7節 マッチ&会見リポート(東芝 34-35 ヤマハ発動機)

花園での第2試合は、リーグ1位の東芝と6位のヤマハで行われた。前半5分に東芝がゴール前5m左中間PKから得意のモールで左ロックのバツベイが抜け出し左隅にトライ。ここから試合が動いた。ヤマハも7分にグラウンドを広く使う得意のライン攻撃で左ウイングの辻井がトライを挙げ、前半は同点の17-17で終えた。

後半も先手を取ったのは東芝で、5分にラインアウトモールからバツベイがトライを挙げ、吉田のゴールも決まったが、以降10分から26分まで東芝はヤマハの執拗な攻撃に自陣のゴール前で釘付けにされる。27分ヤマハが10mL中央スクラムからスクラムハーフ佐藤のパスを受けたレーニーの40m独走トライで逆転。終了間際の37分に東芝がゴール前5m右隅ラックからライン攻撃、仙波がトライしゴールも決め再び31-29と逆転した。さらに、インジュアリータイムに入った40分にヤマハがPGを決め再逆転、41分に東芝がPGを決め再々逆転し、試合は決したかと思われた。ところが、44分に東芝が故意にボールをフィールドオブプレイ外に出し痛恨のPK。ヤマハがPGを決め34-35の1点差で首位の東芝を下した。手に汗を握る白熱したゲームで、スタンドのファンは大変満足した様子であった。

東芝ブレイブルーパス

薫田監督(右)、冨岡キャプテン
薫田監督(右)、冨岡キャプテン

東芝ブレイブルーパス 34-35 ヤマハ発動機ジュビロ(10月21日)

◎東芝ブレイブルーパス
○薫田真広監督

「ヤマハのプレーが良かった。レーニー、ネイサンを使ってきたので、外に来るとわかっていたが、ディフェンスできなかった」

○冨岡鉄平キャプテン
「厳しい試合、5ポイント取らなければならない試合だったが、残念だ。トップリーグの全勝は難しい。前半7節を全勝でクリアすることが目標だったが。今日は東芝に反省することが多くある。試合に対しての準備も十分ではなかった。11月にしっかり修正する」

――外への攻撃を止められなかった点については。
○薫田監督
「寄りすぎている。それとファーストタックルのミス。そこでディフェンスがほころんでいった。さらに中盤、接点での負け。二次、三次のインサイドサポートもなかった」


ヤマハ発動機ジュビロ

堀川監督(左)、木曽キャプテン
堀川監督(左)、木曽キャプテン


◎ヤマハ発動機ジュビロ
○堀川隆延監督

「このすばらしい環境、磐田のファンに感謝したい。また、ヤマハのポテンシャルを引き出していただいた東芝に感謝する。今日は勝利にこだわった試合。選手が最後の最後まであきらめずヤマハのラグビーをしてくれた。選手にも感謝したい」

○木曽一キャプテン
「花園をホームのようにしてくれたファンの方々、佐賀工業高校の選手、本当に16人目のプレーヤーでした。東芝には激しいゲームをしていただき、本当に感謝している。勝ち、攻めにこだわった試合だった。今までの試合はすべてディフェンスから入った。今日は攻めから入ろうと。先制されたが、攻めにこだわった。勝てたことは正直にうれしい」

――バックスを使って広く展開したが。
○堀川監督
「ボールを動かしつづけることが大切だった。FWでは圧倒されたが、このことはゲーム中貫いた。うちのFWもがんばった。ただ、ブレイクダウンでのターンオーバーは反省しなければならない」

――前半戦を振り返ってどうか?
○堀川監督
「序盤戦は試合運びが堅かった。だが、ヤマハの強みはボールを動かすこと。これで後半戦も自信を持って戦える」
○木曽キャプテン
「三試合目で負けて、これをターニングポイントとすることを全員で確認した。もう負けられない。このことがうまくいった。いいイメージで後半戦に臨める」

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