1敗対決、トヨタ自動車が神戸製鋼下す

=ヤマハもリコー破り1敗守る=


 トップリーグ第6節第1日は東京・秩父宮、大阪・花園、福岡・博多の森の3会場で5試合が行われ、注目の1敗同士の対決はトヨタ自動車ヴェルブリッツが、連覇を狙う神戸製鋼コベルコスティーラーズの猛反撃をかわして、34-24で逃げ切り4勝目を挙げた。神戸製鋼は3勝2敗。

 今季昇格したトヨタ自動車は20分、ロック・フラベルが押さえたのを皮切りに、24分のWTB水野、前半終了間際の広瀬と3連続トライで神戸製鋼を圧倒、21-0とリードした。勢いづいたトヨタ自動車は後半に入っても優位に攻め、半ば過ぎまでに着実に加点して34-5と差を広げた。ここから神戸製鋼が反撃に転じたが及ばなかった。


 ヤマハ発動機(ジュビロ)も展開ラグビーから5トライを奪い、38-8でリコーブラックラムズに快勝、「3勝1敗対決」を制した。前回2位の東芝府中ブレイブルーパスは看板の強力FWが威力を発揮。10トライの猛攻を見せ、67-18で今季昇格の日本IBMに圧勝、1敗(4勝)を守った。日本IBMは開幕5連敗。


このほか、サントリーサンゴリアスも67-14で開幕4連敗中の近鉄ライナーズを破り、2勝目(3敗)。


シーズン中の首脳陣交代で宮本新監督が初めて指揮を執った三洋電機ワイルドナイツは、前半3トライなどで20-9と主導権を握りながら、後半着実にPGで追い上げたワールドファイティングに23-28で逆転され、依然勝ち星なし(5敗)。ワールドは3勝2敗。


 最終日の24日は13時から、千葉・柏の葉公園総合競技場でNECグリーンロケッツ-クボタスピアーズ戦が行われる。




1敗同士激突、トヨタ-神鋼=NEC-クボタ、ヤマハ-リコー=


第5節を終え、3勝1敗で7チームがひしめく混戦。今週はそのうち6チームによる星のつぶし合い。各チームともリーグ戦の半分にあたる5試合目、優勝争いに残るにはこれ以上負けられないだろう。

中でも注目されるのがトヨタ自動車ヴェルブリッツ-神戸製鋼コベルコスティーラーズ(23日14時、大阪・花園)の一戦だ。かつて関西社会人リーグの2強を誇った強豪同士。トヨタ自動車は10日に強敵ヤマハ発動機(ジュビロ)に31-29で競り勝ち、一戦ごとに自信を深めている。ベテランが多い神戸製鋼もここ一番で発揮する集中力はさすが。前節のワールドファイティングブル戦では、後半1PGに抑え、課題の防御面も修復。今季昇格したばかりのトヨタ自動車に、初代王者の意地を見せたいところ。

前節、初黒星を喫したNECグリーンロケッツは、勝ち点16で首位に立つクボタスピアーズ(24日13時、千葉・柏の葉)に挑む。けがから復帰したナンバー8・箕内がチームを引っ張り、南アフリカ代表のSOファン・デル・ヴェストハイゼンが好リードでFW、バックスの力を引き出している。クボタは元豪州代表ナンバー8・ケフの動きが攻撃のカギを握りそうだ。

残る1敗同士はヤマハ発動機-リコーブラックラムズ戦(23日14時、福岡・博多の森)。9日の雨中戦でワールドに惜敗したリコーだが、昨季9位に低迷したチームと思えない躍進ぶり。激しい防御から好機をつかむ。総合力で上回るヤマハとしては先手を取って逃げ切りたい。

このほか1敗の東芝府中ブレイブルーパスは、開幕4連敗の日本IBMビッグブルー(23日12時、東京・秩父宮)の挑戦を受ける。日本IBMは連敗中とはいえ、平均29得点挙げており、攻撃力は侮れない。捨て身でくる相手に油断するようだと、東芝府中も思わぬ苦戦も。

同じく勝ち星のない近鉄ライナーズはサントリーサンゴリアス(23日14時、秩父宮)と。サントリーも予想外の不振を続け、まだ1勝。ともに必死だろう。

シーズン中、異例の監督交代となった三洋電機ワイルドナイツは気分一新、宮本新監督のもと、ワールド戦(23日12時、花園)で今季初勝利を飾れるか。

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