9節 マッチ&会見リポート(トヨタ自動車 49-18 福岡サニックス)

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マッチリポート
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 49-18 福岡サニックスブルース
(week9/2008年12月14日 at大阪・近鉄花園ラグビー場)

夜からの雨も朝方にはあがり、前日の暖かさから一転、また冬の寒さが戻った近鉄花園ラグビー場で、ともに今シーズン初の花園登場となるトヨタ自動車ヴェルブリッツと福岡サニックスブルースとの間で、トップリーグ第9節の試合が行われた。
ホームチームのトヨタ自動車ベルブリッツは、前節のいわゆる「東海ダービーで」ヤマハ発動機ジュビロを16-8で制した勢いに乗り、現在勝点17リーグ8位の中盤グループから抜け出し、上位進出を狙いたいところ。一方、ビジターの福岡サニックスブルースは、前節地元九州でサントリーサンゴリアスに敗れ、今一つ波に乗れないが、現在リーグ10位、勝点16と、勝点でトヨタとわずか1点差。ともに中位グループ同士の対戦。

試合は前半早々2分トヨタ自動車自陣22mライン上右中間でルーズボールの奪い合いから右WTBレアウェレが80m独走して中央にトライ・ゴールも決め7-0とした。福岡サニックスも5分に10m右中間ラックから左へSH→SO→CTB→SOとループプレイからSO小野のキックをFB古賀が拾いあげ左隅にトライ、難しいGKをSO小野が決め7-7の同点とした。すかさず、その直後の7分トヨタ自動車はFWで22m中央まで持ち込み相手反則を誘うとクイックで左へ展開し左WTB岩本が左中間にトライを返し再び12-7とリードを奪う。その後トヨタ自動車は1トライ1PGを、サニックスも2PGを挙げ、前半を20-13で終える。前半はトヨタ自動車FWが激しく前に出るプレーが光った。

後半も先手を取ったのは、やはり勢いに乗るトヨタ自動車で、後半にリザーブの雨宮を戦術的入れ替えでSOに、前半SOの正面をFBに用い展開力のある布陣にしたことが功を奏し、3分に左WTB岩本がこの試合2本目のトライを決めると、以降トヨタ自動車が4トライ2ゴールを挙げ、福岡サニックスを1トライのみに抑えた。
トヨタ自動車は、前節に引き続き好調を維持し、チーム力復調の兆しが伺える。これでトヨタ自動車は、勝点22点とし、第9節終了時点で7位と中位グループの上位につけた、一方、福岡サニックスは2トライに終わり、次節以降の奮起が期待される。


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会見リポート
福岡サニックスブルース
藤井監督(右)、永留ゲームキャプテン
藤井監督(右)、永留ゲームキャプテン

◎福岡サニックスブルース
○藤井雄一郎監督
「今日は前半風上ということでなんとか食らいついていくことができたが、後半は相手陣に入ることができずに終わった、これから大事な試合が続くので何とか立て直していきたい」

○永留ゲームキャプテン
「前半は自分たちのプラン通りに運べたが、後半は風下にたちトヨタさんの圧力を受け、自陣から抜け出すことができずこの結果になってしまった、もっと練習しなければいけないと痛感した」

──前半のプランとは具体的に?
○永留ゲームキャプテン
「とりあえず、風上ということで、キック中心で相手陣へ入り早い仕掛けで前へ出ることをねらった」

──来週の九電戦の抱負は?
○永留ゲームキャプテン
「昨年負けているし、順位的にもどうしても勝たなければならないゲームだ」

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トヨタ自動車ヴェルブリッツ
石井監督(右)、麻田キャプテン
石井監督(右)、麻田キャプテン
◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○石井龍司監督
「大勝できて素直にうれしいが、トライを取るところで課題がある、次のゲームに向けて修正していきたい」

○麻田一平キャプテン
「今日は『攻めて勝つ』ということがチーム全員の中にあった。風下でもガンガン攻めることができた。5ポイントとれてうれしいが、監督の言われるとおり、課題もあるので、次へ向けて修正したい」

──トライをとるところの課題とは?
○石井監督
「ブレイクダウンでのボール出しで、もうワンテンポ速くなると、もっと楽にトライがとれる」

──ブレイクダウンのボール出しに関してSHとしては?
○麻田キャプテン
「ハーフタイムにチェックした。ボールキャリアが前進した後のサポートが自分も含めて、寄れていない、もっと早く寄れていたらと思う。この部分は修正したい」

──負けがこんでいた時のトヨタと今日のトヨタではどこがちがうか?
○石井監督
「相手に対しアタックで仕掛けられるようになったこと。前節まではELVを意識しすぎて、パスでつないでいくラグビーをせず、キックに頼りすぎていた」
○麻田キャプテン
「監督の言われることがすべてだと思うが、一点付け加えさせてもらえば、メンタル面が大きい。もう後が無い状況でトヨタらしく迷い無く攻め続けられたことが大きい」

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