近鉄
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近鉄ライナーズ 10-42 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
トップリーグ2015-2016 LIXIL CUP 2016 1回戦
2016年1月9日（土）11：40キックオフ／愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
冷たい強風が吹き注ぐコンディションの中、風上の近鉄のキックオフでゲームがスタートした。
双方、地域を進めるべくキックで前進を図るも中盤での攻防が続く。
特にスクラムがテンポ良く組めず、ゲームが停滞していく。
それでも神戸製鋼は風下の中、巧みなキックと強固な防御で近鉄の前進を許さない。
すると前半11分、右サイドを抜け出した15番 正面が防御裏へショートキック。13番 南橋がドリブル、そのまま右隅へトライ。0-5と先制する。
その後も中盤での攻防続くが、神戸製鋼がスクラム、ブレイクダウンで上回り地域を優勢にゲームが進んで行く。
前半19分、ゴール前ラインアウトからモールで前進、そのまま2番 長崎が右隅に飛び込みトライ、0-10と神戸製鋼が引き離す。
対する近鉄はリスタートキックの直後の前半23分、力強い攻撃を重ねゴール正面でペナルティーを獲得。10番 重光がPGを成功させ3-10とする。
しかし直後の24分、神戸製鋼はリスタートのキックを11番 大橋が直接キャッチ、そのまま左隅に独走しトライ。3-15とリードを広げる。
さらに、神戸製鋼は前半29分、40分とトライを重ね、3-25のリードで前半が終了した。
後半になっても神戸製鋼がペースをつかむ。
後半3分、15番 正面がDGを成功させ、28-3と絶好のスタートを切る。
しかし、前半不安定だったスクラムは後半になっても変わらず、さらにラインアウトも乱れゲームが膠着していく。
近鉄は8番 スピース、12番 ウィンターステインを中心に攻撃を仕掛けるが神戸製鋼のブレイクダウンの圧力を制することができず自陣での時間が過ぎてゆく。すると、後半15分、神戸製鋼は中盤のラインアウトからセンターでポイント、ボールを逆目に動かすと7番 ベッカーが抜け出しトライ、ゴールも成功し3-35とリードを広げる。
勢いに乗る神戸製鋼は、後半19分、12番 クレイグが抜け出し中央にトライ。ゴールも成功し3-42とする。
近鉄も入れ替え出場の23番 テイラーの前進で地域を進める。
後半30分、ペナルティーからの速攻で20番 ラトゥイラが左中間に飛びトライ。ゴールも成功し10-42と意地を見せる。
その後、近鉄は必死の攻撃を試みるが、神戸製鋼が守りきり、ゲームはそのまま10-42で終了。セミファイナルへの切符を手にいれた。
● 記者会見ダイジェスト ●
近鉄ライナーズ
前田監督(左)、豊田キャプテン
前田隆介監督
「前半は風の影響もあって、アタックのテンポが上がらずディフェンスも悪く、失点を重ねてしまいました。
しかしアタックはよい点も見られたので、次の試合に向けて準備をしっかりしたいと思います」
豊田大樹キャプテン
「近鉄が負けるパターンの試合でした。
規律を守ることができずPKを取られ、セットプレーも安定しませんでした。これからも１週間でしっかり準備をしたい」
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
クッツェー ヘッドコーチ(右)、伊藤ゲームキャプテン
アリスター・クッツェー ヘッドコーチ
「最初の60分間のパフォーマンスがよかった。
トスで勝ったら、風下で前半試合をして後半に勝負をしようという、プランどおりの試合をしてくれました。
近鉄も上手く対応していましたが、風下でもキックを有効に使い、敵陣で試合を進めながらモールでスコアするという、前半の試合の出来がとてもよかったと思います。
今までハードワークを積み上げてきて、セットプレーから取り切る練習をしてきて、その成果を出すことができました」
伊藤鐘史ゲームキャプテン
「リーグ戦でけが人が多く出てしまいましたが、代わりに出てきた選手も神戸製鋼らしいプレーをすることができるようになってきており、チームの底上げを感じました。試合の入りから集中力がしっかりしていて、いいパフォーマンスをすることができました。
次戦はもう一つレベルが上がるので、１週間いい準備をしたいと思います」
 マン・オブ・ザ・マッチは神戸製鋼コベルコスティーラーズ11番、大橋由和選手
（記事：早坂一成 大林直之）
（写真：清水良枝＝クレジットのないもの）
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