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神戸製鋼コベルコスティーラーズ、増保監督(右)と松原主将
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◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ ○増保輝則監督
「改めて、東芝さんのFWは強いと、高さ、スキル含めて素晴らしいと感じました。僕も、もう少しできるかと思っていましたが完敗です。基本的にアタック、ディフェンスを細かく数値化して作戦を立てていましたが、接点の圧力にやられました。前半のターンオーバーからやられたプレーもそうでしたが、本来僕らがやらねばならないことを東芝さんにやられました。ゲームプランが少しずつ狂ったところが修正できませんでした。
ハーフタイムにはラインアウトがクリーンに取れないことがあったので、攻撃のターゲットを少し内側に修正してFWのサポートを近場に持ってきて、攻撃のリズムをつかもうとしましたが、できませんでした。やはり、プレッシャーがかかってきて、FWが消耗すると、スコア上、相手に余裕が出て、『立ってつなぐ』プレーをされてしまいます。そこをさせないために、スコア上も肉体的にもプレッシャーをかけ続けていかねばならないのにそれができていないということです。
今年はどのチームと対戦しても出来幅が少なくやれるようになりましたが、チャンピオンチームに勝つまでではない、やはり、もっと厳しいことをやっていかないと勝てないということです。チームとしては層の厚さなど、去年と比べて改善されています。また、トップリーグの後半では、選手がやるべきこと、原則を守って戦ってくれました。ただ、このようなゲームになると修正する能力は経験を積んでいかないと難しいです。
(来年に向けて)まず、個人のベースアップ、スキルアップです。どんなに素晴らしい戦略、戦術があっても、それをゲームで具現化するのは選手です。松原キャプテンがいったように、対東芝一本に絞っても良いと思います。どれだけこの悔しさを持続していけるかが大事です。80分間、ゲームのなかでブレイク、モールをしっかり互角に戦えるまで引き上げていけば、彼らにもほころびが出ると思いますので、来年はそこをしっかりやっていきたいと思います。9月まで時間があるのでチームとして修正していきたいと思います」
○松原裕司主将 「今、終わったばかりで、あまり頭の中が整理されている状態ではありません。来シーズンは対東芝に絞って練習しても良いくらい、今日の試合では差があったかと思います。もう一度、冷静になって考えてみようと思います。東芝以外のチームとは、試合をしていて、ある程度、球を出せるだろうと思えましたし、実際、瀬戸際で運べていました。その『ある程度』が今日はできなかった、そこから崩れていったということですね」
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