10節 マッチ&会見リポート(三洋電機 66-26 コカ・コーラ)

マイクロソフトカップ出場をかけて星を落とせないワイルドナイツと、上位チームからより多くの勝ち星を奪いたいレッドスパークスの対戦は、点差こそ離れたが両者ともにボールをよく動かし持ち味を出し合う好ゲームとなった。前半早々立て続けにトライをとったワイルドナイツがそのままゲームの主導権を握り、セットプレー、接点ともに優位に立ったFWがボールを安定供給し得点を重ねていった。SOブラウン、CTB入江、FB田井中らの効果的なキックはチームに勢いを与えるとともに、観客席のファンの感嘆を誘った。レッドスパークスも後半3つのトライを奪うなど意地を見せ、次節以降への期待が伺えた。

また、ゲームに先立って地元のワイルドナイツとサッカー・J2のザスパ草津のコラボレーションによるキッズイベントが行われ、両チームの選手が競技場に集まった約250人の子ども達を相手に遊びを交えながら技術指導した。トップ選手と触れ合う子ども達はもちろん、選手やグラウンドの外から見守るファンからも笑顔があふれた。両チームと地元協会によるこうした試みは様々な意義を持つと思われ、今後の更なる広がりに期待したい。
FBでのプレーが安定してきた田井中   LO.で健闘する堀田・柳
FBでのプレーが安定してきた田井中 LO.で健闘する堀田・柳
コカ・コーラウエストレッドスパークス

向井監督(右)、三根キャプテン
向井監督(右)、三根キャプテン

三洋電機ワイルドナイツ 66-26 コカ・コーラウエストレッドスパークス(12月17日)

◎コカ・コーラウエストレッドスパークス
○向井昭吾監督

「今日はウチが意図するディフェンスで粘って得点を許さないというゲームができなかったことが反省点だが、トライを4本獲って勝ち点1を得たことは非常に良かった。敗因はセットプレーでのFWの激しさが足りなかった点。修正して次節に臨みたい。ボールを持ち込んだところでのパワー不足が見えた。
残りの3試合は100%の力を出して勝ちにいきたい。すべて出し切ってシーズンを終えたいと考えています」

○三根キャプテン
「向井さんが言った通り、今日は自分達のカタチに持っていけなかった。前半から相手の攻撃を受けてしまい、ディフェンスも淡白で1次攻撃で抜かれたりターンオーバーから1発で獲られたりしてしまった。原因はセットプレーにあると思うので今後修正したい」


この日2Tで通算17Tの北川   タックルを受けながら懸命につなぐランビー
この日2Tで通算17Tの北川 タックルを受けながら懸命につなぐランビー
三洋電機ワイルドナイツ

宮本監督(右)、ブラウン キャプテン
宮本監督(右)、ブラウン キャプテン


◎三洋電機ワイルドナイツ
○宮本勝文監督

「監督になって初めて地元・前橋で連勝できたことをとても喜んでいます。トップ4争いが厳しい中、こうやって諦めずに望みをつないでいく選手達を誇りに思う。今日はとにかく勢いをつけるようなゲームをと臨んだが、その意味ではうまくいった。ディフェンス面の課題はあったが修正できる範囲だと思う」

○トニー・ブラウン ゲームキャプテン
「スタートから勢い良く前に出られた。残りのゲームもこの勢いを続けられれば勝ち続けることも可能だと思う。集中が緩んでミスを多く犯した時間帯もあったが、全体的には全員が良いプレーをしていたので満足している。来週は我々にとって大きなチャレンジ、しっかりと準備して臨みたい」

プレッシャーを受けつつ懸命な球出し   三宅の相手ディフェンスを切り裂く鋭いステップ
プレッシャーを受けつつ懸命な球出し 三宅の相手ディフェンスを切り裂く鋭いステップ
第3列を中心に激しいディフェンスをみせたレッドスパークス   復調の霜村
第3列を中心に激しいディフェンスをみせたレッドスパークス 復調の霜村

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