セカンドステージ第5節 マッチサマリー(パナソニック 45-8 サントリー)
パナソニック ワイルドナイツ 45-8 サントリーサンゴリアス セカンドステージ・第5節 グループA パナソニック地元太田 “不敗神話”、続く “野武士軍団”が地元太田で2位につける宿敵サントリーサンゴリアスを圧倒、首位対決を制した。 序盤、両チームともに気迫あふれるプレーで一進一退の攻防を見せ前半30分を過ぎるまでスコアは拮抗。 ゴールとPGを加えて13-8に点差を広げて前半を折り返したパナソニックが後半からギアをさらに上げる。自陣からパスをつなぐアタックで2連続トライを奪い、勝利をほぼつかんだ。粘り強いディフェンスも安定感を増し、後半はなんとサントリーを零封。JP・ピーターセンのこの日3つ目のトライを加えパナソニックが45-8で勝利を収めた。 マン・オブ・ザ・マッチには正確なキックと果敢なアタックでゲームをコントロールしたベリック・バーンズが選ばれた。 ● 記者会見ダイジェスト ●
サントリーサンゴリアス 大久保監督(右)、真壁キャプテン 大久保直弥監督 「前年度のチャンピオンチームに対して自信を持って臨んだゲームだったが、懐の深さ、勝負に勝ち切るという部分においてパナさんの方が一枚も二枚も上手だったと率直に思います。これでシーズンは終わりではないので“取るべきところでしっかり取る”“勝負に勝つことに徹する”ラグビーをもう一度つくっていきたい」 ──ラインアタックでいいブレイクができていたと思うが? 「そこが懐の深さ。ふつうのチームならあれだけブレイクされたらもう少し崩れると思うが、パニックにならずに守り切るという自信と判断を15人の選手が持っていることが(パナソニックの)強みなのでしょう。少なくとも前半にもう1~2本はトライを取るチャンスが間違いなくあったが、そこで取り切らないと相手に試合をコントロールされてしまうことになる」 ──ここ太田はパナソニックのホーム。やりづらさはあったか? 前のここでの対戦時、当時の監督は「遠い」と言っていたが。 「なので新幹線で来ました(笑)。天気も良く風の有利不利もあまりなかったので特には‥‥、でもきっと何かがあるのでしょう。25連勝は簡単にできることではない、本当に尊敬すべき記録。だからこそそこにチャレンジする楽しみがあったのですが結果は思い通りにいきませんでした」 真壁伸弥キャプテン 「取るべきところで取れなかった、自分たちのラグビーを徹底するために何が足りなかったか、いい勉強になったゲームでした。次にパナソニックさんと当たる時には勝てるようにしっかり修正していきたい」 ──前半はキックを使っていたパナソニックが、後半になって自陣からも積極的にボールを回しはじめて連続2本のトライを奪われたが? 「ラグビーでは“入り”の部分がとても重要。そこでやるべきことをしっかりとできたのがパナソニックだったと思う。あの2本のおかげで、自分たちが攻めてはいるにもかかわらず、冷静でいられたのはパナソニックさんだった」 パナソニック ワイルドナイツ ディーンズ監督(左)、堀江キャプテン ロビー・ディーンズ監督 「試合前、選手たちに『人生の中で“特別な日”、“絶対にやらなければならない日”があるとしたら今日がその日だ』と話した。選手たちが実際にそのようにプレーしてくれてとても嬉しい。ラグビー人生において一生忘れられない試合、特別な日というものが誰にでもある。私と私の選手たちにとって今日がその日になると予感した。 ──うまくいったディフェンス面では何かを変えたのか? 「ストラクチャーは特に変えていない。一つひとつの課題をクリアすることをやってきた。今日は何よりも気持ちを前面に出して戦うことができた。サントリーはとても強いプレッシャーを与えてきたが、それに対しての我々の反応がとても良かったと思う」 ──25連勝がかかっていたことはどのように思っていた? 「間違いなくプレッシャーでした(笑)。NZでランファリーシールドをかけて戦う時の感覚と近いですね」 堀江翔太キャプテン 「特に前半の前半は苦しい試合になるだろうと予想して臨みました。 ──前半はキックを使っていたが、後半はボールを動かして自陣深くからノーホイッスルトライを2本取って大きな流れをつくった。ハーフタイムに話し合ったのか? 「特に話したわけではない。BKがフェイズを重ねるという判断をしたことに対して、FWの僕らがリアクションを起こした。味方が判断したらそれを信じてどうサポートということを練習してきた。いい判断だったと思う」 ──太田では負ける気がしないという感じ? 「僕は連勝のことはあまり気にしていなかった。でもこれがどんどん続いていったらすごいプレッシャーでしょうね。100勝目の時のキャプテンとかキツイだろうな(笑)」 マン・オブ・ザ・マッチはパナソニック ワイルドナイツ10番、ベリック・バーンズ選手
(写真提供:上毛新聞社)
この試合でリーグ戦100試合出場を達成したサントリーの青木佑輔選手を囲んで
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