7節 会見リポート(三洋電機 58-15 リコー)

◎リコーブラックラムズ
○TIM LANE ヘッドコーチ

「今日の試合はとても残念、がっかりしています。スコアにはゲームの内容は反映されないのがラグビーですが、うちのプレーには良いプレーがあって、そこは納得しています。
三洋さんは足の速い選手が多く、いくつかのターンオーバーを許したことがこの結果になったと思います。試合前から三洋のスピードあるセンター、フルバックの選手をトニーがコントロールして走られることはある程度予測していました。また、大きな選手にパックされるとも思っていました。こちらもボールキャリーできると期待していましたし、選手もがんばったのですが、最終的にスコアとプレーが一致しませんでした。それがラグビーです。
三洋さんはラックの周りがとても強いディフェンスをしますし、トニーが控えていてなかなか抜けません。うちはボールコントロールが大切なチームです。今後、どの相手もプレッシャーがきつくなると思いますが、最終的には運も必要です。自分たちが下のチームと思わず、どんどん上げようという意識が大切です。今日はFWのブレイクダウンのところが良い出来でしたし、何回もトライチャンスが作れたのでこれからです」

○岡崎匡秀ゲームキャプテン
「今日は三洋さんの激しいディフェンスとアタックにリコーのラグビーをさせてもらえませんでした。少しずつ良い形も見えるので80分、やりきる力をこの数週間で付けたいと思います。アタックもディフェンスも立て直していきたいと思います。FWはトヨタとやっても三洋とやってもセットでは負けていません。スクラム、ラインアウトもキープできています。ただ、今はトヨタにも後半20分ぐらいまでは戦えるのですが、80分続いていません。また、モール、ラックサイドを崩されているのでそこの1対1のディフェンスが課題です。修正して残り5試合頑張っていきたいと思います」



三洋電機ワイルドナイツ、宮本監督(右)と榎本キャプテン
三洋電機ワイルドナイツ、宮本監督(右)と榎本キャプテン


◎三洋電機ワイルドナイツ
○宮本勝文監督

「先週の東芝戦で一つの目標を達成し、モチベーションが難しい試合でしたが、選手は全力を尽くしてくれて、特に後半途中から徐々に自分たちのペースをつかんでくれました。前半は楽に取ろうとしていましたが、後半は組織だってプレーできました。
先週の東芝戦ではトニーを皆さん大絶賛してくださいましたが、我々としてはどちらかといえば彼のポテンシャルから考えれば出来の悪い試合だったと感じています。今日は彼の実力どおり、持ち味のディフェンスの力を発揮してくれ、キックも正確でした。彼ほどの選手になれば、僕が言わなくても分かっていて自分で修正してきますね。彼は偉ぶったところがなく、日本人プレーヤーを尊重して、榎本をキャプテンとして立てる選手です。我々はしょせん7位のチームですので、挑戦心なくては勝てません。1戦1戦、次の神戸戦を目標にしていくだけです。課題としては、東芝戦に比べ、序盤からグラウンドを広く使えなかったこと、後はフィットネスも上げていきたいですね。いろいろ修正していきたいですが、ここまで、選手には100点満点をあげたいですね」

○榎本淳平キャプテン
「受けたつもりはないのですが、東芝戦と違って、後半途中まで、動きが重かったです。トニーは、1年目よりコミュニケーションが取れるようになってきて、彼が落とし込んでくれたディフェンスシステムが機能してきました。トニーも三洋のスタイルに合わせてくれるし、僕らもなるべく通訳なしでコミュニケーションするよう心がけています。フィットは春から積み上げてきたものがあるので心配していませんが、ディフェンスはチームの改革の柱で、今日も一番苦しい時間帯に選手全体が理解してプレーしたことが良かったと思います。ここまで、自己採点では、まあ、できてきているものもあるし、半分くらいかな(笑)。ジャパンの合宿では、とにかくすごい選手の中でやるので、自分の持ち味を出してやっていきたいと思います」

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