トップリーグ2014_2015特集 TOPプレビュー & TOPレビュー

こちらでは次節の各試合の見どころ、そして試合結果のサマリーと全体のレビューを、トップリーグ観戦をより楽しく、より興味深いものにしていただけるよう、毎週掲載していきます。

ファーストステージ 第3節(9/5 - 9/6)

特集トップへ戻る

試合結果

開催日 Kick Off Host   Visitor 会場
9/5(金) 19:30 サントリーサンゴリアス

20-17

キヤノンイーグルス 秩父宮
9/6(土) 16:40 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 30-6 豊田自動織機シャトルズ 秩父宮
9/6(土) 19:00 東芝ブレイブルーパス 18-23 クボタスピアーズ 秩父宮
9/6(土) 16:40 近鉄ライナーズ 28-23 リコーブラックラムズ 金鳥スタ
9/6(土) 19:00 NTTドコモレッドハリケーンズ 19-31 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 金鳥スタ
9/6(土) 16:40 宗像サニックスブルース 36-31 NECグリーンロケッツ レベスタ
9/6(土) 19:00 コカ・コーラレッドスパークス 0-31 神戸製鋼コベルコスティーラーズ レベスタ
9/6(土) 18:00 ヤマハ発動機ジュビロ 9-14 パナソニック ワイルドナイツ ヤマハ

速報サマリー

[ファーストステージ第3節(9月6日)]

神戸製鋼、コカ・コーラを振り切り開幕3連勝
東芝はクボタに苦杯。ヤマハ発動機は王者に惜敗

難しいコンディションの中、FW戦で優位に立った神戸製鋼がコカ・コーラを零封。開幕3連勝とした
photo by Kozue Shinyashiki

各地で第3節の試合がおこなわれた9月6日。湿度の高い中での試合となった福岡・レベルファイブスタジアムでの試合では神戸製鋼コベルコスティーラーズが開幕3連勝を飾った。

コカ・コーラレッドスパークスに完封勝ちした80分。しかし、決して楽な展開ではなかった。今季開幕から厳しいディフェンスを見せてきたコカ・コーラは、この日もよく前に出て、激しく刺さる。
それでも、終止スクラムで圧倒し、モールで優位に立っていた神戸製鋼の圧力がコカ・コーラの抵抗力をジワジワと奪っていった。
後半24分にこの日2本目となるモールからのトライで追加点を奪うと、ラスト12分で3トライ。押し込んだスクラムの横にWTB山下楽平を走り込ませて奪った1トライ以外は、すべてFWのパワープレーで奪ったものだった。

「(試合途中で)雨も降って、汗でボールが滑る。自分の経験を振り返り、そういう状況下で一番勝利に近づくための方法で戦った」と語った神戸製鋼LO伊藤鐘史ゲームキャプテンは、得点差ほど力に開きがあったわけではなかったことも強調した。

この試合の前に同スタジアムでおこなわれた一戦では、宗像サニックスブルースがNECグリーンロケッツに36-31で勝ち、トップリーグ復帰後初の勝利を地元ファンとともに喜んだ。

東京・秩父宮ラグビー場では、クボタスピアーズが東芝ブレイブルーパスを23-18で破るビッグパフォーマンスを披露した。今季2連敗スタートと、勝利が遠かったクボタだが、この日は結束した戦い。前半途中で引き離されそうになったが、粘りを見せて逆転。勝者はSO森脇秀幸と、立川理道、アイザイア・トエアバのCTBコンビがよく機能した。

第2節まで連勝スタートと好発進を見せたヤマハ発動機ジュビロは、ホームのヤマハスタジアム(磐田)でパナソニック ワイルドナイツを迎えたが9-14と惜敗。しかし、昨季王者を苦しめた戦いからは進化がはっきりと感じられた。

また、大阪・キンチョウスタジアムで行われた2試合では、近鉄ライナーズがリコーに28-23で勝ち、トヨタ自動車ヴェルブリッツがNTTドコモレッドハリケーンズに31-19と快勝。ともに今季2勝目を挙げた。

(text by Kazuhiro Tamura)

 

前に出るDFで健闘したコカ・コーラだったが、得点は奪えず完封負け。切り札のWTBカミンズもトライは奪えず
photo by Kozue Shinyashiki

開幕3試合目にして今季初の九州でのゲームだった宗像サニックスは地元ファンに2年ぶりとなるトップリーグでの勝利をプレゼント
photo by Kozue Shinyashiki

[ファーストステージ第3節(9月5日)]

千両役者バーガーの逆転トライでサントリー接戦制す
一歩届かなかったキヤノンもサントリーから初勝ち点

後半32分、NO8バーガーが逆転トライを奪い、サントリーが大接戦をものにして開幕3連勝とした
photo by Kenji Demura (RJP)

9月5日、東京・秩父宮ラグビー場でファーストステージ第3節、プールBの サントリーサンゴリアス-キヤノンイーグルス戦が行われ、後半32分のNO8スカルク・バーガーの逆転トライでサントリーが辛勝。
サントリーは開幕3連勝。キヤノンも勝ち点1を加えた。

試合は立ち上がりから両チームが取っては取り返すクロスゲームとなった。
前半21分までにサントリーSOトゥシ・ピシが2本、キヤノンCTB三友良平が1本のPGを決めて、6-3。
31分にサントリーがNO8バーガー、LO真壁伸弥主将の突破の後、ラックから縦に突破したPR畠山健介がトライを奪い引き離しにかかるが、キヤノンも34分にSH福居武がパスダミーから抜け出してトライを返して、13-10とサントリーの3点リードで前半は終了。

後半開始と同時にペースをつかんだキヤノンが、4分にSOカラム・ブルースのキックパスを大外でキャッチしたFLアダム・トムソンのトライ(ゴール成功)で17-13と逆転。
その後はサントリーの攻め込みながらのミスもあって、4点差でキヤノンリードのまま時間が経過していったが、32分にゴール前のスクラムからNO8バーガーがトライラインを越えて、とうとうサントリーが逆転。
キヤノンも終盤サントリーゴールに迫ったが、キックパスを追ったWTB和田拓主将があと一歩のところでトライを逃すなど、再逆転には至らず。サントリーが、試合後の記者会見で大久保直弥監督が「よく勝ったな」と率直に語らざるを得ないほど、どちらが勝ってもおかしくなかった接戦をものにした。

(text by Kenji Demura)

 

前半34分のSH福居のトライなどでサントリーと対等に戦ったキヤノンだが、あと一歩及ばず3点差で惜敗
photo by Kenji Demura (RJP)

激しいキヤノンDFにミスも多かったサントリーだが、前半31分にトライを奪ったPR畠山など要所で経験豊富なメンバーが活躍
photo by Kenji Demura (RJP)

ページの先頭へ
本サービスの全てのページは、著作権により保護されています。
本サービスに含まれている全ての著作物を、著作権者の事前の許可無しに複製、変更することは禁じられております。
Copyright © (財)日本ラグビーフットボール協会 All rights reserved.