セカンドステージ第2節 マッチサマリー(近鉄 8-34 リコー)

近鉄ライナーズ
近鉄ライナーズ
8 合計 34
3 前半 20
5 後半 14
0 勝点 5
8 総勝点 12
リコーブラックラムズ
リコーブラックラムズ
(この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます)
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近鉄ライナーズ 8-34 リコーブラックラムズ

セカンドステージ・第2節 グループB
2014年12月7日(日)12:00キックオフ/大阪・近鉄花園ラグビー場

ジャパンラグビー トップリーグセカンドステージ第2節、第1節でNECグリーンロケッツを下してグループB2位の近鉄ライナーズと同じく宗像サニックスブルースを破って第3位のリコーブラックラムズとの1戦、この両チームは、ファーストステージでも対戦があり、近鉄が28-23とリコーに僅差で勝っている。ノーサイド直前にトライかに見えたリコーのプレーがTMOによりノットリリースザボールの判定となり決着がつくという劇的な展開は未だに記憶に新しい。先週末からの寒波による厳寒の下ではあるが、晴れ間が覗く天候の下、試合はリコーのキックオフで開始される。

最初に攻勢をかけたのは、リコー、8番マウ ジョシュア、10番コリン・ボークを軸に素早い展開で攻め立てると、受けに回った近鉄、耐えきれずに5分、16分とオフサイドを犯し、いずれもリコー15番ピータース ダニエルがPGを決め、0-6と先行する。さらにリコーは、25分にラインアウトからフェイズを重ね、最後ゴールライン直前のラックから、この日のゲームキャプテン9番山本昌太がサイドを衝いてポスト右に飛び込んでトライ、Gも成り0-13と試合の主導権を握り始める。

この後近鉄も30分に10番重光泰昌のPGで3-13とするものの、直後34分には、自陣G前30m付近でリコーの9番山本がパスをインターセプトして70m近くを独走し、トライ、3-20と近鉄を大きく引き離して、このまま前半を終了する。

後半に入ってもリコーの優勢は変わらず、序盤3分にトライラインを割ったかに見えたプレーは、TMOの結果、惜しくもノーグラウンディング。しかし、その後もリコーの相手陣内での攻勢は続き、遂に11分、ラックから左展開し、DFのギャップを12番牧田旦が巧く衝いてトライ、3-27と点差を拡げる。
そして、17分には再び自陣ゴール前30m付近で相手パスをインターセプト、5番ロトアヘア ポヒヴァ大和がおよそ70mを走り切ってトライ、3-34と勝利を大きく手繰り寄せる。

これに対して近鉄は、13分にNo8ラディキ・サモを投入、流れを変えようと試みるが、リコーのDFに跳ね返される。そして、ようやく40分に20番サモの突破から出来たラックから出たボールをサモが巧くキープして7番タウファ統悦に繋ぎトライ。しかし、ここでノーサイドを迎える。試合の結果は8-34と近鉄は辛うじてノートライは免れたものの、リコーがボーナスポイントも加えての圧勝。MOMは、リコーの攻撃の起点としてチームを引っ張り、自身も2トライを挙げた9番山本昌太に贈られた。


● 記者会見ダイジェスト ●

近鉄ライナーズ

近鉄ライナーズ
前田監督(左)、豊田キャプテン

前田隆介監督

「まず、ファーストステージ終了時点でボーナスポイント4をもらったチームとしては相応しくない最低の試合をしてしまい、ファンの皆さまには申し訳ない気持ちで一杯です。ただ、これからまだまだ試合が続くので、次の試合に向けて切り替え、今からしっかり準備をしていきたい。本日はありがとうございました」

──最低の試合ということであるが、原因はどのあたりに?

「前半の20分ぐらいまでにミス(7~8個)が続いた。これはファーストステージと同じ反省だが、自らアタックの機会を失ってしまいリズムに乗りきれなかった。切り替えようと試みたがリコーの守りが固く、攻めても相手の裏に出ることができなかった」

豊田大樹キャプテン

「今日の試合を楽しみに来ていただいたファンの皆さまの期待に応えられなかったことを反省しています。セカンドステージが始まってまだ1トライしか獲れていないチームが、30点以上も獲られるということではやはり勝てない。修正すべきところはたくさんあるが、特にディフェンスを修正していきたい」


リコーブラックラムズ

リコーブラックラムズ
神鳥監督(右)、山本ゲームキャプテン

神鳥裕之監督

「アウェーの中でもたくさんのファンの方に応援いただき感謝申し上げます。近鉄にはしばらく勝てていなかったので率直に嬉しい。苦手意識もあり今日はどうしても勝ちたかったが、選手は本当に良いパフォーマンスをみせてくれた。ファーストステージの課題を振り返り、この1週間はチーム一丸となって準備ができた結果だと満足している。ただ、最後トライを獲られてしまったことは課題、気を引き締めて来週も頑張っていきたい」

──ファーストステージを踏まえての近鉄戦対策とその評価は?

「対近鉄戦というよりも、ファーストステージは接戦を勝ちきれなかったという反省を持って、やはりトライを獲りきるということにこだわって、この11月はトレーニングを重ねてきたので、この部分の成果が出た。近鉄とは力の差があまりないと考えるが、本日はセットプレーが安定していたので、その部分でわれわれに分があったと思う」

山本昌太ゲームキャプテン

「近鉄には過去5戦勝てていなかったので、この1週間チーム一丸となって練習に取り組んできた。その結果が勝利につながったと思う。本日はありがとうございました」








マン・オブ・ザ・マッチはリコーブラックラムズ9番、山本昌太選手

(記事:蜷川善夫、村島博、高橋茂治 写真:野口美保 広報担当:村島博)

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