プレシーズンリーグ トーナメント戦 1回戦マッチサマリー(近鉄 22-32 リコー)

近鉄ライナーズ
近鉄ライナーズ
22 合計 32
15 前半 10
7 後半 22
リコーブラックラムズ
リコーブラックラムズ
近鉄 22-32 リコー

近鉄ライナーズ 22-32 リコーブラックラムズ

プレシーズンリーグ プレートトーナメント 1回戦
2015年10月3日(土)11:40キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場

【エキジビションマッチ】
サクラセブンズ×チャレンジバーバリアンズ

東京・秩父宮ラグビー場で近鉄ライナーズ対リコーブラックラムズ(プレシーズンリーグトーナメント戦第1回戦)の前座試合として女子セブンズエキシビションマッチ(サクラセブンズ対チャレンジ・バーバリアンズ)が行われた。

サクラセブンズは、開始早々からバーバリアンズ陣内で試合を進めるが、ノックオンや反則からリズムに乗りきれない。ようやく3分にトライをすると5分、6分と連続トライ。特に5分のトライは、相手陣内22m地点でのペナルティからのサインプレイで、インゴールにバックキック、9番清水が走りこんで押さえる見事なトライであった。
バーバリアンズもよく攻めるが、サクラセブンズのディフェンスが強く、なかなか前に出られず、前半は一度も相手陣内に入ることができなかった。

後半に入ると、バーバリアンズも果敢に相手陣内に攻め込むが、サクラセブンズのディフェンスの前に最後のパスが通らない。ようやく終了間際に8番立山がトライし、一矢報いる。サクラセブンズは後半も2トライをあげる。
サクラセブンズの強さが光ったゲームであった。

【トップリーグプレシーズンリーグ トーナメント戦第1回戦】
近鉄ライナーズ対リコーブラックラムズ

プレートトーナメント1回戦。B組2位の近鉄ライナーズと、D組2位のリコーブラックラムズが対戦。勝者は決勝に進出する。

最初に得点したのはリコー。3分、FW、BKが一体となってテンポよく攻め、連続攻撃からWTB長谷川がトライ。5点を先制。
9分、近鉄はCTBフランクを起点に連続攻撃を仕掛け、リコーたまらず反則。SO重光がPGを決め3点を返す。さらに16分には、リコーゴール前15メートルでのスクラムでリコーのコラプシングの反則から、SO重光がPGを決めて6対5とする。

リコーも自陣22メート付近まで攻めこまれるが全員でよくしのぎ、逆にターンオーバーから相手陣内深くキック。近鉄バックスがパスミスしたボールをWTB渡邊が拾いトライ。6対10とする。
直後に、近鉄もSO重光がPGを決め追いすがる。9対10。
その後一進一退の状況が続くが、両チームともにお互いのプレッシャーが強くなかなかトライすることができない。特にリコーは攻め込んではオフサイドやスクラムでのコラプシング等の反則からリズムに乗りきれない。
近鉄はリコーの攻撃を我慢強くしのぎ、リコーの反則を誘い、これをSO重光が33分に、さらに40分にはFBテイラーが自陣1メートルのところからPGを決め、15対10と小刻みに得点を重ねる。
リコーは2トライ、近鉄は5PGで前半を終了した。

前半は、リコーはたびたびペナルティを繰り返し、なかなかリズムに乗りきれない。一方、近鉄もリコーゴール前まで迫るが、パスミスや反則によりトライを取ることができない。

後半先取したのは近鉄。
近鉄がキックオフしたボールをリコーがキャッチせず近鉄が獲得、リコーゴール前に迫る。ラックを連取し、FBテイラーがノーホイッスルトライ。ゴールも決まり22対10と差を広げる。

9分、リコーが反撃。近鉄陣内約20メートルでのラインアウトから右、左にとグラウンドを大きく使い連続攻撃からNo.8柳川がゲインし、CTB小松にパス。小松が左隅にトライ、22対15とする。
その後、たびたび攻守が入れ替わるが、両チームともに得点できずゲームは膠着状態。

追加点をあげたのはリコー。
近鉄陣内でのラインアウトからFW、BK一体となって攻撃を重ね、近鉄陣に攻め込む。近鉄はたまらずペナルティ。これを素早く攻め、CTB小松がこの日2本目のトライ、ゴールも決まり22対22とイーブンにする。リコーは前半とはうって変わって攻撃にリズムがでて、テンポよくボールを動かす。ディフェンスでもよく前に出て近鉄の攻撃を防いでいた。
27分にもこの日5本目となるトライをあげ、勝負を決定づける。ゴールも決まり22対32とする。

近鉄はリコーゴール前まで迫るが、前半と同様に肝心なところで反則や細かいミスを犯し追加点をあげることができない。35分には、相手反則からインゴール前までボールを持ち込んだが、ノットリリースザボールでトライならず。後半の得点は1トライ(ゴール成功)の7点だけであった。

リコーは前半に11(近鉄は1)の反則をしたが、後半に修正し、反則を減らしたことで攻撃のテンポが出ていた。敗れた近鉄は、相手ゴール前まで迫りながらトライを取りきることができなかった。随所にいいアタックがあり、テンポよく展開できる場面もあったが最後のところでのミスや反則が惜しまれる。

リコーブラックラムズは、10月10日に花園ラグビー場で、NTTドコモレッドハリケーンズとプレートトーナメント決勝戦を戦う。

近鉄 22-32 リコー

● 記者会見ダイジェスト ●

近鉄ライナーズ

近鉄ライナーズ
前田監督(右)、豊田キャプテン

前田隆介監督

「東京・秩父宮の皆さんの前でラグビーができたことを嬉しく思います。試合内容については前半動きが鈍く、遅かった。振り返って、次に繋げて行きたいなと思います。選手達は本当に頑張ったなと思いますが結果はついてきていないので、できたところ、できなかったところを振り返って次に繋げていきたいと思います。ありがとうございました」

豊田大樹キャプテン

「前半、相手に簡単にスコアされて、こちらはスコアできずに積み重ねていく戦いの中で、簡単に取られてしまった。何が悪かったのか帰って映像を確認するなりして次に繋げていきたいと思います。

──トライが取れなかった課題について。

前田監督

「上手くできている時はトライに繋がるリアクションやサポートが早く、テンポ良くボールが動いた時は得点に繋がっていますので、『どうやると点になるか』『相手に止められるのか』しっかり感じた部分があると思います。若い選手をメンバーに入れながら、プレシーズンリーグをベテランと若手をミックスさせながらやりましたので、良い経験ができたのかなと思います。誰が出ても同じことがやれるように春から取り組みましたので、その意味では遜色なく、実力を積み上げて来ているのではないかと感じています」

近鉄 22-32 リコー

リコーブラックラムズ

リコーブラックラムズ
神鳥監督(右)、山本ゲームキャプテン

神鳥裕之監督

「今日は、両チームを応援して頂きました皆様に感謝申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。我々としてはトーナメントという事もありますので、プレシーズンリーグだとはいえ、しっかり勝って次に進めて行きたいという意気込みで試合に臨みました。結果としてトライ数は満足できたゲームと思っていますが、反則で苦しんだところもありますので、次の試合では大きな課題と受け止めて次に改善していきたいと思います。今日は本当にありがとうございました」

山本昌太ゲームキャプテン

「本日は、ありがとうございました。ペナルティの数という点でリズムが掴めなかったので、この一週間でしっかり修正して、次の試合に準備したいと思います。本日はありがとうございました」

──反則が多かった点、勝因について。

神鳥監督

「ハーフタイムに、我々のディフェンス・システムについては満足している、非常に良いパフォーマンスはできているとメッセージは出していました。反則については、しっかり意識して立て直そうと話し合ったので後半は修正できたのかなと思います。近鉄も非常にプレッシャーが強かったので、そこで反則してしまう理由は我々がそのレベル、近鉄のプレッシャーもあったと思いますが、前半は我々が意図した形でしっかりとトライが取れていたのでアタックについては十分に自信を持ってパフォーマンスができていたので、かなりしっかりとアタックできた事が、今日の勝因だったのかなと思います」

山本ゲームキャプテン

「しっかりエリアを取りに行くところで、ターンオーバーからエリアをしっかりで取りに行くところ、一対一で前に出るとブレイクダウンで優勢に勝てるので、良いリズムでボールを出せたので、いい流れに傾いたのかなと思います」

近鉄 22-32 リコー

近鉄 22-32 リコー

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