トップリーグ2012-2013特集 TOPプレビュー & TOPレビュー

こちらでは次節の各試合の見どころ、そして試合結果のサマリーと全体のレビューを、トップリーグ観戦をより楽しく、より興味深いものにしていただけるよう、毎週掲載していきます。

ファーストステージ 第5節(10/5 - 10/6)

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見どころ

●1stステージ第5節プレビュー

近鉄花園開幕でNTTダービーなど計4試合
盛岡では東芝-ヤマハ発動機の無敗対決も
 

NEC戦でダブルタックルを決めるNTTドコモFLブルソーとSOフィルヨーン。ベテランPR久富(左端)はスクラムのキーマン
photo by Kenji Demura (RJP)

 
 

前節トヨタ自動車を倒したNTTコムはダービーを制して勢いに乗れるか(写真はカウンター攻撃が冴えるFBカラウリアヘンリー)
photo by Kenji Demura (RJP)

トヨタ自動車はNTTコム戦で後手に回ったセットプレーを立て直して神戸製鋼に挑む
photo by Kenji Demura (RJP)

盛岡での東芝との無敗対決に臨むヤマハ発動機。FW戦で台頭以上に戦えるかがポイントに
photo by Kenji Demura (RJP)

8月30日に開幕したジャパンラグビー トップリーグ 2013-2014のファーストステージも残り3節。
セカンドステージを上位グループで戦うための絶対条件である各プール4位以内入りを見据え、今節も全国各地で熱い戦いが繰り広げられることになりそうだ。
第4節まで毎節行われていたナイトゲームは10月に入ったことでなくなり、今後は基本的に土、日曜のデーゲーム開催が続くことになる。

今節は“東の聖地"東京・秩父宮ラグビー場での試合はないが、代わって土日にまたがるかたちで計4試合開催予定なのが、大阪・近鉄花園ラグビー場。
その“西の聖地"でのオープニングデーにあたる5日に行われる2試合は、共に両プールでの上位4強入りに大きな影響を与えそうなサバイバルマッチだ。

第1試合に組まれているのはNTTドコモレッドハリケーンズ対NTTコミュニケーションズシャイニングアークスの“NTTダービー"。
第4節終了時点でNTTドコモが勝ち点10でプールA4位、NTTコムが勝ち点9で同5位。
元々ライバル心むき出しのダービーマッチである上に、今季は4強入りを目指す両チームにとって絶対に落とせない状況になっており、いつも以上に好ゲームが期待できそうだ。

開幕2連勝の好ダッシュを切ったNTTドコモは、ここ2試合は神戸製鋼コベルコスティーラーズ、NECグリーンロケッツという上位陣に対して大量失点で2連敗。
「ミスが続いているセットプレーを修正」(LO吉岡宏樹主将)して、安定した試合運びを取り戻せるかが上位4強への生き残りの鍵となる。
開幕2試合で見せたような、ジャッカルの職人、FLハインリッヒ・ブルソー、判断力のいいSOリアン・フィルヨーンという2人の元南アフリカ代表のビッグプレーも生かし、ディフェンスからのカウンターで一気にトライを取り切るスタイルを取り戻せるかもポイントだろう。

一方のNTTコムは、NTTドコモとは対照的に開幕2連敗の後、2連勝。
前節「もう後がない。決勝戦のつもりで臨んだ」(林雅人監督)というトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦を21-15でものにした後だけに、NTTダービーも制して一気に勢いに乗りたいところ。
「スクラム、ラインアウトで終始、プレッシャーをかけることができた」(WTB友井川拓主将)ことがトヨタ自動車戦の勝因だったことは間違いなく、今回もまずはセットプレーを制しにくるはず。
ラインアウトのキーマンでもあるアイザック・ロス、ジェイソン・イートンという共に2m超のLO陣を先発から外し、NO8トッド・クレバー、そしてトヨタ自動車戦勝利のキーマンともなったFBブラッキン・カラウリアヘンリーというインパクトある走りが特徴の外国人選手をスターティングから起用する布陣がどう機能するかも注目される。

5日の近鉄花園第2試合に登場するのはホームチームである近鉄ライナーズとリコーブラックラムズ(プールB)。
リコーがここまで1勝2敗1分けで勝ち点8の5位、近鉄が1勝3敗で勝ち点7の6位。この一戦を落とした方の4強入りはかなり厳しくなることは間違いないところ。

前節は東芝に力負けした(11-26)リコーだが、首脳陣は「ディフェンスに関しては満足いくレベル」(神鳥裕之監督)を維持しているとの認識を持っており、チャンスでのミスをなくし、いかに得点に結びつけていくかが試合で勝ち切るポイントか。
フォワード陣にはインパクトある顔ぶれが並ぶだけに、CTBからSOに上がる河野好光、先発復帰するリキ・フルーティ、副将を務める山藤史也と並ぶ経験豊かなバックスのフロントスリー陣がどうゲームメイクしていくか注目される。

第3節でコカ・コーラウエストレッドスパークスに快勝した(34-14)ものの、第2節でクボタスピアーズに17-22、第4節ではキヤノンイーグルスに17-18と接戦を落としていることが響いて、下位に甘んじている近鉄。
「勝負どころでミスが多く、ボールキープしきれない」(前田隆介監督)という課題をホーム開幕戦で払拭することができるか。
ボールキープ力のあるジェフリー・イエロメがCTBに復帰することで攻撃力に厚みが増すのはプラス材料だろう。

日曜日には豊田自動織機がサントリーに挑戦
神戸製鋼-トヨタ自動車のガチンコ勝負も

翌6日に同じ近鉄花園で組まれているのは、プールAの豊田自動織機シャトルズ対サントリーサンゴリアス、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対トヨタ自動車ヴェルブリッツの2試合。

第3節でNECグリーンロケッツに敗れた王者サントリーだが、前節は九州電力キューデンヴォルテクスから計7トライを奪い、1年9ヵ月ぶりの敗戦の後遺症を微塵も感じさせない爆勝ぶり(47-17)。
対する豊田自動織機シャトルズは、4戦4敗ながら、全て10点差以下の敗戦でボーナスポイントばかりの勝ち点5を獲得している。
ここまでの4試合で計13トライ(プールAで4位=第4節終了時点)を挙げるなど、得点力は高いだけに、サントリー相手にいかにディフェンス面で粘れるかが善戦のためのキーになる。

続く第2試合は共に大型フォワードに自信を持つチーム同士のガチンコ勝負。
プールAで唯一全勝を守る神戸製鋼は今節の結果如何で早くもプール戦4位以内が確定する可能性もあり、難敵トヨタ自動車も撃破して、さらなる上昇気流に乗りたいところ。

ここまで2勝2敗で6位に沈むトヨタ自動車としても、フォワード陣が自信を取り戻すにはかっこうの相手である神戸製鋼を力でねじ伏せて浮上のきっかけをつかみたいところ。
「しっかりしたセットから攻撃時間を増やしたい」(廣瀬佳司監督)というプランどおりの展開に持ち込むことができるか。トヨタ自動車にとっては今後の浮沈を左右する試合となりそうだ。

ちなみに、昨季の両者の対戦は23-23で引き分けに終わっている。

大阪・近鉄花園ラグビー場以外では、5日に埼玉・熊谷スポーツ文化公園熊谷ラグビー場でパナソニック ワイルドナイツ-コカ・コーラウエストレッドスパークス戦(プールB)、愛媛県総合運動公園ニンジニアスタジアムで九州電力キューデンヴォルテクス-NECグリーンロケッツ戦(プールA)、翌6日には岩手・盛岡南公園球技場でキヤノンイーグルス-クボタスピアーズ、そして注目の“無敗対決"東芝ブレイブルーパス-ヤマハ発動機ジュビロ(共にプールB)の2試合が予定されている。

(text by Kenji Demura)

チケット

開催日 Kick Off Host   Visitor 会場 チケット
10/5(土) 12:00 NTTドコモレッドハリケーンズ NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 近鉄花園 チケット
10/5(土) 13:00 パナソニック ワイルドナイツ コカ・コーラウエストレッドスパークス 熊谷 チケット
10/5(土) 13:00 九州電力キューデンヴォルテクス NECグリーンロケッツ ニンスタ チケット
10/5(土) 14:00 近鉄ライナーズ リコーブラックラムズ 近鉄花園 チケット
10/6(日) 12:00 豊田自動織機シャトルズ サントリーサンゴリアス 近鉄花園 チケット
10/6(日) 12:00 キヤノンイーグルス クボタスピアーズ 盛岡南 チケット
10/6(日) 14:00 神戸製鋼コベルコスティーラーズ トヨタ自動車ヴェルブリッツ 近鉄花園 チケット
10/6(日) 14:00 東芝ブレイブルーパス ヤマハ発動機ジュビロ 盛岡南 チケット
■チケット全国発売日
1stステージ 第1節〜第7節:2013年7月27日(土)
※セカンドステージの発売日は決定次第トップリーグオフィシャルサイトにて発表。
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