プレシーズンリーグ トーナメント戦 2回戦マッチサマリー(NTTドコモ 26-17 リコー)

NTTドコモ
レッドハリケーンズ
NTTドコモレッドハリケーンズ
26 合計 17
14 前半 0
12 後半 17
リコー
ブラックラムズ
リコーブラックラムズ
(写真:平本芳臣)
(この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます)
NTTドコモ 26-17 リコー

NTTドコモレッドハリケーンズ 26-17 リコーブラックラムズ

プレシーズンリーグ プレートトーナメント 決勝戦
2015年10月10日(土)14:05キックオフ/大阪・東大阪市花園ラグビー場

パナソニック ワイルドナイツの出場辞退で決勝戦に進んだNTTドコモレッドハリケーンズと、近鉄ライナーズ戦前半を反則の繰り返しでリズムに乗り切れなかったところを後半に修正して逆点で勝ち上がったリコーブラックラムズの対戦。曇り空、弱風の中、NTTドコモのキックオフで試合が始まった。

開始4分、リコーがゴール前10m右中間で得たFKでスクラムを選択し攻めるもののノットリリースで先制チャンスを逃すと、今度はNTTドコモがフェイズを重ね、リコー陣に何度も攻め入る。迎えた11分、NTTドコモは自陣10mL中央ラックからNo8ハインリッヒ・ブルソーが相手ディフェンスを振り切り、右LOヴィンピー・ファンデルヴァルトへパス、最後は右FL辻井宏介が中央にトライ。ゴールはSOパエア ミフィポセチが決めて7-0と先制。

主導権を握るかと思われたが、その後はフェイズを重ねて何度も攻め込むものの、リコーの前に出るディフェンスにジリジリと後退させられる場面が続いた。しかし、反則を繰り返すリコーが32分、SOコリン・ボークがシンビン。数的有利になったNTTドコモは、36分、ゴール前5m左中間PKからNo8ブルソーが素早くタップキックしインゴールに押さえ込み、ゴールもSOパエア ミフィポセチが決めて14-0とし前半を終える。
リコーは先制のチャンスを逃し、先週と同じく反則を繰り返してしまったことが悔やまれる。NTTドコモもボールを繋いで攻めてはいるが、リコーの堅いディフェンスで最後にハンドリングミスを犯すなど、この得点差で折り返すことになった。

後半に入るとリコーが連続攻撃。6分、耐え切れず犯した故意の反則でNTTドコモ左LO杉下暢がシンビンとなる。8分、リコーボールのゴール前5mポスト右スクラムでのドコモの反則がペナルティートライとなる。ゴールもFBピータース ダニエルが決めて14-7。リコーが反撃を開始する。

一方、点差を広げたいNTTドコモは21分、PKからのタッチでゴール前5m左ラインアウトとし、ゴール直前左中間ラックより右FL辻井がもぐり込んでトライ。19-7とNTTドコモが突き離しにかかる。
なおも30分、ゴール前5m右ラインアウトからモールで押し込み右LOファンデルヴァルトが右中間にトライ決め、パエア ミフィポセチのゴールも成功して26-7と更にリードをひろげる。

しかし、諦めないリコーは33分、ゴール前5m左ラインアウトから攻め、左FL柳川大樹が左中間にトライ。ゴール不成功で26-12となる。
35分、NTTドコモ右LO川田涼がシンビンになると39分、ゴール前5m中央スクラムから左へ展開し、右WTB23番 小松大祐が左隅にトライ。ゴールは不成功で26-17と追い上げるが反撃はここまで、ノーサイドとなった。

プレート優勝はNTTドコモの手に。リコーは後半、3トライと追い上げたが前半にチャンスで得点をあげることができなかったこととセットプレーの不安定が響いた。NTTドコモも攻めてはいるが最後のところでハンドリングミスが出てチャンスをつぶしてしまっている。最後まで攻めきれるように修正して挑みたい。シンビンが3枚出るなど両チームの反則の多さが残念だった。レギュラーシーズンには修正して欲しいところ。マン・オブ・ザ・マッチはNTTドコモレッドハリケーンズSO パエア ミフィポセチが選ばれた。

NTTドコモ 26-17 リコー

● 記者会見ダイジェスト ●

リコーブラックラムズ

リコーブラックラムズ
神鳥監督(右)、野口キャプテン

神鳥裕之監督

「このグループで優勝して弾みをつけてレギュラーシーズンに臨みたいという気持ちで挑みましたが、結果としては相手どうこうではなく、自分たちのミスでゲームを動かしてしまったところが非常に反省です。特にセットプレーとかBDでの反則のプレーがまだまだトップリーグ上位を目指すまでには至っていない。課題をしっかり見て、残りの期間を有効活用して準備していきたいと思います」

野口真寛キャプテン

「今日、応援に来てくださった皆様に感謝したいです。選手としてもミスが目立った試合でした。NTTドコモのプレッシャーが強かったです。しっかりと戦いたかったのですがセットプレーからのミスで自滅してしまいました。今日の反省点を重く受け止めて次回戦いたいと思います」

──レフリーとのコミュニケーションとレギュラーシーズンに向けて。

野口キャプテン

「ラック周りのグレーゾーンについて、キャプテンの仕事としてレフリーとのコミュニケーションは重要なので、いつも以上にとって試合に臨みました」

神鳥監督

「ここ数試合、セットプレーが安定しません。スクラム、ラインアウトの安定が一番の課題です。自分たちの反則で苦しい試合が続いているので、チーム内で見解を統一して準備し臨んでいきたい」

NTTドコモ 26-17 リコー

NTTドコモレッドハリケーンズ

NTTドコモレッドハリケーンズ
下沖監督(左)、泉ゲームキャプテン

下沖正博監督

「非常にフィジカルの強いリコーに対して勝利できたことが喜びです。特に前半は規律をもって戦えましたが、後半は乱れて反則が多く、苦しい戦いになってしまいました。レギュラーシーズンには改善していきたいと思います。アタックも22m以内に入りながらトライを取り切れない局面を、残り一か月でしっかり修正していきたいと思います」

泉敬ゲームキャプテン

「今日のゲームは、今まで自分たちがやってきたことを出し切ろうと挑みました。良い部分も悪い部分も多く出てレギュラーシーズンに繋がる試合になりました。今日、勝利できたのは全員がハードワークに徹したからで自信になりました。これに満足することなく、レギュラーシーズンに向けて準備していきたいです」

──攻撃パターンについて。

下沖監督

「特にボールを大きく動かすゲームプランで挑みました。リコーの強いディフェンスで前半、なかなかゲインラインを破ることができませんでした。後半は少しプランを変更して、縦を突いたものの反則などでリズムが取りきれませんでした。今後は状況に応じて、幾つかのパターンを準備したいです」

──プレシーズンリーグについて。

下沖監督

「各チームの位置付けがバラバラで難しいシーズンでした。NTTドコモとしては勝ちに拘りながら、チームとしての課題をゲームすることで洗い出し、レギュラーシーズンに向けて修正する機会という位置付けで挑みました。特に今年入った新人がのびのびとプレーできたので、チームにとって良い影響を与えてくれたプレシーズンリーグになりました」

NTTドコモ 26-17 リコー

NTTドコモ 26-17 リコー

NTTドコモ 26-17 リコー

NTTドコモ 26-17 リコー

NTTドコモ 26-17 リコー

NTTドコモ 26-17 リコー

NTTドコモ 26-17 リコー

マン・オブ・ザ・マッチはNTTドコモレッドハリケーンズ10番、パエア ミフィポセチ選手

(記事:鈴木博之、丸井康充)

RELATED NEWS