プレーオフトーナメント(ファイナル)プレビュー

今週の見どころ

プレーオフトーナメント

■三洋電機ワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス
 東京・秩父宮ラグビー場(1月31日)

2009年9月4日に開幕したジャパンラグビー トップリーグ2009-2010。日本最高峰リーグに相応しい幾多の熱戦が繰り広げられた。そして、今週いよいよ年間王者を決定するプレーオフトーナメントファイナルを迎える。

ファイナルに進出したのは、3年連続で決勝の舞台に歩を進めた三洋電機ワイルドナイツと昨年の王者・東芝ブレイブルーパス。奇しくも昨季と同一カードの対戦となった。
三洋電機ワイルドナイツは、リーグ戦、プレーオフトーナメントセミファイナルと安定した力を発揮してきた。SOブラウンを欠いたセミファイナルのトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦でも、これまで蓄えたベースをもとに一人一人の役割を全うした。点差だけを見れば接戦ではあったが、三洋電機の懐の深さを感じさせるゲームだった。

そして、悲願のタイトル奪取に向け、万全の状態で臨むはずだったファイナルであったが、今週に入りCTB霜村主将、WTB北川(智)が相次いでインフルエンザに感染。攻守に渡り献身的なプレーでチームを牽引してきた主将と決定力抜群のトライゲッターを失う形になったが、リーグ屈指を誇る選手層でカバーし悲願達成への準備に怠りはない。SOブラウンのキックでペースを握り、得意のディフェンスからカウンターアタックを仕掛けていきたい。

対する東芝ブレイブルーパスは、10勝3敗と連覇に黄色信号が灯りかけたが、セミファイナルのサントリーサンゴリアス戦で見事に払拭。リーグ戦で22対59と大敗した相手に、LO大野、FL中居らを中心にブレイクダウンで圧倒し、自分たちの手で決勝戦へのキップを手繰り寄せた。そしてファイナルには、チームの大黒柱・WTB廣瀬主将が復帰し、ベストの状態で大舞台を迎える。セミファイナル同様、ブレイクダウンで優位に立つことが勝利への絶対条件になるが、FB立川を中心に相手キックからの仕掛けも重要なポイントになりそうだ。また、三洋電機の張り巡らされた防御網を、SOヒルを軸に、いかに突破していくかにも注目したい。

最後に笑顔で優勝杯を天高く掲げるのは、悲願のTL年間王者を目指す三洋電機ワイルドナイツか、それとも連覇の東芝ブレイブルーパスか。今シーズンのトップリーグを締め括る好ゲームを期待したい。

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