第8節 会見レポート(三洋電機ワイルドナイツ 14-31 東芝府中ブレイブルーパス)

三洋電機ワイルドナイツの宮本監督(右)、石川安彦ゲームキャプテン
三洋電機ワイルドナイツの宮本監督(右)、石川安彦ゲームキャプテン

◎三洋電機ワイルドナイツ
○宮本監督

「東芝さんの胸を借りて積極的にチャレンジをしましたが、一言で言って力負けでした。攻めるところで攻めきれず、簡単にトライを取られてしまいました。東芝さんのFWは強いので、真っ向勝負ですが、ちょっと遠いところで走り負けない速い展開を考えていました。しかし、ラグビーはご承知のとおり1ヵ月くらいやって強くなるものではありません。東芝さんの強いFWも長年かけてここまで育てられてきたものです。まだ、東芝さんにはちょっと追いつけなかったということです。しかし、一歩一歩近づけていきたいと思います。ニュージーランドのレフリーに関しては、『流れるラグビー』でした。ああいうラグビーをやりたいですね」

○石川安彦ゲームキャプテン
「この1ヵ月、今日の東芝戦に向けて強化してきましたが、監督のおっしゃったとおり力負けです。当然、勝つつもりでこの試合に臨みました。途中までは良いゲームができましたが、今は気持ちの整理がつきません。とにかく悔しいです。(2年前まで在籍していた東芝の)昔の仲間と戦うという意識よりも、今強い東芝に、この三洋で勝ちたいという気持ちでした。東芝はFWが本当に強くなっていて、一人一人が立っている意識が強く、タックルされてもつなげていました。ゆっくりビデオを見て反省し、次に向けて備えたいです。ニュージーランド人レフリーに関しては、負けたゲームでこんなことを言うのはおかしいですが、やりやすかったです」

東芝府中ブレイブルーパスの薫田真広監督(右)、冨岡鉄平キャプテン
東芝府中ブレイブルーパスの薫田真広監督(右)、冨岡鉄平キャプテン

◎東芝府中ブレイブルーパス
○薫田真広監督

「1ヶ月のブランクで予想以上にゲーム感覚がなくなっていました。スクラムの攻撃のアングルなど、どっちに攻めると有効なのか、オプションの選択にミスがありました。今回、BKのマクラウドをFWで使ったのは、2次3次のアタックで彼の長いパスを生かすことや相手プロップとのミスマッチを狙ったものです。彼はもともとFWの強いNZのワイカト育ちですのでFWプレーも上手いですから。現状では最高のオプションだと思います。攻撃面では合宿から狙っていたとおり、外でBKのトライが4本取れ満足しています。鹿児島合宿では外で取るマネジメントを話し合い、全員が目をつぶっていても感覚でトライを取れるレベルまで行けたと思います。今日はディフェンスもよく真面目に足がつるほどやってくれました。1試合1試合、これからも積み重ねていきたいですね」

○冨岡鉄平キャプテン
「1ヶ月のブレークで十分に準備することができました。前節までFWが良かったのですが、BKとのリンクや一体となっての攻撃がうちの目指すラグビーですので、今日は全くまだ納得のいくものではありませんが、今までにない形のトライが取れて、突破口というか光が見えてきました。また、他の選手もターンオーバーしてトライなど、気持ちの入ったディフェンスをしてくれました。鹿児島合宿は3年目ですが1番良い合宿ができたと思います。監督の頭の中のイメージが選手一人一人に浸透して温度差がなくなりました。メンバーズミーティングではプロップからフルバックまで、皆が同じ考えを持てるようになり、成果があったと思います。肉体的にもしんどかったですが、頭の面でも厳しい合宿でした(笑)」

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