トップリーグ2014_2015特集 TOPプレビュー & TOPレビュー

こちらでは次節の各試合の見どころ、そして試合結果のサマリーと全体のレビューを、トップリーグ観戦をより楽しく、より興味深いものにしていただけるよう、毎週掲載していきます。

セカンドステージ 第6節(1/3-4)

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試合結果

開催日 Kick Off Host   Visitor 会場
1/3(土) 11:40 東芝ブレイブルーパス 28-29 ヤマハ発動機ジュビロ 秩父宮
1/3(土) 14:00 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 17-18 サントリーサンゴリアス 秩父宮
1/4(日) 12:00 リコーブラックラムズ 16-3 NECグリーンロケッツ 駒沢
1/4(日) 14:05 パナソニック ワイルドナイツ 38-13 キヤノンイーグルス 駒沢
1/4(日) 11:40 NTTドコモレッドハリケーンズ 42-15 クボタスピアーズ ヤンマースタ
1/4(日) 14:00 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 34-7 トヨタ自動車ヴェルブリッツ ヤンマースタ
1/4(日) 13:00 豊田自動織機シャトルズ 17-40 近鉄ライナーズ 鈴鹿
1/4(日) 13:00 宗像サニックスブルース 24-10 コカ・コーラレッドスパークス グローバル

速報サマリー

[セカンドステージ第6節(1月4日)]

パナソニックのLIXIL CUP 2015進出確定、神戸製鋼は2位浮上
宗像サニックス○、豊田自動織機●で降格争いは最終節へ

完全復活を印象づけたLOヒーナンのトライなど、後半地力の違いを見せつけてキヤノンから勝ち点5を奪ったパナソニックの2位以上が確定
photo by Kenji Demura (RJP)

1月4日、セカンドステージ第6節の6試合が行われ、グループAではパナソニック ワイルドナイツが8シーズン連続となるプレーオフトーナメント進出を決めた。

東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場の第2試合に登場したパナソニックは「ブレイクダウンが激しかった」(ロビー・ディーンズ監督)というキヤノンイーグルスのプレッシャーを受けて前半は苦戦し、13対13の同点でハーフタイムへ。
それでも、後半はキヤノン永友洋司監督が「7割ぐらいの力で勝ててしまうのではないか」と脱帽する地力の差を見せつけるかたちで、LOダニエル・ヒーナン、途中出場のHO堀江翔太主将などの千両役者たちが3トライを重ねる一方、キヤノンを0点に抑える完璧な40分間を披露して38-13で快勝した。

この結果、4トライ以上のボーナスポイントも含めて勝ち点5を挙げたパナソニックの総勝ち点は29となり、3位以下のチームとの勝ち点差を6以上に広げて、最終節も待たずにセカンドステージ2位以上を確定させた。

大阪・ヤンマースタジアム長居での第2試合では、神戸製鋼コベルコスティーラーズがこちらも後半3トライを挙げて、トヨタ自動車ヴェルブリッツ相手に勝ち点5を獲得(34-7。総勝ち点は24)。
前日、ヤマハ発動機ジュビロに敗れた東芝ブレイブルーパスに代わって2位に浮上した。

第6節終了時点でのグループAの順位、総勝ち点は以下のとおり。
2〜5位にはそれぞれ勝ち点1差ずつで4チームが並ぶ大激戦。
グループAの4試合すべてが4強入りに絡んでくる最終節はどの試合も見逃せない。

1 パナソニック ワイルドナイツ(29)
2 神戸製鋼コベルコスティーラーズ(24)
3 東芝ブレイブルーパス(23)
4 ヤマハ発動機ジュビロ(22)
5 サントリーサンゴリアス(21)
6 トヨタ自動車ヴェルブリッツ(11)
7 キヤノンイーグルス(8)
8 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(2)

東京・駒沢の第1試合では、前節終了時点で勝ち点23で並び、グループBの首位を争っていたリコーブラックラムズとNECグリーンロケッツが直接対決。
「いいセットプレーが安定したプレーにつながった」(神鳥裕之監督)というリコーがNECをノートライに抑えるタイトな試合運びで16-3で勝利。
グループBでのワイルドカードトーナメント進出、初名乗りとなった。

大阪・ヤンマースタジアム長居の第1試合では、セカンドステージに入っての好調さを維持するかたちでNTTドコモレッドハリケーンズがクボタスピアーズを圧倒(42-15)。
NTTドコモは再びワイルドカードT進出圏内である4位に浮上した。

福岡・グローバルスタジアムでの九州ダービーは、敗れれば自動降格が決まる恐れもあった宗像サニックスブルースがコカ・コーラレッドスパークスから3トライを奪って、24-10で勝利。
三重・三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿 サッカー・ラグビー場で豊田自動織機シャトルズが近鉄ライナーズに17-40で敗れたため、宗像サニックスが7位に浮上した。

グループBでは、2位の近鉄(勝ち点25)、3位のNEC(同23)、4位のNTTドコモ(同21)、5位のクボタ(同20)にワイルドカード進出の可能性が残される一方、勝ち点7で並ぶ宗像サニックスと豊田自動織機の自動降格を避ける争いも最終節に持ち越されることになった。

(text by Kenji Demura)

 

コンタクトエリアの攻防でNECを上回ったリコーがロースコアの試合をものにして、ワイルドカード進出を決めた
photo by Kenji Demura (RJP)

リコー - NEC戦で谷口かずひとレフリーがトップリーグ初となるリーグ戦レフリー担当通算100試合を達成
photo by Kenji Demura (RJP)

[セカンドステージ第6節(1月3日)]

東芝を圧倒のヤマハ発動機が勝ち点5を加え3位に浮上
NTTコムに1点差辛勝のサントリーは4強へ黄色信号?

FW戦を制したヤマハ発動機が点差以上の内容で東芝を圧倒。06-07年シーズン以来となる4強入りへ貴重な勝ち点5を挙げた
photo by Kenji Demura (RJP)

1月3日、東京・秩父宮ラグビー場でセカンドステージ第6節、グループAの2試合が行われ、ヤマハ発動機ジュビロが東芝ブレイブルーパスを29-28、サントリーサンゴリアスがNTTコミュニケーションズシャイニングアークスを18-17とそれぞれ1点差で下して、4強への勝ち残りに向けて貴重な勝ち星を挙げた。

第1試合では、「60分間に関してはボールを持っている状態で危ないシーンがなかった」(清宮克幸監督)というヤマハ発動機が立ち上がりから東芝を圧倒。

前半8分にスクラムで得たPK をタッチに出した後のラインアウトから外のスペースを攻めて、切り札CTBマレ・サウが右隅に飛び込んで先制トライ。

FW戦で優勢だったこともあって、好キッカーのFB五郎丸歩がいながらもPGを狙える場面もショットを選択せずに攻めたヤマハ発動機は、12分、32分とモールからいずれもNO8堀江恭佑がトライを奪って、ハーフタイム時点で19-7とリード。
後半に入っても、13分に敵陣深くのラインアウトから今度は単独で持ち出したNO8堀江がハットトリックとなるトライを決め、この後のゴールと20分のPGをFB五郎丸が決めて、ヤマハ発動機のリードは22点に広がった。

3トライ、3ゴールでも追いつかない点差に
「勝負は終わったと思ってしまった」(清宮監督)というヤマハ発動機に対して、ここから東芝が反撃。
自陣からでも大きくボールを動かすスタイルで、25分、32分にWTB豊島翔平、28分に途中出場のWTB松延泰樹と3トライを重ね、3ゴールを途中出場のCTBフランソワ・ステインが決めて、残り7分でとうとう点差は1に。
最後はスクラムで盛り返していた東芝がタイムアップのホーンが鳴った後のスクラムでPKを獲得。
「スクラムを押して、ペナルティを取ってショットで逆転」と考えていたという東芝NO8リーチ マイケル ゲームギャプテンは迷わずCTBステインの右足に賭ける選択をしたが、逆転のかかったPGはゴールポスト左に大きく外れて試合終了。
ヤマハ発動機が06〜07年シーズン以来となるプレーオフトーナメント進出を向けて、大きな勝ち点5を獲得した。

第2試合は、サントリーが開始3分にCTB小野晃征のトライで先制したが、その後はNTTコムの粘りのディフェンスとブレイクダウンでの激しさもあって、本来のアタッキングラグビーができない苦しい展開に。
前半31分にサントリーがSOトゥシ・ピシの個人技で2トライ目を奪ったものの、WTB友井川拓がインターセプトから(13分)、NO8栗原大介がモールから(40分)という2トライを奪ったNTTコムが14-13と逆転して前半終了。

後半は両者なかなかトライを奪えないまま、19分にNTTコムがSOエルトン・ヤンチースのPGで加点(17-13)したが、26分にサントリーがこの日唯一相手を圧倒していたと言っていいスクラムでの決勝トライを奪って1点差で逃げ切った。

この結果、グループAの上位陣は、この日試合のなかったパナソニック ワイルドナイツが勝ち点24で首位を維持し、2位にボーナスポイント2を加えた東芝(勝ち点23)、3位に勝ち点5を加えたヤマハ発動機(同22)、4位に勝ち点4を加えたサントリー(同21)という暫定順位となっている。

(text by Kenji Demura)

 

スクラムでの優勢を生かして何とか1点差でNTTコムを退けたサントリー。「今日の出来ではTOP4に相応しくない」(大久保監督)
photo by Kenji Demura (RJP)

前半NO8栗原のトライなどでサントリーを追いつめたNTTコムだが「セットでやられた」(CTB溝口主将)ことが響いて悔しい逆転負け
photo by Kenji Demura (RJP)

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