリードを6点とする。

36分、ヤマハはラインアウトからトライを取りに行く。モールが崩れたが、そこからフォワードがピックアンドゴーを繰り返し、最後は左に展開、、CTB12サウが左中間にトライ、29対30と1点差に迫る。決めれば逆転の大切なコンバージョンをFB五郎丸が決め、31対30とし、そのままノーサイドを迎えた。なお、この試合のMOMはヤマハのマレ・サウが選ばれた。(後藤樹雄)


● 記者会見ダイジェスト ●

リコーブラックラムズ


神鳥裕之監督(左)、野口真寛ゲームキャプテン

神鳥裕之監督

「今日はアウェイのゲームであるにもかかわらず、たくさんの方に応援していただき感謝している。前節のコカ・コーラウエスト戦では後半に勢いにのまれ勝ちきれず、修正して今日のゲームを迎えたが、同じような形で勝ちきれなかった。同じような課題の残るゲームが続いているので、次節には修正したい」

野口真寛ゲームキャプテン

「前半の後半、そして後半と、リコーのラグビーができず、反則を重ね、PGを決められた。修正して次に臨みたい」

──前半はフォワードが押していたが、スクラムの反則が多くなったのは?

野口ゲームキャプテン

「特に変化はなかった。セットは安定していたと思う。ヤマハの速いテンポに反則を重ねてしまった」


ヤマハ発動機ジュビロ


清宮克幸監督(左)、三村勇飛丸キャプテン

清宮克幸監督

「最大21点差からのゲームで、ゲームの中で修正しながら点差を跳ね返せたのはチームとして収穫だった。コンディションの問題で前半受けてしまった。今日はファンの皆さんにとっても観ていて楽しい試合だったと思う。次はホームでのゲーム。スカッとした試合にしたい。後半、スクラムでいいプレッシャーをかけてくれた」

三村勇飛丸キャプテン

「正直、21点あった差を逆転できてよかった。パナソニック戦を2連勝で、しかもホームで迎える。昨年のリベンジをしたい。チームでまとまって勝ちたい」

──後半への指示は?

清宮監督

「自分たちが勝てるところで、自信を持ってやりきるように指示した」

──スクラムが後半によくなったが?

三村キャプテン

「途中から入ったメンバーがよかった。8人でまとまってスクラムが組めた」

──前半差が開いたのは?

三村キャプテン

「セットプレーが崩れた。そこを修正していきたい」


マン・オブ・ザ・マッチはヤマハ発動機ジュビロ、マレ・サウ選手

(記事:後藤樹雄 写真:清水良枝 広報:山中茂生)

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