マイクロソフトカップ2005準決勝(秩父宮)会見レポート 東芝府中ブレイブルーパス41-0神戸製鋼コベルコスティーラーズ

◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○増保輝則監督

「今日は本当にありがとうございました。スコアから分かるように完敗です。うちの選手はモチベーション高く、よく最後まで戦いましたが、東芝さんは懐が深く1枚も2枚も上手でした。成熟しているチームだと思います。これも東芝さんのスキルの高さですが、ちょっと接点でずらされてキープされ、つながれてしまいました。ここの対応がうちのバックスにできませんでした。東芝さんのSOが深いポジションに立って、マクラウドがセンターということで両センターが前へ出て守ることができませんでした。また、東芝さんのポイントでの圧力が強く、クリーンなボールが出ませんでした。結果的に1次2次のポイントで球出しが上手くいかず、ポイントに人数をかけずにいられなくなり、攻めの人数が足りなくなるという手詰まり感がありました。そこで、後半は何とかボールを動かして打開しようとしたのですが…。東芝さんはオープニングゲームの時はチームとしてまとまっていませんでしたが、トップリーグを戦う中で進歩したと思います。うちのチームは持てる力を充分出せましたが、結果として負けたのは僕の力のなさだと思います。来期はしっかりチームを作って臨みたいと思います。」

○松原裕司キャプテン
「何とか東芝さんのアタックを止めようとしたのですが、オプションが多くて最終的に止めることができませんでした。東芝さんは監督が言うように懐が深いと感じました。今日、FWは判断をする回数が多すぎました。ボールが止まったときにフォワードは同じことを考えて動くべきなのですが、意志の疎通がなく、結局単発で行ってしまったり、ボールを軽く扱ってしまったりしてしまいました。東芝さんはやっぱりトップリーグで優勝されて勢いがあります。何とかぶち当たっていきたかったのですが、うまくかわされたり、力で持っていかれたりしました。これから来年に向けて、今年の反省を生かしてしっかり頑張りたいと思います。」


◎東芝府中ブレイブルーパス
○薫田真広監督

「まず、アタックですが、神戸さんのディフェンスは広いのでギャップを突きたいという部分と、外は速い大畑選手がいるというところで、最初は外へ振って次に近いところをアタックと考えていましたが、思うように出来ませんでした。最初にマクラウドがギャップを突いたのは良かったのですが、アングルを変えるアタックが出来ませんでした。ディフェンスは初めてではないかと思いますが、神戸さんを0点に抑えたのは良かったと思います。スコア的には満足していますが、今回のテーマである「ディフェンスの向きを変えるアタック」が出来ず、神戸さんの「面のディフェンス」を崩すことができず、インターセプトを2回されるなどチームとしてのアタックに関して個々の判断が悪かったので、ハーフタイムに檄を飛ばしました。ディフェンスはいつもと違い、祐也のサイズが怖かったので彼にマクラウドを当てるというオプションを選びました。若干ギャップはありましたが、うまくはまったと思います。ショートラインアウトからのブラインド攻撃もある程度メンバーから想像していたとおりで、後半も崩されませんでした。当然、今日はリベンジで「今シーズンの借りは今シーズンに返す」と選手は意気込んでいました。ヤマハ戦はラグビーらしい決勝戦にしたいですね。うちのプランどおり接点でねじ伏せて、立川なり、良いランナーで勝負したいと思います。」

○立川剛士ゲームキャプテン
「今回は非常に不満の残るゲームでした。前半、最初に3トライ取れて、簡単に取れると思ってしまい、ゲームプランを忘れてちょっと神戸さんに合わせてしまいました。ディフェンスは良く出来たと思います。接点でもディフェンスは勝ったと思います。神戸さんのバックスのスピードは脅威とは感じていませんでしたし、ホラと祐也のタテを抑えればうちはリアクションが良いので大丈夫だと思っていました。次のヤマハ戦もノートライに抑えたいと思います。」

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