ジャパンラグビー トップリーグ2010-2011 年間表彰式レポート
フェアプレーチーム賞 三洋電機ワイルドナイツ 霜村誠一主将 「先ほど表彰していただいた優勝はもちろんうれしかったのですが、このフェアプレーチーム賞も本当にうれしいです。フェアプレーというのは、それが勝利に直接的に繋がるとは限りませんが、飯島監督が常々言っている『正しく勝つ』ということを、僕らがしっかりできたのではないかと思います。小学生、中学生、高校生、大学生など若い選手達が反則をしないで勝つという、僕らのようなプレーを目指してもらえると嬉しいです。ありがとうございました」 大橋由和副将 「どうしても欲しかったこの賞を、今年も受賞できて少しホッとしています。どのチームも工夫してラグビー界を盛り上げていこうという機運の中で、この賞を受賞できて本当にうれしく思っています。また来シーズンもこの賞がいただけるように頑張っていきたいと思います。本日はありがとうございました」
トップリーグMVP 堀江翔太選手(三洋電機ワイルドナイツ) 「頭が真っ白で。MVPの選手には、事前に知らされるものと思っていたので、今知ったばっかりで、ただただビックリです。試合に臨むときにはいつも一戦一戦、BKであろうがFWであろうが目の前に立った選手には絶対に負けないという想いで戦っています。それがこのMVPに繋がったと思います。また来年も、ぜひ狙いたいと思います。どうもありがとうございました」
ベストキッカー賞 田邉選手(三洋電機ワイルドナイツ) 「ベストキッカー賞を2年連続でいただけて、嬉しく思います。キッカーというのは、会場を静かにさせ独特の雰囲気を作ります。ラグビーは団体スポーツですが、キックはわかりやすく得点に繋がるプレーです。この2~3点というのが試合の結果を左右しますし、プレーオフなどの舞台では特に2~3点というのが大事になります。近年のトップリーグでは多くの海外スター選手がプレーしていますが、その中で日本人の私が受賞できたことで子どもたちに勇気を与えることができれば嬉しいです」 最多トライゲッター賞 小野澤選手(サントリーサンゴリアス) 「こうしてトライを積み重ねられたのは、チームが掲げるアグレッシブ・アタッキングラグビーの結果だと思います。1つ1つフェイズを重ねてくれたチームメイトに感謝したいと思います。ありがとうございます」
得点王 オレニ・アイイ選手(トヨタ自動車ヴェルブリッツ) 「みなさんこんにちは。この賞をいただけて大変光栄に思っております。トップリーグで選手の一員として戦えることを、非常に幸せに思っています。トップリーグに関わったすべての方にこの賞をいただけてお礼を申し上げたいと思いますし、またチームの選手達にもお礼を言いたいと思います。ありがとうございました」 新人賞 日和佐篤選手(サントリーサンゴリアス) 「一生に一度しかもらえない賞をいただいて、本当にうれしく思っています。支えてくださった会社、チームメイト、家族、友人そしてサポーターの方々に感謝しています。ありがとうございました」
ベストホイッスル賞 平林泰三レフリー 「このような名誉ある賞をいただき、サポートしてくださった多くの方々に感謝の気持ちと喜びの気持ちでいっぱいです。長く険しいトップリーグで今季は12試合を担当させていただき、本当に日本最高峰リーグであったと実感しています。トップリーグでは、各チームの日頃の練習の成果を見せてくれる高いスキルと素晴らしい戦術でいいラグビーを随所に見せていただきました。特に、試合の中での規律や反則に対する意識の高さというのは、我々レフリーがスムーズな試合進行をするために大きな要素になりました。我々は日頃は黒子ですので、こうして皆様の前に立ってお話する機会はなかなかございませんが、この場をお借りしてチームの皆様、日本協会、地域協会の皆様、トップリーグ運営に関わったレフリーの仲間たち、メディアの皆様、活動を支えてくださっているスポンサーの皆様、そして家族に心から感謝いたします。この賞を糧にしてまた日々精進し、微力ではございますが日本ラグビーの発展と強化に還元できればと思います。本日はありがとうございました」
TRY for GREEN 水谷洋一・網走市長 「今日は大場脩 前網走市長と一緒に出席させていただいております。今年も、植林活動への募金を賜りましたことを、改めて感謝申し上げます。昨年よりこちらの募金をいただきながら網走で『トップリーグの森』という植樹活動をさせていただいております。1本1本の木が選手とチームの皆さんの汗と喜びの木なのですが、20年後30年後にそれが大きく育ち、子どもたちにこの森を通してノーサイドの精神、ラグビーの素晴らしさを広めていきたいと、そんな思いでいっぱいです。網走には多くの選手、チームの皆さんに合宿に来ていただいております。市長は代わりましたが合宿の開催にあたっては前市長よりしっかりと引き継いでおりますので、安心してまた網走に来ていただきたいと思っております。今年も多くの募金をいただきまして、ありがとうございました」
特別賞 7人制日本代表 宇薄岳央キャプテン(東芝ブレイブルーパス) 「こんにちは。世間では今、サッカー日本代表がアジアカップ優勝ということで賑わっているのですが、僕たちもアジア大会を制しました(会場から拍手)。アジア大会で優勝するのに楽な試合は本当に1つもありませんでした。何でもっと社会の話題として取り上げてくれなかったのだろうと、ちょっと嫉妬してしまいました。でも、この優勝は今後のオリンピック、ワールドカップに絶対に繋がっていくと思います。これからもっと精進して頑張っていきたいと思います。今日はありがとうございました」
特別賞 松田努選手(東芝ブレイブルーパス) 「今季はチームにけが人などが出た関係もあって、数多くの試合に出させてもらいました。トップリーグのいろいろなチーム、選手とグランドの上でラグビーができ、すごく刺激になりましたし、とても楽しかったです。また、僕が東芝に入るきっかけとなった、現7人制日本代表監督の村田亙さんの記録を抜いて最年長出場の記録を作れたこともうれしいことでした。そして、今季で引退を表明している神戸製鋼 大畑大介選手とも最後にグランドで戦えたことも、とても記憶に残っています。どうもありがとうございました」 功労賞 大畑大介選手(神戸製鋼コベルコスティーラーズ) 「みなさんこんにちは。まずはじめに、大先輩であり尊敬する松田努先輩より先にこの賞をいただいてしまって申し訳なく思います。ただ、この受賞を本当に喜びたいと思います。今までラグビーを通して多くの皆さんに支えられてきました。本当に感謝しています。ありがとうございました。シーズン前に引退を表明し、イメージとは少し違う形での最後を迎えてしまいました。それでも最後に功労賞という賞をいただけたことは、これまでに自分がラグビーに向き合ってきた姿勢、歩んできた道が間違いではなかったと思います。本当に今、自分自身を褒められるような賞をいただけたと思います。これからは現役時代にはできなかった、引退選手にしかできない活動をしたいと思います。ラグビーはこれからもっともっと発展していかないといけない状況にあると思います。その中で、ラグビー界の発展に少しでも力になれたらと思っています。長い間、ありがとうございました。本当にお世話になりました」
功労賞 故 牛尾知行氏(財団法人日本ラグビーフットボール協会 理事/九州ラグビーフットボール 協会 副会長/福岡県ラグビーフットボール協会 副会長) (代理受賞 コメント 九州ラブビーフットボール協会 日野 康英理事長) 「栄えある功労賞をいただきました牛尾知行 九州ラグビーフットボール 協会 前副会長に代わりまして厚く御礼申し上げます。故人の選手時代につきましては、司会よりご紹介がありましたので省略し、九州のラグビー界で牛尾氏がどれだけ大きい存在であったかということを皆さんにお伝えしたいと思います。 牛尾さんの口癖は『気合いたい』で、このひとことで、非常に困難な状況でもスタッフが一心同体になって大会を成功させたということが何度もありました。自分の行動で引っ張っていくという素晴らしい方でした。ちょっと口が悪くて辛口という声もあるのですが、その言葉とは裏腹の優しい一面を持った方でした。66歳という早すぎた死でしたが、私たちは遺志を継ぎ2019年に向かって九州ラグビーが活性化し日本ラグビーがすばらしい成果を上げられるように頑張っていきたいと思います」
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