7節 マッチ&会見リポート(コカ・コーラウエスト 10-39 サントリー)

マッチリポート
コカ・コーラウエストレッドスパークス 10-39 サントリーサンゴリアス
(week7/2008年11月29日 at広島・コカ・コーラウエスト広島スタジアム)

トップリーグ6シーズン目にして広島県で初開催。昨季の覇者サントリーサンゴリアスと、そのサントリーサンゴリアスから劇的な逆転勝利を挙げたコカ・コーラウエストレッドスパークスとの『飲料ダービー』。
開始前あたりから海からの風が強くなった。前半その風上に立ったコカ・コーラウエスト。キックで敵陣に攻め込み14分、敵陣22mL右中間でサントリーのモールコラプシングでPKを得る。FB原留がPGを決めコカ・コーラが先制。風下にあってなかなか敵陣に攻め込めないサントリーは34分、敵陣ゴール手前右のラインアウトからモールをつくり、パスアウトしたボールをSO曽我部がショートパント。左CTBライアンがうまく捌いてそのまま右隅にトライ、逆転。キックも成功してサントリーが4点リードで前半を折り返した。

後半6分、13分、コカ・コーラのラインオフサイドで得たPGを左CTBライアンが二本とも正確に決め、じわじわと点差を広げていった。風下になって焦ったのかコカ・コーラにラインオフサイドの反則が目立ち、29分には途中交代で左CTBに入っていたステイプルトンが同じ反則を繰り返したことによりシンビンで一時退場。その後2トライをサントリーに献上した。コカ・コーラも意地を見せ38分、敵陣ゴール前ラックから展開し、FB原留がゴール中央にトライ。一矢を報いたが、ノーサイド直前自陣ゴール前から回すしかないコカ・コーラの攻撃が止められ、逆にサントリー右PR畠山にトライを許した。
生憎の天候にもかかわらずコカ・コーラウエスト広島スタジアムには3370人のラグビーファンが詰めかけ、広島で初めてのトップリーグを堪能した。
この試合を盛り上げてくれた皆さん有難うございます。選手入場時のエスコートキッズに竹原ラグビースクール、五日市ジュニアラグビースクールの皆さんにお手伝いいただきました。広島開催にあたりご協力を頂いた関係者の皆さん有難うございました。


コカ・コーラウエスト 10-39 サントリー   コカ・コーラウエスト 10-39 サントリー

会見リポート
コカ・コーラウエストレッドスパークス
向井監督(右)、三根ゲームキャプテン
向井監督(右)、三根ゲームキャプテン

◎コカ・コーラウエストレッドスパークス
○向井昭吾監督
「前半風上に立ってゲームコントロールできた。思い通り、プラン通りの試合運びだったと思う。後半は相手も攻めてくることはわかっていたが、こちらが思ったよりスクラムが安定できなかった。風下だったので後半はステイプルトンを投入しボールを回そうというプランだったが、その彼がシンビンになり他の選手が戸惑ってしまった感がある。バックスのラインオフサイドを前節より今節の方が多く取られ、ペースを崩しそれを最後まで修正できなかった。点差は開いたが、点数以上に力の差は縮まったと思う。チームになりつつあるという手応えを感じた」

○三根秀敏ゲームキャプテン
「強気で行こうと試合に臨んだ。セットプレーからの自分たちがやりたい形が序盤はできていたが、チャンスで機能しきれなかったのが残念だった。後半は敵陣に入れず自陣にいる時間が長く、自分たちのペースが作れず点差がついてしまった。次節では修正したい」

コカ・コーラウエスト 10-39 サントリー   コカ・コーラウエスト 10-39 サントリー   コカ・コーラウエスト 10-39 サントリー
サントリーサンゴリアス
清宮監督(右)、山下キャプテン
清宮監督(右)、山下キャプテン

◎サントリーサンゴリアス
○清宮克幸監督
「風、雨、寒さもあり、前半は我慢の時間。ハーフタイムでうまく修正できて、後半は追加点をとれた。いい収穫だった。コカ・コーラの印象は昨年とあまり変わらない。うちが去年より上手く戦うことができた。コーラはコーラの力を出した試合だと思う。後半風上に立ってもキックをあまり使わなかったのは途中で風が弱まったことによる選手自身の判断。ハビリ選手のフランカー起用はこれからもある。本人はウイングがベストポジションと言っているが(笑)」

○山下大悟キャプテン
「11月にやってきたことを出せたと思う。この試合を含めてあと7試合。チームのゲーム理解度が高まってきて、今後に繋がる感触を持てたいい試合だった。後半10分で攻撃のペースが上がったのはブレイクダウン周りの修正ができ、前に出ようという意識が全体にあったからではないだろうか。自分がセンターで出場したが、ディフェンスは良かったのではないかと思う。全体的にあわてずプレーできた」

○池谷陽輔選手(地元広島市出身)
「たくさんの友人知人の応援が励みになった。両親も応援に駆けつけていた。プレーでは課題だったスクラムがコントロールできて自信になった。コーラのプレッシャーもきつかったが、今はチーム内のライバルに勝つことが先決だと思っている」

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