「トップリーグ FOR ALL ミニ・ラグビーフレンドリーマッチ」レポート1


「ジャパンラグビー トップリーグ2010-2011プレーオフトーナメントファイナル」が行われる秩父宮ラグビー場で前座ゲームとして、標記の大会が開催されました。前日の参加チームによる代表者会議に始まって、小学生によるゲーム、アフターマッチファンクションまでの2日間の報告をいたします。
この大会は、関東、関西、九州の3地域で昨年度開催されました「ラグビーマガジンカップ ミニラグビー交流大会」において、総合成績やゲーム内容、フェアプレーへの取り組みなどの総合的な評価で優秀チームとして表彰された3チームによる総当りの交流ゲームです。

【1月29日(土)】 晴れ・最高気温7.6度/最低気温1.4度

1月29日、代表者会議の場所となる国立オリンピック記念青少年総合センターへ集まったのは、関東の高崎ラグビークラブ(以下、「高崎」)(群馬)、関西のアウル洛南Jr.ラグビーフットボールクラブ(以下、アウル洛南)(京都)、九州の筑紫丘ラグビークラブジュニアスクール(以下、「筑紫丘」)(福岡)の選手たち。会場に元気よく挨拶をしながら入ってきました。明日対戦するチームと初対面だけに気合が入っているようですが、やはりすこし緊張の様子です。

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初めての3チーム顔合わせです

代表者会議は、主催者のご挨拶より、日頃より頑張っている成果を見せてもらうこと、勝ち負けではなく仲間づくりと良い思い出を作ってほしいというメッセージを伝えました。
そして、トップリーグのプレーオフファイナルを飾る試合であり、選手の皆さんにはファイナルでのエスコートキッズやボールデリバリーをお手伝い頂くことが説明されました。この代表者会議では、試合の組合せ順番を決める抽選会が行われ、各チームのキャプテンが抽選に参加しました。緊張の面持ちで抽選くじをひき、対戦順番が決定となりました。

さらに、この抽選ではトップリーグファイナルのエスコートキッズの担当チームが決まることもあり、応援しているチームを引き当てたい思いから、抽選結果に会場は大きく盛り上がりました。見事、同じ群馬県に拠点を持つ、三洋電機ワイルドナイツを引き当てた高崎は歓声で沸いておりました。

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抽選会の様子

抽選の結果、試合の組合せは以下のようになりました。
  • 第1試合目:アウル洛南 vs 筑紫丘
  • 第2試合目:筑紫丘 vs 高崎
  • 第3試合目:高崎 vs アウル洛南

【1月30日(日)】 くもり・最高気温6.1度/最低気温1.2度
明けて30日の朝、全国的な寒波で秩父宮ラグビー場も冷え込んでいましたが、風もなく空は晴天、コンデションは良好でいいゲームが期待できそうです。

メンバー表はこちら

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アウル洛南Jr.ラグビーフットボールクラブ
Photo: SHINSUKE IDA
高崎ラグビークラブ
Photo: SHINSUKE IDA
筑紫丘ラグビークラブジュニアスクール
Photo: SHINSUKE IDA

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ロッカールームで準備をします

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当日リハーサルの様子

◇第1試合:
アウル洛南Jr.ラグビーフットボールクラブ 25-10 筑紫丘ラグビークラブジュニアスクール

第1試合はアウル洛南と筑紫丘の対戦、開始早々は両チームすこし硬い様子、若干アウル洛南の動きがいいかと思われましたが、対する筑紫丘も大きな選手がブレイクダウンで対抗しアウル洛南のペースでボールを出させません、逆にラックで押し込みターンオーバーし反撃に転じますが、アウル洛南は小柄ながら低く鋭いタックルで相手のミスを誘うというパターン、前半は競ったゲームでしたが、後半はアウル洛南が徐々に自分たちのペースをつかみ点差を引き離しました、筑紫丘の選手たちが負けてグランドで泣き崩れるのをみて勝負とはいえすこし胸が締め付けられました。

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◇第2試合:
筑紫丘ラグビークラブジュニアスクール 5-30 高崎ラグビークラブ

15分のインターバルを終えて、次は筑紫丘と高崎ラグビークラブの一戦、高崎もアウル洛南同様に小柄なチームですが、開始から非常に動きがよく、
パスとランと効果的なキックでグランドを広く大きく使ったラグビーで筑紫丘を揺さぶります、最後まで高崎がゲームの主導権を渡さずに勝利しました、筑紫丘は初戦の敗戦を引きずって気持ちの切り替えがうまくできなかったようで自分たちの力を出せずじまいで終わってしまいました。

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◇第3試合:
高崎ラグビークラブ 5-5 アウル洛南Jr.ラグビーフットボールクラブ

さて最後のゲームは高崎VSアウル洛南、体格は拮抗していますし、どちらもスピードでは引けはとりません、チームの特徴としてはデフェンス、個々がしっかり相手をマークしていく高崎と、組織で守りチャンスと見れば2本、3本と矢が飛んでくるようなタックルからターンオーバーを狙うアウル洛南、個々のタックル力は両チームとも素晴らしく、デフェンスからゲームをつくって行くスタイル、高崎のSOのキックかアウル洛南のSOの縦へ切れ込んでくるステップワーク、それと外のランナーのスピードが勝負の分かれ目となりそうな予感。
2試合目ということもありどちらも動きがよくスピードのあるラグビーで始まりました、アウル洛南が先制し波にのるかと思われましたが、高崎の粘り強いデフェンスで阻まれます、どちらもチャンスは作るのですがお互いにすばらしいタックルで相手のミスを誘います、後半に高崎が大外から抜け出しトライを返しますが、その後どちらも一歩も譲らずに引き分け、非常に見ごたえのあるゲームでした。

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