小雨降り、今シーズン一番の寒さと思われる秩父宮ラグビー場は1700人の両チームのサポーターからの熱い声援のなか、第一試合はリコーボールで試合開始しました。
トップリーグも残り5試合と両チームにとって"どうしても勝ちたい"試合です。試合は前半10分にリコー自陣ゴール前での反則より、セコムSO長井選手のPG成功でセコムが先行スタートしました。
前半21分、リコーはセコム陣ゴール前スクラムより出たボールを相手選手の隙に蹴り込みWTBディーン選手が走りこみトライ、前半26分にはセコムがリコー陣22m付近まで攻め込んだがミスし、そのボールを奪ったWTBディーン選手→WTB斎藤選手とつなぎ独走トライした。
セコムは相手陣地まで再三攻め込むものの自らのチームの反則によりチャンスを逃し、リコーはその後も順調に得点を重ね結果セコムをノートライに抑えて勝利しました。(佐藤克則)
|
|
|
|
ラブ ヘッドコーチ(右)、安藤バイスキャプテン
|
|
セコムラガッツ 3-15 リコーブラックラムズ(12月9日)
◎セコムラガッツ
○ウェイン・ラブ ヘッドコーチ 「ひとまず、非常に残念です。簡単にいうとミスで自滅した試合です。どうやってミスをなくしていくか、真剣に反省しなければなりません。選手は今までも非常に努力してきたのですが。今日の試合は似たようなチーム同士の戦いでした。接戦になると思っていましたが、そのとおりになりました。今日は天気のこともあり、シンプルに、あまりバックスに展開しないで、まず、敵陣に入ってそこからスクラムなどを基点として試合を進めるプランでした。我々のミスは、直接は相手のプレッシャーによるものですので、リコーさんは良いプレッシャーをかけて勝ち点を取ったと思います」
○安藤敬介バイスキャプテン 「前半は準備したプランどおり、敵陣に入れましたが、ラインアウトがクリアに取れなかったり、マイボールを接点で継続できなかったり、ハンドリングエラーがあったりというミスが続きました。ここ何試合か、こうしたミスで負けているので、なくすよう練習してきたのですが、大事なところで出てしまいました。リコーさんの、雨でも前へ出てくるプレッシャーを感じました。自分たちもポイントがかかった試合ということでしっかり練習してきたのですが」
|
|
|
佐藤監督(右)、伊藤キャプテン
|
|
◎リコーブラックラムズ
○佐藤寿晃監督 「前日からの雨で、厳しいFW戦の試合になると予想していましたが、思ったよりセコムさんがキックを使ってきました。しかし、フルバック金澤のフィールディングは安心して見ていられました。向こうが攻めてきたときにリコーの良さであるディフェンスの力を発揮できたと思います。自陣での時間が長かったことが反省点で、敵陣で戦えるよう修正します」
○伊藤鐘史キャプテン 「先週の東芝戦の課題から、自分たちがやろうとしているサインプレーやアグレッシブな面を出そうとしました。FWはよくBKに球を供給できたと思います。また、BKがカバーしてくれてFWも助かりました。後半、トライが獲れなかったのは残念ですが、相手をノートライに抑えられたのは収穫でした。
(同じような獲得ポイントの相手を意識したか、という質問に)めちゃ、意識しました。黒板に勝敗表を貼って、過去3年のデータも落とし込んで、ここからいつもうまくいかなくなったということを全部員に意識付けしました。今日の収穫は東芝戦の敗戦でのショックを振り払い、自信を取り戻せたことです」
|