4節 会見リポート(東芝府中 31-10 リコー)

リコーブラックラムズ、レーン ヘッドコーチ(右)と伊藤ゲームキャプテン
リコーブラックラムズ、レーン ヘッドコーチ(右)と伊藤ゲームキャプテン

◎リコーブラックラムズ
○ティム・レーン ヘッドコーチ

「リコーのパフォーマンスとして、ディフェンスが機能して嬉しい試合でした。ただ、レフリングには納得できないところがありました。東芝のやり方はモールの一番後ろにボールを位置させているので、できるだけボールキャリアーを孤立させようとしましたが、それがコラプシングと判定されてしまいました。
(チャンピオンチームのモール攻撃について)前半、一つモールからではない良いトライが東芝さんにはありましたが、どのやり方でも勝てば良いと思います。東芝さんには良い選手が多く、特に4人のバックスはとても良いと感じました。以前にもお話ししたとおり、東芝さんは現時点での日本のベストチームです。我々も今シーズンのベストパフォーマンスができましたが、それでも我々から5トライ取った東芝はとても強いチームです。今日は若い仁和選手も出場し、とても良い試合をしてくれましたが、3試合でプロップから怪我人が4人も出て、後半はスクラムを押されてしまいました」

○伊藤鐘史ゲームキャプテン
「東芝さんの攻めはフォワード起点でどんどんしつこく来るので、まず、フォワード戦で勝とうと備えてきました。その意味で、先週、ヤマハの強いフォワードをノートライに抑えたのはすごい自信になりました。後半の半分くらいまでは完璧に抑えていたのですが、小さなミスから行かれてしまいました。これでは、本当に強いチームには善戦しても勝てないと感じました。
モール対策としては、ラインアウトから着地の時を狙って、それでも止められなければ下に入ってめくって、スクリューされたときに入るという作戦でした。
(トライが取れないのは)うちとしては、攻めるプランをいくつか持っているのですが、セットピースから何人か回すと前で取れていないのが原因だと思います。もっと勇気を持ってディフェンスを崩していかないと。選手が自分に自信を持っていないからです。勇気を持って恐れないで攻めることが、コミュニケーションの部分も含めて課題です。ただ、今は我慢するときで、焦ってはいません」


東芝府中 31-10 リコー

東芝府中ブレイブルーパス、薫田監督(右)と立川ゲームキャプテン
東芝府中ブレイブルーパス、薫田監督(右)と立川ゲームキャプテン


◎東芝府中ブレイブルーパス
○薫田真広監督

「試合前からキックの多い試合になると予想していました。昨シーズン、日本選手権の準決勝でトヨタに敗れた試合もこんな天候で、真価が問われる試合でした。プランどおりのアタックがいかず、後半少し攻めるチャンネルをしっかり狙って少しずつバックスラインもリズムが取れてきて、トライに結びつけることができました。何より勝ち点が取れたのが大きいです。1本、キックから取られたトライがあり、7点差以上の点差を広げるためにモールでもトライを取りに行きました。
今シーズンのリコーさんのディフェンスはリアクションといい、フィールドポジションといい、整備されたと感じましたので、クロスゲームになると予想していました。しかし、実はそのディフェンスにも穴があって、そこを狙ったのですが、前半なかなか取れませんでした。中盤からよくなってきましたが、前半、取るべきところを取って確実に仕留めておかないと、こういうゲームになるということです。また、取られたトライも詰めて行けば防げるトライでした。そういうところをしっかりしていかねばなりません。
(去年から勝ち点5を取る試合が続いているが)全勝すれば当然優勝できますが、何が起こるか分かりませんので、勝ち点は大切です。うちはトライを取りに行くチームで、今日の勝ち点5は大きいと思います。レフリングの批判をしたくないのですが、今年は、前節、昨日、今日とレフリングで勝敗が決まってしまう試合が多く、難しさを感じています。次の試合の三洋さんとは力の差はないと思います」

○立川剛士ゲームキャプテン
「雨が苦手な東芝と言われているんですけど(笑)、今日は勝ち点を取りにいって、雨の日のゲームメークが課題でした。ディフェンスは心配ありませんでしたが、アタックで取れないのがちょっと不満でした。これからまた練習していきたいと思います。バックスとしては、出したいときに出せなくて、ラックの時に向こうの人数が揃っているのに出したりするところがうまくいっていません。
(自身のトライは)あれは、狙っていました(笑)。モールの横で呼んでいました。(勝ち点については)うちは試合前から4トライ取るというのは頭にあります。今日もロッカーでもグラウンドでも選手にそう言いました」

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