開催日 | Kick Off | Host | Visitor | 会場 | |
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2/22(土) |
13:00 | NTTコミュニケーションズシャイニングアークス | 59-7 | 横河武蔵野アトラスターズ | 熊谷 |
2/15(土) | 13:00 | NTTドコモレッドハリケーンズ | 41-29 | Honda HEAT | 近鉄花園 |
[2月22日、トップリーグ入替戦]
NTTコムが9トライを奪い59-7で大勝
横河武蔵野を破りトップリーグ残留決める
計9トライを奪い実力のさを見せつけたNTTコムがTL残留を決めた(写真は後半9分WTB友井川主将のトライ) |
22日、ジャパンラグビー トップリーグ 2013-2014 入替戦が埼玉・熊谷スポーツ文化公園県営ラグビー場で行われ、トップリーグ13位(セカンドステージグループB5位)のNTTコミュニケーションズシャイニングアークスがトップチャレンジシリーズ(トップチャレンジ1)4位の横河武蔵野アトラスターズに59-7で勝利。来季のトップリーグ残留を決めた。
歴史的な大雪のため1週間順延された一戦。
立ち上がりから、やや気持ちが入り過ぎていた面もあったのかミスが目立った横河武蔵野の隙をつくかたちでNTTコムがトライを重ねる展開に。
試合開始早々、横河武蔵野SO長尾健太郎にプレッシャーをかけて、キックチャージからCTBカウフシ・リチャードが先制トライ。以降、前半だけで5トライ、4ゴールを奪って33-0。
現実的にはハーフタイム前に勝負を決めた。
後半に入っても4分、9分とNTTコムがトライを重ねてリードを広げたが、時間の経過とともにボールキープができるようになった横河武蔵野も22分にモールを押し込んでLO延權祐がトライ。
その後も、「後半の戦いを前半からできていれば、もっといいゲームができていた」(HO川嶋雄亮主将)という横河武蔵野が敵陣に攻め込む時間帯が多かったが、ミスが響くかたちで追加トライは上げられず、逆にNTTコム、37分、41分とダメ押しトライを奪い、最終的には59-7の大差で横河武蔵野を退けて、トップリーグ残留を決めた。
ファーストステージで4勝3敗と勝ち越しながら、勝ち点3届かずにセカンドステージを下位グループ(グループB)で戦うことを余儀なくされた今季のNTTコム。
「(ファーストステージで勝ち越したことで)現状に満足しちゃった面があった。セカンドステージでは簡単にワイルドカードに行けるだろうという雰囲気になってしまい……。もっと、現状に満足しないチームに作り上げなければいけなかった」と、林雅人監督はシーズンを振り返る。
一方、トップリーグ昇格の夢がかなわなかった横河武蔵野にとっても、「セットプレー、個々の強さ、判断力。トップリーグチームの強さを経験できたし、自分たちももっとできることがわかった」(HO川嶋主将)と、来季以降の目標達成のためにも収穫の大きな大敗となった。
(text by Kenji Demura)
前半13分のCTB山下のトライ(写真)など立ち上がりから圧倒したNTTコムが59-7で大勝 |
後半22分にモールでトライを奪い一矢を報いた横河武蔵野。来季以降に向けて意義の大きな一戦となった |
[2月15日、トップリーグ入替戦]
NTTドコモが粘るHonda振り切り、残留決める
NTTコム−横河武蔵野戦は雪のため22日に順延
21分のWTBボンボのトライ(写真)など前半だけで5トライを重ねたNTTドコモがHondaを下してTL残留へ |
15日、ジャパンラグビー トップリーグ 2013-2014 入替戦が大阪・近鉄花園ラグビー場で行われ、今季トップリーグ15位(セカンドステージ7位)のNTTドコモレッドハリケーンズがトップチャレンジシリーズ(トップチャレンジ1)2位のHonda HEATに41-29で勝利。来季のトップリーグ残留を決めた。
2週連続で降雪となった近鉄花園ラグビー場だったが、大阪桐蔭高ラグビー部総勢40人が除雪作業にあたり、「最高のグラウンドコンディション」(NTTドコモ下沖正博ヘッドコーチ)での対戦が可能となったこともあって、前半から大きく試合が動く展開となった。
キックオフから攻め込んだのは3年連続での入替戦での戦いを余儀なくされたNTTドコモ。
敵陣深くから「ドコモの武器」(LO吉岡宏樹主将)というモールで攻めたが、「(試合前のトスで勝ち、あえて風下を選択してまで)前半はしっかりディフェンスで我慢して試合をつくっていく」(藤本知明ヘッドコーチ)ゲームプランだったというHondaが守り切り、16分にSO古屋孝広のPGで先制。
直後のキックオフからもHondaがボールキープして攻めたが、一瞬の隙をついてNTTドコモSO茂木大輔がパスインターセプトから独走して逆転トライ。
このビッグプレーで流れをつかんだNTTドコモは、21分に「トライを取る能力を最初から出してもらいたかった」(下沖ヘッドコーチ)という意図で先発起用されていたWTBシレリ・ボンボ、27分にWTB茂野洸気、31分にCTBパエア ミフィポセチとトライを重ねて一気にリードを広げた。
36分にHondaが1トライを返したものの、NTTドコモもFB佐藤善仁が前半36分にPG、さらに39分にトライ&ゴールを加えて、ハーフタイムのスコアは38-8とNTTドコモが30点をリードして後半を迎えることになった。
大量リードを許したHondaだったが、風上となった後半は「順目に攻めてオーバーラップを作っていく」(藤本ヘッドコーチ)というハーフタイムに修正されたアタックが機能。
26分までに3トライ、3ゴールを上げて点差は11点にまで迫ったが、追い上げもここまで。
38分にNTTドコモのFB佐藤がダメ押しPGを決めて、最終的には41-29でHondaを振り切って4年目となる来季のトップリーグ残留を決めた。
尚、同日、埼玉・県営熊谷スポーツ文化公園熊谷ラグビー場で行われる予定だったトップリーグ入替戦、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 対 横河武蔵野アトラスターズの一戦は降雪のため、22日に順延されることになった。
(text by Kenji Demura)
NTTドコモが奪ったインターセプトからの2トライ(写真は前半39分FB佐藤善)も勝敗を分ける大きな要因に |
後半途中出場のFLソンゲタの2トライなどで追い上げたHondaだが前半の大量失点が痛かった |