第12節 会見レポート(東芝府中ブレイブルーパス 38-12 サントリーサンゴリアス)

◎サントリーサンゴリアス
○永友洋司監督

「まず、東芝さんに、トップリーグ優勝おめでとうと言いたい。今日のゲームに関しては、トータル的に見ますと、持ち込んだボールのミス、小さいところでのミスが点差以上に出てしまったと思います。東芝さんはまとまった良いチームだと思います。アタックが長く、こちらがボールを動かしながら外を目指したときは向うの攻撃も流れが変わったと思います。前半、ゴール前のペナルティではいくつかの選択肢があったと思いますが、ゲーム中は選手の判断でやっています。結果的には取れなかったのは大きなポイントだったと思います。
我々としては不本意なシーズンで、力を出し切れずに終了してしまったというのが正直なところです。連勝できていないのが今シーズンの我々を象徴しています。しかし、トヨタ戦では良いパフォーマンスができ、チャレンジャーの態度が出てきました。マイクロソフトカップの出場はチームとしては非常にありがたいです。日本選手権に出るためには厳しい戦いと覚悟しています。マイクロソフトカップで勝つためには今までのスタイルを貫き通すことが大事です」

○早野貴大キャプテン
「チャンピオンチームにどれだけチャレンジできるか向かっていきました。東芝さんは集中力が高く、密集戦のところでプレッシャーをかけてきました。すべて東芝さんのペースで試合をやってしまったと思います。うちも一人一人はアタックもタックルもできていますが、チームとしてというところで東芝さんのほうが素晴らしかったと思います。また、機会があればマイクロソフトカップでチャレンジしたいと思います。
今シーズンは不本意な成績になってしまっていますが、選手一人一人のレベルが落ちているのではなく、それなりのことしかやれていなかったのが原因です。これから上を目指すためにベーシックなところとプラスアルファのところを上げていかねばなりません。今日の80分の中で何分かはサントリーのラグビーができていたと思います。練習して自信を持ってやる、練習と試合がつながっているという意識で、今後のトーナメントは目の前の80分だけ見て試合することを目指したいと思います」

サントリーサンゴリアスの永友監督(右)、早野キャプテン サントリーサンゴリアスの永友監督(右)、早野キャプテン

◎東芝府中ブレイブルーパス
○薫田真広監督

「正直、モチベーションが難しい試合でした。前半の終盤はリズムをつくることができました。後半は若いリザーブ選手を出し、そのギャップをつかれて2トライ取られてしまったところは成長しなければならないところです。今後、負けたら終わりというゲームが続きますので、残り一つ一つをしっかり戦っていきたいと思います。
冨岡、バツベイを除いて予想以上に25人のメンバーの怪我が少なくなっています。マイクロソフトカップも戦えるかもしれないと正直、思っています。当初はトップリーグと日本選手権を取ろうと思っていましたが、戦力として日本選手権を考えずにやれそうです。結果としてマイクロソフトカップを戦えることは嬉しく思いますし、戦えるだけの経験と戦力が残っていると思います。
今はほとんど外でのトライですが、スペースの使い方はまだまだです。アングルもチャンネルも違うだろう、もっと楽な戦い方ができるだろうという部分もありますので、うまいラグビーをしていきたいですね。正直言って、ベストベストの戦いではどうかなと思います。チームのキーマンがどんなダメージを受けているか、スカウティングもできていません。五分五分、四分六でも一発勝負では何が起こるか分かりません。怖いというより、一戦一戦を大事にしたいと思います」

○冨岡鉄平キャプテン
「モチベーションが難しく、2日前の部内マッチから締まってきました。正直、国を挙げての行事もありますし、「正月気分になるな」というのは難しいと思います。2週間空いたのは個人的には良かったと思います。このゲームを逆算して練習プランを組みました。雪はその日に皆で掻き出して、芝が乾いてくれたので影響はありませんでした(「練習よりキツイ雪かきだった(笑)」と薫田監督)。序盤は締まりきれなかったのですが、後半は締まって練習できました。良い正月でした。今日のゲームはメンバーだけでなく戦い方を理解できたので、意味のあるゲームでした。
立川副将が的確な指示を出して一つのチームにうまくまとまっていたと思います。最低でも2トライに抑えるという目標を達成し、トライを4本以上取れたので結果には満足しています。これから1試合1試合厳しいと思いますが、チャンピオンチームとしての誇りを持ってプレーしていきたい」

○立川剛士バイスキャプテン
「去年は正月明けにNECにいかれたので、正月ボケしないで良い練習ができました。神戸に負けたので今シーズンは一貫したモチベーションを持つことができたと思います。4トライ以上取ってボーナスポイントを取るという明確な目標を持って勝つことができて、最高に嬉しい勝利です」

東芝府中ブレイブルーパスの(右から)薫田監督、冨岡キャプテン、立川バイスキャプテン 東芝府中ブレイブルーパスの(右から)薫田監督、冨岡キャプテン、立川バイスキャプテン

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