トップリーグ 2015-2016 weekly preview:順位決定トーナメント(9~16位決定トーナメント)
text by Kenji Demura 勝てばトップリーグ残留確定、負ければ入替戦行き 12月26日に全日程が終了したリーグ戦の順位を受けるかたちで、ジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016は順位決定トーナメントに移行。 リーグ戦でグループA5位に沈んだサントリーは順位決定トーナメント初戦でコカ・コーラと対戦 photo by Kozue Shinyashiki 考えようによっては、3節の中でも最も大きな意味を持つ試合となる同・第1節は、9日、以下の組み合わせ、スケジュールで行われる。 <東京・秩父宮ラグビー場> <東京・駒沢陸上競技場> なぜ、前述のように同トーナメント第1節が最も大きな意味を持つと考えられるかというと、今季はラグビーワールドカップなどの影響でトップリーグ自体が短期決戦となっていることもあって、来季の昇格・降格に関しては全て入替戦によって決定され(昨季は自動昇格/降格枠が1チーム)、その入替戦にはトップリーグからは13〜16位のチームが回ることになり、その4チームというのはイコール9〜16位決定トーナメント第1節の敗者となるから。 9日に東京の2会場(秩父宮、駒沢)で行われる4試合は、来季もトップリーグで戦える権利を得られるか、降格の恐怖を突きつけられて入替戦回りとなるのか、運命を隔てる戦いとなるのだ。 5位対8位、6位対7位。下位チームの下克上は? 秩父宮には両グループ5位と8位の4チームが集結。同トーナメントに進出した8チームの中で最上位(リーグ戦5位)と最下位(リーグ戦8位)にランクされるチームの対戦となる。 同じリーグ戦5位だが、グループAのサントリーとグループBの豊田自動織機に関しては、実に対象的なリーグ戦終盤戦を過ごしたと言っていいだろう。 リーグ戦第6節でNTTドコモに29-28で競り勝ち、同・最終節のコカ・コーラ戦では同チームとしてトップリーグでの1試合最多得点となる70点を挙げて圧勝(70-17)。勢いに乗ったかたちでの順位決定トーナメント入りを果たすことになったのが、豊田自動織機。 一方のサントリーは、第6節終了時点でLIXIL CUP進出圏内のグループA3位につけておきながら最終節で東芝ブレイブルーパスに14-25で完敗。ボーナスポイントも加えられなかったため、近鉄ライナーズ、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスに追い抜かれるかたちで同グループ5位に沈んだ。 そんな上位チームと対戦することになるリコーとコカ・コーラは7週連続となったリーグ戦では勝ち星なし。 一方、リーグ戦両グループの6、7位として駒沢に集う4チームは当然ながら、実力伯仲。 今季、再昇格を果たし、7節にわたる厳しいリーグ戦を戦い終えたHondaを例に上げるなら「ブレイクダウンのところは毎試合ステップアップして戦えるようになってきている。課題はセットプレー」と山路健太BKリーダーが指摘するように、各チームともにリーグ戦での戦いを総括し、いかに1試合の戦い方に落としこむか、紛れもなくチーム全体のラグビー力が試される「天国と地獄を分ける一戦」となる。 リーグ戦終盤、調子を上げてグループB5位となった豊田自動織機。入替戦回避なるか photo by Kenji Demura リコーを破るなどリーグ戦で健闘も見せた昇格チームHondaの順位決定トーナメント初戦の相手はNTTドコモ photo by Kenji Demura |