開催日 | Kick Off | Host | Visitor | 会場 | |
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8/29(金) | 19:30 | 東芝ブレイブルーパス | 23-16 | NTTコミュニケーションズシャイニングアークス | 秩父宮 |
8/30(土) | 16:40 | パナソニック ワイルドナイツ | 47-22 | クボタスピアーズ | 秩父宮 |
8/30(土) | 19:00 | キヤノンイーグルス | 33-21 | リコーブラックラムズ | 秩父宮 |
8/23(土) | 16:40 | 豊田自動織機シャトルズ | 31-14 | 宗像サニックスブルース | 豊田ス |
8/23(土) | 19:00 | トヨタ自動車ヴェルブリッツ | 10-13 | サントリーサンゴリアス | 豊田ス |
8/23(土) | 18:00 | 神戸製鋼コベルコスティーラーズ | 26-3 | 近鉄ライナーズ | ユニバ |
8/30(土) | 18:00 | コカ・コーラレッドスパークス | 15-9 | NTTドコモレッドハリケーンズ | レベスタ |
8/31(日) | 13:00 | NECグリーンロケッツ | 7-55 | ヤマハ発動機ジュビロ | 月寒 |
[ファーストステージ第2節(8月31日)]
ヤマハ発動機がNECから8トライを奪い圧勝
次節パナソニック戦に向けてFWプレーに自信
CTBピウタウの4本など計8トライを重ねる猛攻でNECに圧勝したヤマハ発動機。最高の状態で次節パナソニック戦を迎える |
8月31日、北海道・月寒屋外競技場(ラグビー場=札幌)でファーストステージ第2節、最後の1試合となったNECグリーンロケッツ対ヤマハ発動機ジュビロ戦(プールA)が行われ、立ち上がりからFWのセットプレーで圧倒したヤマハ発動機が計8トライを奪う猛攻を見せて55-7で圧勝。
前節の豊田自動織機戦に続き4トライ以上での勝利を収めたヤマハ発動機は、プールAでただ1チーム勝ち点10を挙げてプールAの首位を維持した。
「ファーストスクラムの時点で第1列から、『いける』という声がかかっていた」(FL三村勇飛丸主将)という感触どおりに、ヤマハ発動機は立ち上がり4分に敵陣深くで得たPKチャンスに迷わずスクラムを選択。
しっかり押し込んだ後、そのままFWで攻めてHO日野剛志がトライを奪い先制。
10分にも同じようにPKからスクラムを選択して、NO8モセ・トゥイアリイの突破の後、CTB宮澤正利が走りきって連続トライ。
前半のトライはこの2本だけだったが、風上の後半に入ると、セットプレーでもブレイクダウンでも圧倒したヤマハ発動機が一方的に攻める展開に。
CTBシアレ・ピウタウの4本など、後半だけで計6本のトライを重ねて、55-7と圧倒した。
次節はホームでのパナソニック戦という前半戦の大一番を迎えるヤマハ発動機。
「今日はいい試合内容だった。選手を讃えたい。(パナソニック戦に向けて修正点も)特にはない」
清宮克幸監督は札幌への長時間かけての移動の後、中5日で戦わなければいけないというコンディションを除けば、最高のかたちで迎えられるパナソニック戦に向けて自信をみなぎらせていた。
第2節終了時点で、各プールの順位は以下のとおりとなっている。
プールA
1. ヤマハ発動機ジュビロ(10)、2. 東芝ブレイブルーパス(9)、3. パナソニック ワイルドナイツ(5)、4. NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(5)、5. 豊田自動織機シャトルズ(5)、6. NECグリーンロケッツ(4)、7. 宗像サニックスブルース(0)、8. クボタスピアーズ(0)
プールB
神戸製鋼コベルコスティーラーズ(8)、2. サントリーサンゴリアス(8)、3. キヤノンイーグルス(6)、 4. トヨタ自動車ヴェルブリッツ(5)、5. コカ・コーラレッドスパークス(5)、6. 近鉄ライナーズ(4)、7.NTTドコモレッドハリケーンズ(2)、8. リコーブラックラムズ(1)
()内の数字は勝ち点
(text by Kenji Demura)
マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたヤマハ発動機HO日野。2本のトライの他、強力なセットプレーでの働きも目立った |
ヤマハ発動機のプレッシャーの前にCTBナドロも不発。「見直すところがはっきりした」(相澤総監督)というNECの立て直しは可能か? |
[ファーストステージ第2節(8月30日)]
王者パナソニックは7トライを奪う爆勝で今季初白星
トヨタ自動車とのフィジカル戦、制してサントリー連勝
トヨタ自動車とのフィジカルな戦いを制したサントリーが開幕2連勝。FLバーガーもフル出場で存在感を見せつけた |
8月30日、東京、愛知、兵庫、福岡の4会場でファーストステージ第2節、計6試合が行われた。
東京・秩父宮ラグビー場の第1試合では、開幕戦で東芝に力負けした昨季の覇者パナソニック ワイルドナイツがクボタスピアーズと対戦。
前半11分のPR河野悠輝のトライを皮切りに前半だけで5度、クボタゴールを陥れてハーフタイム時点ですでに35-3と大きくリード。
後半クボタに3トライを返されたものの、計7トライを奪う猛攻ぶりを見せて47-22で大勝。今季初勝利を挙げた。
同会場での第2試合は、元NZ代表FLアダム・トムソンが前半だけでハットトリックを記録したキヤノンイーグルスがリコーブラックラムズに33-21で勝利。
一方、愛知・豊田スタジアムで行われた注目のトヨタ自動車ヴェルブリッツ対サントリーサンゴリアス戦は圧倒的にボールキープしながら攻め続けるサントリーに対して、トヨタ自動車もアグレッシブに前に出るディフェンスで対抗。
前半29分にCTBスティーブン・イェーツのブレイクからフォローしたFLトーマス優デーリックデニイがトライを決めて前半はトヨタ自動車が10-6で折り返したが、後半に入っても辛抱強く攻め続けたサントリーが15分WTB中づる(雨冠に隹・鳥の順)隆彰のトライでとうとう逆転。
8千人を超える地元ファンの後押しを受け、「アタックではフィジカルに行く」(廣瀬佳司監督)ゲームプランどおり、力強くゲインラインを切っていくシーンも数多くあったトヨタ自動車だが、試合を通じてスクラムでプレッシャーを受け、勝負どころではラインアウトでもボールをキープできないなど、「セットプレーが安定しなかった」(SO文字隆也ゲームキャプテン)ことが響いて攻めきれず、サントリーが13-10という僅差の勝利をものにした。
前節に続いて厳しい試合をものにしたサントリーの大久保直弥監督は「テンポが良くなったし、タイトファイブがよく走ってくれた」と、チームが正しい方向に成長し始めている手応えを感じている様子だった。
トヨタ自動車−サントリー戦に先立って行われた豊田自動織機シャトルズ対宗像サニックスブルース戦は、前半から終始主導権を握った豊田自動織機が一度もリードを許さずに31-14で勝ち点5を獲得。
兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場での“阪神ダービー”は、前後半1トライずつ挙げた神戸製鋼コベルコスティーラーズが26-3で近鉄ライナーズを退け、福岡・レベルファイブスタジアムではコカ・コーラレッドスパークスがNTTドコモレッドハリケーンズをノートライに抑える堅守を見せて15-9で勝者となった。
(text by Kenji Demura)
激しいDFで失1トライに抑えたトヨタ自動車だが、不安定なセットプレーが響いて4季ぶりサントリー戦勝利はならず |
MOMに選ばれたCTB坂井の2トライなど4トライを挙げた豊田自動織機が宗像サニックスに快勝して勝ち点5を獲得 |
[ファーストステージ第2節(8月29日)]
強力スクラムで試合を優位に進めた東芝が2連勝
終盤猛追のNTTコムもボーナスポイント1を獲得
FWの圧力で一枚上手だった東芝が終盤のNTTコムの追い上げを振り切り23-16で勝利。FLリーチの突破力も光った |
8月29日、東京・秩父宮ラグビー場でファーストステージ第2節、プールAの東芝ブレイブルーパス−NTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦が行われ、前半スクラムでのペナルティトライなどでリードした東芝が、終盤のNTTコムの追い上げを振り切り23-16で勝利。開幕2連勝とした。
「NTTコムのラインブレイク力の方が上だった」
試合後の記者会見で東芝・冨岡鉄平ヘッドコーチ(HC)が率直にそう語ったとおり、立ち上がりから積極的に攻めたのはNTTコム。
「やろうとしたラグビーは通用した」(NTTコム・溝口裕哉キャプテン)のも確かだったが、攻め込みながらのミスなども響いて得点には至らず、逆に12分に東芝がSH小川高廣のPGで先制。
14分にNTTコムもSOエルトン・ヤンチースのPGで追いつくが、19分に東芝が再び小川のPGでリードした後、「セットピースがありがたかった」(冨岡HC)というFW陣のがんばりでスクラムを完全に支配してペナルティトライをもぎ取り主導権を握った。
13-3と東芝リードで折り返した後半、両チームが1PGずつ加えた後、22分に東芝がFLリーチ マイケルの突破から、SO廣瀬俊朗がトライ。小川のゴールも決まって、23-6と東芝がリードを広げ、この時点で勝負あったかに思われたが、最後の15分間は完全にNTTコムペースに。
東芝WTB大島脩平ゲームキャプテンのシンビンによる数的優位も生かすかたちで、26分に今季トップリーグにデビューを果たしたSH西橋勇人の2試合連続となるトライで23-11。
さらに、36分の途中出場のCTBブラッキン・カラウリアヘンリーのトライで7点差に迫ったが反撃もここまで。
前半SOエルトン・ヤンチースが2本のPGを外し、後半そのヤンチースが退くと、本職のプレースキッカーがいなくなるなど(トライ後のゴールは2本とも失敗)、NTTコムのゴールキックのまずさにも救われた東芝が開幕戦に続くフライデーナイターの勝者となった。
(text by Kenji Demura)
終盤追い上げたNTTコムだが、キッカー不在も響いてあと一歩及ばず(写真は突破をはかるCTB溝口主将とフォローするSH西橋) |
「今日は何もしていない」と言いつつも、3PG、2ゴールを完璧に決めた東芝SH小川が2週連続でマン・オブ・ザ・マッチに |