今週の見どころ

 ともに開幕２連勝と好スタートを切ったリコーブラックラムズ－神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦
（１０月２日１３時、秩父宮）に注目したい。実力からいえば神戸製鋼が上だが、過去２戦をみる限り、初代王者の
風格からは程遠い内容。従来の神戸製鋼は余裕を持って相手の力を受け止めると、そこからＦＷ、バックス一体と
なって自在に攻めるのが持ち味だった。しかし、前節の日本ＩＢＭビッグブルー戦では、攻守にまとまりを欠き、あ
たふたする場面も。最後は日本代表ＦＷの斉藤らの個人技で相手をねじ伏せたが、リーグに昇格したばかりのチームに
５トライ、３６失点。このあたりの課題をどう修復してくるか。

　前回９位のリコーは対照的に、５年ぶりに難敵のサントリーサンゴリアスを破り、勢いづいている。
サントリー戦では０－１６から２０－１６と逆転したが、過去２戦とも厳しい接戦をものにした。ＳＨ月田がチームを
まとめ、数少ないチャンスをどう生かすか。ＦＷ周辺での相手の攻撃をしのげば勝機も十分。

　まさかの開幕２連敗のサントリー。同じくまだ勝ち星がない日本ＩＢＭと対戦（２日１５時、秩父宮）する。
小野澤、栗原らバックス陣は快足ぞろいだが、攻撃が散発的。チャンスでミスを多発して、得意の二次、三次展開に
つながらない。一方の日本ＩＢＭは強豪相手に２戦で８トライを奪うなど、連敗中とはいえ積極的な攻撃が光る。
どちらが先に初白星をつかむか。

　初勝利を目指す三洋電機ワイルドナイツはトヨタ自動車ヴェルブリッツ（２日１３時、花園）と。リコー戦
（５点差）、NECグリーンロケッツ戦（６点差）とあと一歩及ばず競り負けた。日本代表のSH池田と元ニュージーランド
代表SOブラウンが組む強力HB団がリードして、トヨタにリーグ先輩の意地を見せたい。唯一、勝ち点がない近鉄
ライナーズも東芝府中ブレイブルーパス戦（２日１５時、花園）に初勝利をかける。