セカンドステージ第5節 マッチサマリー(パナソニック 45-8 サントリー)

パナソニック
ワイルドナイツ
パナソニック ワイルドナイツ
45 合計 8
18 前半 8
27 後半 0
5 勝点 0
24 総勝点 17
サントリー
サンゴリアス
サントリーサンゴリアス
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パナソニック ワイルドナイツ 45-8 サントリーサンゴリアス

セカンドステージ・第5節 グループA
2014年12月28日(日)13:00キックオフ/群馬・太田市運動公園陸上競技場

パナソニック地元太田 “不敗神話”、続く

“野武士軍団”が地元太田で2位につける宿敵サントリーサンゴリアスを圧倒、首位対決を制した。
パナソニック ワイルドナイツは勝点5を得て首位をキープ、三洋電機時代から続く太田での不敗神話は公式戦25連勝となった。
セカンドステージ首位を争う大一番に、4,638人のファンが年の瀬も押し迫った寒空のもと競技場に詰め掛けた。持ち味も成り立ちも、性格も違う永年のライバルである両者の互いに負けられない一戦に、競技場は歓声とため息の入り混じる濃密な空気に包まれた。

序盤、両チームともに気迫あふれるプレーで一進一退の攻防を見せ前半30分を過ぎるまでスコアは拮抗。
試合の流れを変えたのは今季充実の山田章仁。ここまでほとんどボールタッチのなかった山田が、攻め込まれた自陣ゴール前で狙い澄ましたインターセプトからの約80m独走トライで魅せた。サントリーとしては攻め込んだこの時間帯にトライを取り切れなかったことが悔やまれる。

ゴールとPGを加えて13-8に点差を広げて前半を折り返したパナソニックが後半からギアをさらに上げる。自陣からパスをつなぐアタックで2連続トライを奪い、勝利をほぼつかんだ。粘り強いディフェンスも安定感を増し、後半はなんとサントリーを零封。JP・ピーターセンのこの日3つ目のトライを加えパナソニックが45-8で勝利を収めた。

マン・オブ・ザ・マッチには正確なキックと果敢なアタックでゲームをコントロールしたベリック・バーンズが選ばれた。
この日は地元企業『メガネのイタガキ』による抽選会や、同じく地元の社会人チアリーダーチーム『Visage(ヴィザージュ)』のパフォーマンスも行われ、師走の会場を大いに盛り上げた。
(群馬県協会・相澤悦朗)



● 記者会見ダイジェスト ●

サントリーサンゴリアス

サントリーサンゴリアス
大久保監督(右)、真壁キャプテン

大久保直弥監督

「前年度のチャンピオンチームに対して自信を持って臨んだゲームだったが、懐の深さ、勝負に勝ち切るという部分においてパナさんの方が一枚も二枚も上手だったと率直に思います。これでシーズンは終わりではないので“取るべきところでしっかり取る”“勝負に勝つことに徹する”ラグビーをもう一度つくっていきたい」

──ラインアタックでいいブレイクができていたと思うが?

「そこが懐の深さ。ふつうのチームならあれだけブレイクされたらもう少し崩れると思うが、パニックにならずに守り切るという自信と判断を15人の選手が持っていることが(パナソニックの)強みなのでしょう。少なくとも前半にもう1~2本はトライを取るチャンスが間違いなくあったが、そこで取り切らないと相手に試合をコントロールされてしまうことになる」

──ここ太田はパナソニックのホーム。やりづらさはあったか? 前のここでの対戦時、当時の監督は「遠い」と言っていたが。

「なので新幹線で来ました(笑)。天気も良く風の有利不利もあまりなかったので特には‥‥、でもきっと何かがあるのでしょう。25連勝は簡単にできることではない、本当に尊敬すべき記録。だからこそそこにチャレンジする楽しみがあったのですが結果は思い通りにいきませんでした」

真壁伸弥キャプテン

「取るべきところで取れなかった、自分たちのラグビーを徹底するために何が足りなかったか、いい勉強になったゲームでした。次にパナソニックさんと当たる時には勝てるようにしっかり修正していきたい」

──前半はキックを使っていたパナソニックが、後半になって自陣からも積極的にボールを回しはじめて連続2本のトライを奪われたが?

「ラグビーでは“入り”の部分がとても重要。そこでやるべきことをしっかりとできたのがパナソニックだったと思う。あの2本のおかげで、自分たちが攻めてはいるにもかかわらず、冷静でいられたのはパナソニックさんだった」


パナソニック ワイルドナイツ

パナソニック ワイルドナイツ
ディーンズ監督(左)、堀江キャプテン

ロビー・ディーンズ監督

「試合前、選手たちに『人生の中で“特別な日”、“絶対にやらなければならない日”があるとしたら今日がその日だ』と話した。選手たちが実際にそのようにプレーしてくれてとても嬉しい。ラグビー人生において一生忘れられない試合、特別な日というものが誰にでもある。私と私の選手たちにとって今日がその日になると予感した。
そして、今日の試合のパフォーマンスは、同じことをもう一度やれと言われても難しいくらい良いものだった。
(25連勝目の)今日の勝利は本当に特別な価値のある一勝。特にディフェンス面が素晴らしかった。強い相手との試合ではトリガー(引き金)となるプレーが必要で、チームの精神的支柱であるコリー(ホラニ龍コリニアシ)の気持ちを前面に出したプレーは大きな影響を与えた。
サントリーも素晴らしいチーム。次の対戦では今日とは別のパフォーマンスを見せるだろう。その意味では、今日の結果はこの先の試合を難しいものにしたと言えるだろう」

──うまくいったディフェンス面では何かを変えたのか?

「ストラクチャーは特に変えていない。一つひとつの課題をクリアすることをやってきた。今日は何よりも気持ちを前面に出して戦うことができた。サントリーはとても強いプレッシャーを与えてきたが、それに対しての我々の反応がとても良かったと思う」

──25連勝がかかっていたことはどのように思っていた?

「間違いなくプレッシャーでした(笑)。NZでランファリーシールドをかけて戦う時の感覚と近いですね」

堀江翔太キャプテン

「特に前半の前半は苦しい試合になるだろうと予想して臨みました。
うまくいかないことが絶対にあるということも承知していて、そのうまくいかない時にどれだけみんなが動けるかという部分が成功したと思う。
(チームとして)決まりごとは色々とあるが、コミュニケーションを取りながらそれ以外の判断や動きをして力を発揮することがラグビーをやっていて一番楽しいところ。今日の試合ではうまくそれができたと思う」

──前半はキックを使っていたが、後半はボールを動かして自陣深くからノーホイッスルトライを2本取って大きな流れをつくった。ハーフタイムに話し合ったのか?

「特に話したわけではない。BKがフェイズを重ねるという判断をしたことに対して、FWの僕らがリアクションを起こした。味方が判断したらそれを信じてどうサポートということを練習してきた。いい判断だったと思う」

──太田では負ける気がしないという感じ?

「僕は連勝のことはあまり気にしていなかった。でもこれがどんどん続いていったらすごいプレッシャーでしょうね。100勝目の時のキャプテンとかキツイだろうな(笑)」












マン・オブ・ザ・マッチはパナソニック ワイルドナイツ10番、ベリック・バーンズ選手

(写真提供:上毛新聞社)




この試合でリーグ戦100試合出場を達成したサントリーの青木佑輔選手を囲んで

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