トップリーグ2012-2013特集 TOPプレビュー & TOPレビュー

こちらでは次節の各試合の見どころ、そして試合結果のサマリーと全体のレビューを、トップリーグ観戦をより楽しく、より興味深いものにしていただけるよう、毎週掲載していきます。

特別編「プレーオフトーナメント ファイナル」(2/11)

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試合結果

開催日 Kick Off Host   Visitor 会場
2/11(火・祝) 14:05 パナソニック ワイルドナイツ 45-22 サントリーサンゴリアス 秩父宮

速報サマリー

[特別編「プレーオフトーナメント ファイナル」(2/11)]

後半、圧倒したパナソニックがトップリーグ王者に
前半リードしたサントリーだが3連覇には届かず

後半、攻守に圧倒したパナソニックがサントリーを45-22で破り、ワイルドナイツとしては2度目のトップリーグ王者に
photo by Kenji Demura (RJP)

11日、ジャパンラグビー トップリーグ 2013-2014 プレーオフトーナメント ファイナルが行われ、後半2トライ、2ゴール、5PGを重ねたパナソニック ワイルドナイツが45-22でサントリーサンゴリアスに逆転勝ち。
パナソニックとしては初、三洋電機時代の10〜11年シーズン以来2回目となるトップリーグタイトルを獲得した。

先週末の大雪も、早稲田大、慶應義塾大、日本体育大、日本大、都立青山高、日本大学第二高の各ラグビー部(青山高はサッカー部と野球部も)などの協力によって、きれいに取り除かれた状態で行われたファイナル。
ファーストステージ第4節以来13連勝でレギュラーシーズン首位通過のパナソニックと、リーグ3連覇を目指すサントリーという両雄どうしの決戦は、予想どおり前半から一進一退を繰り返す熱戦となった。

先制したのはパナソニック。前半5分に「9番、10番(SH、SO)のまわりにしっかり走り込むように言われていた」というWTB山田章仁が、逆サイドを力強く突破。サントリーDFをなぎ倒してインゴールへ駆け抜けてリードを奪う。
一方、リーグ戦(セカンドステージ第3節)でパナソニックに完敗(13-42)していたサントリーも「チャレンジャーとして自分たちらしいプレーをパナソニック相手に見せるつもりでいた」(LO真壁伸弥主将)という王者としてのプライドを見せつけるかたちで反撃。9分にラックでのターンオーバーから真壁主将自身、14分にはラインアウトからSHフーリー・デュプレアと連続トライを決めて逆転する。

その後、再びペースをつかんだパナソニックがSOベリック・バーンズの3PGで試合をひっくり返したものの、サントリーは36分のFB 有賀剛のトライで再逆転。
サントリーが19-16とリードしてハーフタイムを迎えた。

「前半はみんな少し熱くなっていた部分もあった」(PR相馬朋和)というパナソニックにとっては嫌な流れでの折り返し。
それでも、「リーグ戦でサントリーに勝ったことで自信がついた」(FL西原忠佑)という精神的な余裕がチーム全体にあったのも確かで、ハーフタイムに「もう一度自分たちのラグビーをやろうと確認し合った」(中嶋則文監督)後半は、ほぼ一方的に試合を支配し続けた。

9分にSOバーンズの突破から最後は再び近場に走り込んできたWTB山田がサントリーゴールに飛び込んでリード。
ハーフタイムに確認し合ったというブレイクダウンの人数を最低限にしながらキックチェイスはワンラインでしっかり前に出る自分たちのスタイルを完全に取り戻したパナソニックがその後攻守に圧倒して、後半32分までにSOバーンズが7PG。
37分に途中出場のFB三宅敬がダメ押しトライを奪い、最後はSOバーンズがトップリーグタイ記録(プレーオフ新記録)となる8本目のPGを決めて、トップリーグタイトルを奪還した。

尚、プレーオフMVPにはファイナルで試合の流れを決定づける2トライを奪ったパナソニックWTB山田章仁が選ばれた。

(text by Kenji Demura)

1PG、1DGを外した以外は3ゴール、8PGを確実に決めたSOバーンズの存在もパナソニックには大きかった
photo by Hiroyuki Nagaoka (RJP)

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後半9分に逆転トライ(写真)を奪うなど2トライを奪ったパナソニックWTB山田がプレーオフTのMVPに
photo by Kenji Demura (RJP)

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前半9分のLO真壁主将のトライ(写真)などでリードしたサントリーだが、後半逆転を許し3連覇ならず
photo by Kenji Demura (RJP)

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