トップリーグ2012-2013特集 TOPプレビュー & TOPレビュー

こちらでは次節の各試合の見どころ、そして試合結果のサマリーと全体のレビューを、トップリーグ観戦をより楽しく、より興味深いものにしていただけるよう、毎週掲載していきます。

特別編「トップチャレンジ1 第2節」

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試合結果

開催日 Kick Off Host   Visitor 会場
1/12(土) 12:00 コカ・コーラウエストレッドスパークス 26-22 三菱重工相模原 近鉄花園
1/12(土) 14:00 豊田自動織機シャトルズ 30-32 クボタスピアーズ 近鉄花園

速報サマリー

●特別編
[1月12日]トップチャンレンジ1 第2節 コカ・コーラウエストとクボタが競り勝つ。昇格チームは最終節での決定へ

来季のトップリーグへの昇格を賭けた「トップチャレンジ1」第2節2試合が大阪・近鉄花園ラグビー場で行われ、コカ・コーラウエストレッドスパークス(トップキュウシュウA1位)が三菱重工相模原ダイナボアーズ(トップチャレンジ2 1位)に26-22、クボタスピアーズ(トップイーストDiv.1 1位)が豊田自動織機シャトルズ(トップウェストA1位)に32-30で、それぞれ辛勝した。

この結果、第2節を終わって2戦2勝のコカ・コーラウエストが勝ち点10で首位に立ち、2位に1勝1敗で勝ち点6のクボタ、3位に同じく1勝1敗で勝ち点5の豊田自動織機と続き、三菱重工相模原は勝ち点1で4位。
実力伯仲で熱戦が続くトップチャレンジ1は4チームに自動昇格の可能性が残されたまま、最終節を迎えることになった。

1年でのトップリーグ復帰を目指すコカ・コーラウエストは、立ち上がりから圧倒的にボールを支配しながら攻め続けたものの、最後の局面でのミスも重なり、なかなかトライを取り切れない展開となった。
それでも、7-8と1点のビハインドで迎えた前半のロスタイムに敵陣深くのPKでスクラムを選択。WTB築城昌拓がトライラインに迫った後、ラックからLO桑水流裕策が飛び込んで逆転。
これで勢いに乗ったコカ・コーラウエストは後半に入ると、3分、15分とトライを重ねてリードを18点に広げ、安全圏に逃げ込んだかに思われたが、最後の20分間は完全に三菱重工相模原ペースに。

29分にWTB椚がインターセプトからの独走トライで追撃。33分には途中出場のSOデイヴ・ウォルダーからWTB大和田祐司とつないで3トライ目を奪い、2本のゴールをウォルダーが決めて点差はワントライでひっくり返る4に。試合終了直前にも自陣ゴール前でボールを奪った三菱重工相模原が敵陣に攻め込むが、最後は痛恨のノックオンで試合終了。

「スコアにも納得いっていないし、アタックの形がうまく出せなかった」と、試合後、山口智史ヘッドコーチは厳しい表情を崩さなかったが、コカ・コーラウエストが2試合連続での勝ち点5を獲得し、自動昇格に一気に近づくかたちとなった。
終盤、あと1歩のところまで追い詰めた三菱重工相模原の高岩映善監督は「ハーフタイムの後、冷静に送り出したつもりだったが、浮き足立ってしまった」という、後半開始の魔の時間帯の失点を悔やんでいた。

第2試合は、自動昇格のためには勝つしかない状況に追い詰められていたクボタが後半4分のSO立川理道、同11分のWTB伊藤有司の連続トライ(いずれも立川のゴール成功)でいったんは29-13にまでリードを広げたが、そこから豊田自動織機が猛反撃。
17分のNO8ライアン・カンコウスキーのトライ(SOマーク・ジェラードがゴール)、21分のジェラードのPGで6点差とした後、32分にはこの日、終始クボタを圧倒していたスクラムからSH梅田紘一が飛び込み、ジェラードがゴールを決めて30-29と逆転。
スクラムでの反則でシンビン退場者も出て、窮地に追い込まれたクボタだったが、36分に自陣からフェイズを重ねて敵陣10mを越えたところで豊田自動織機がオフサイドの反則。
SO立川が「ここで決めないと、後はない」というプレッシャーをはねのけてPGを決め、2点差で逃げ切った。

上位2チームに来季のトップリーグへの自動昇格権が与えられ、下位2チームが入替戦に回ることになるトップチャレンジ1最終節は1月20日、福岡レベルファイブスタジアムで行われる予定となっている。

(text by Kenji Demura)

三菱重工相模原に競り勝ち、自動昇格確定へあと勝ち点1となったコカ・コーラウエスト
photo by Kenji Demura (RJP)

逆転PGの他、自らトライも奪うなど計17点を叩き出したSO立川の活躍もあってクボタが勝ち点5を獲得
photo by Kenji Demura (RJP)

 

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