トップリーグ2014_2015特集 TOPプレビュー & TOPレビュー

こちらでは次節の各試合の見どころ、そして試合結果のサマリーと全体のレビューを、トップリーグ観戦をより楽しく、より興味深いものにしていただけるよう、毎週掲載していきます。

セカンドステージ 第1節(11/28-30)

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試合結果

開催日 Kick Off Host   Visitor 会場
11/28(金) 19:30 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 11-35 キヤノンイーグルス 秩父宮
11/29(土) 11:40 クボタスピアーズ 18-8 コカ・コーラレッドスパークス 秩父宮
11/29(土) 14:00 サントリーサンゴリアス 16-12 ヤマハ発動機ジュビロ 秩父宮
11/29(土) 11:40 豊田自動織機シャトルズ 17-38 NTTドコモレッドハリケーンズ 瑞穂
11/29(土) 14:00 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 10-30 パナソニック ワイルドナイツ 瑞穂
11/29(土) 12:00 近鉄ライナーズ 12-8 NECグリーンロケッツ 近鉄花園
11/29(土) 14:05 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 20-30 東芝ブレイブルーパス 近鉄花園
11/30(日) 13:00 宗像サニックスブルース 16-21 リコーブラックラムズ グローバル

速報サマリー

[セカンドステージ第1節(11月29日)]

パナソニックがトヨタ自動車から勝ち点5
サントリー、東芝もセカンドステージ白星発進

後半18分、トヨタ自動車WTB松下のタックルを外してトライを奪うパナソニックWTB北川智(上)。王者らしく4トライを奪い好発進
photo by Kenji Demura (RJP)

グループAでは、昨季の覇者パナソニック ワイルドナイツがトヨタ自動車ヴェルブリッツと愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場で対戦。
地元にチャンピオンチームを迎え気負いすぎた面もあったのか、立ち上がりからトヨタ自動車に反則やミスが目立った。

キックオフからトヨタ自動車がパナソニック陣内に攻め込んだがノット・リリース・ザ・ボールの反則。
パナソニックはこのファーストチャンスにラインアウトから大外までパスを回しWTB北川智規が注文どおりに相手DFを振り切って先制トライを奪う。
その後も「80分間、最後まで集中してプレーできた」と、HO堀江翔太主将も一定の合格点を与える内容で4トライ。SOベリック・バーンズが2ゴール、1PGを加え、計30得点。
トヨタ自動車には終盤までトライを許さない、パナソニックらしい堅守で30-10で快勝し、王者に隙なしを印象づけた。
「いきなり簡単にトライを取られてゲームコントロールを失い、ウチらしいラグビーができなかった」(廣瀬佳司監督)というトヨタ自動車は、ミスが響いた。

この一戦でパナソニックのCTB霜村誠一がトップリーグ100試合出場を達成した。

大阪・近鉄花園ラグビー場では、神戸製鋼コベルコスティーラーズと東芝ブレイブルーパスの強力FW同士が対戦。
共に3トライずつを奪う好ゲームとなったが、SH小川高廣が1ゴール、3PGを決めた東芝が終盤、神戸製鋼を突き放し、30-20で勝利を収めた。

東京・秩父宮ラグビー場で行われたサントリーサンゴリアス対ヤマハ発動機ジュビロは80分間で両チーム合わせて1トライしか生まれないタイトな試合となったが、前半11分のCTB松島幸太朗のトップリーグ初トライで主導権を握ったサントリーが、要所でSOトゥシ・ピシがPGを加えて16-12でヤマハ発動機のチャレンジを退けた。

グループBでは、ファーストステージで勝ち星のなかったNTTドコモレッドハリケーンズが「前半から攻めて行こう」(LO吉岡宏樹主将)と、積極的なアタッキングラグビーを見せて計5トライを奪い38-17で豊田自動織機シャトルズに快勝した他、近鉄ライナーズがNECグリーンロケッツに12-8、クボタスピアーズがコカ・コーラレッドスパークスに18-8でそれぞれ競り勝ち、セカンドステージで幸先のいいスタートを切った。

(text by Kenji Demura)

 

前半36分渡辺のトライ(写真)など、積極的なラグビーで5トライを奪ったNTTドコモが今季初勝利を挙げる
photo by Kenji Demura (RJP)

TL100試合を達成したパナソニックCTB霜村。HO堀江主将は「(来季以降も)チームに残ってもらえるように交渉したい」と引退宣言撤回を迫る?
photo by Kenji Demura (RJP)

[セカンドステージ第1節(11月28日)]

成長したゲームコントロール力を見せたキヤノン
目標であるトップ4チャレンジへ幸先のいい1勝

コンタクトエリアの攻防で上回ったキヤノンが落ち着いたゲームコントロール力を披露してセカンドステージ1勝目を挙げた
photo by Kenji Demura (RJP)

28日、6週間ぶりにトップリーグが開幕。
セカンドステージ第1節グループAのNTTコミュニケーションズシャイニングアークス対キヤノンイーグル戦が行われ、セットプレーやブレイクダウンなどのコンタクトエリアで優位に立ったキヤノンが80分間落ち着いたプレーぶりを見せて35-11で勝利。
セカンドステージ初戦で幸先のいい1勝を挙げた。

立ち上がりはミスが目立ち、前半4分にNTTコムに先制トライを許したキヤノンだが、時間の経過とともにセットプレーでも接点でも優位に立つようになり、17分、26分、34分とCTB三友良平がPGを決めて逆転。
37分には、キックボールを追ったWTB原田季郎がインゴールに飛び込み、TMO判定の結果NTTコム側にオブストラクションの反則があったとの判断でペナルティトライが与えられ、キヤノンが16-8で前半を折り返す。

「ディフェンスで我慢できていたし、最初のラインアウトは取られたが、その後はセットプレーでボールを獲得できていた。まずは勝ちたいと思ったので(PG)のショットを選択した。(キッカーの)三友さんの調子も良かったので」というWTB和田拓主将の言葉通り、後半に入ってもFW戦での優位性を保ったキヤノンが4分、12分、27分、33分と、三友のPGでリードを広げ、試合終了間際には自陣から深くからのカウンター攻撃でWTB原田がダメ押しトライを決めて、最終スコアは35-11。
「内容的にはいいわけではなかったが、コンテストのところで前に出られたし、こういう勝ち方ができるようになった選手の成長を感じる。いいチームになってきた」と、永友洋司監督を喜ばせるゲームコントロール力を見せたキヤノンにとっては、目標であるトップ4入りへ着実な1歩目を踏み出したかっこう。

一方、NTTコムにとっては「最初に反則を取られたことで、自信をなくしてしまったようだ」(ロブ・ペニーヘッドコーチ)というスクラムでプレッシャーを受け続けるなど、自分たちの強みが出せない試合となってしまった。
尚、この試合でNTTコムのLO石神勝がトップリーグ通算100試合出場を達成した。

(text by Kenji Demura)

 

2ゴール、7PGを完璧に決めたキヤノンCTB三友がマン・オブ・ザ・マッチに。「チームを代表して蹴っているので、決めるのが当たり前」
photo by Kenji Demura (RJP)

LO石神がTL100試合出場を達成。NTTコムとしては勝利で偉業を祝いたかったところだが、キヤノンに力負けした
photo by Kenji Demura (RJP)

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