11節 マッチ&会見リポート(クボタ 33-33 福岡サニックス)

12月23日(土)、熊谷ラグビー場でトップリーグ2試合が開催されるのに先立ち、神戸製鋼コベルコスティーラーズにはトークショーを南浦和文化センターで実施していただき、日本IBMビッグブルーには埼玉県東部地区で、クボタスピアーズには西部地区でラグビースクールを指導していただきました。大会当日には熊谷ラグビー場で福岡サニックスブルースが、熊谷ラグビースクールと深谷ラグビースクールを指導していただき、埼玉県東西南北全域で普及に多大な貢献を賜りました。

第1試合は、12月とは思えぬ穏やかな晴天のもと、クボタ 対 サニックスの試合が12時キックオフされました。試合が始まって10分間ほぼ互角の戦いをしていたが、12分にサニックスがゴール前ラインアウトモールを押し込んで先制トライをあげた。その後はクボタが有利なスクラムを起点に縦突破が功を奏して次第にペースを掴み始め、24分に中央付近より右オープン展開し、右隅にトライを奪った。さらに37分にはサニックスゴール前スクラムから左サイドアタックであっさりとトライを追加した。しかし、39分サニックスは連続攻撃を左右に仕掛けディフェンスを振り切って左隅みにトライし12 対 12の同点として前半を終了した。

試合展開が楽しみとなった後半が開始されると、クボタが右タッチ際を右WTBが40m走ってトライかというところをサニックスFBが、タックルして、インゴールでのノックオンで凌いだ。そのピンチを凌いだサニックスが中央よりSOのキックを追走したまま中央にトライ・Gした(19 対 12)。サニックスが展開力を生かして試合の主導権を掴み始めたが、25分にクボタが、ラインアウトのロングスローからNo.8ケフが抜け出し中央にトライ・G(19 対 19)と再び同点とした。クボタは一息つくまもなくサニックスの早い連続攻撃で27分にトライ・Gを許してしまった。サニックスは、さらに30分にターンオーバー、ラックからクロスパスを交えたランニングから60mつないでトライ・G(33 対 19)し、14点差とし試合を決めたかという状況となった。しかし、クボタは39分、10mラインアウト中央ラックサイドをリターンパスに走り込んだSOが突破しつないで中央にトライ・G(33 対 26)。さらにクボタは必死に攻撃し、インジュリータイム3分 中央付近ラックからオフロードパスをつないで一気に左中間にトライし、ゴールも決まって(33 対 33)同点、ノーサイドの笛が吹かれた。クボタはFWパックの有利さと、縦突破で力を発揮し、サニックスは速い展開力で得点を効率良くあげる両チームの特徴を存分に披露したすばらしい試合を見せてくれて熊谷ラグビー場の観客を魅了していました。
クボタスピアーズ   福岡サニックスブルース
クボタスピアーズ 福岡サニックスブルース
クボタスピアーズ
山神監督(右)、鈴木キャプテン
山神監督

クボタスピアーズ 33-33 福岡サニックスブルース(12月23日)

◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督

「(前節の)トヨタ戦においては、相当に盛り上がりゲーム内容も良かった。その勢いを継続したかったが少しダウンした。モチベーションの持続は課題でもある。ゲームとしては75分サニックスさんに攻められ、最後の5分間にクボタの意地が開花し、立て続けに2トライ奪うことができた。同点引き分けとなった。
振り返ると、開始早々は期待できる良い展開であった。また、ボールを回した時のサポートについても良かった。
課題として次の点を挙げられた。ゲーム展開に対する予知能力の向上を上げていきたい、そうすればアタック、デフェンス共に効率の良い仕事ができると思う。クボタはバックスの平均年齢がトップリーグ中一番若いと思われる。若い選手のスキルアップが図られると楽しみなチームでもある。今年度TOP5には入れなかったが、次年度には勝ち越してTOP5内を目指したい」


試合前、サニックスによるスクール生指導   進修館高校チアリーダー部
試合前、サニックスによるスクール生指導 進修館高校チアリーダー部
福岡サニックスブルース

藤井雄一郎監督
藤井雄一郎監督


◎福岡サニックスブルース
○藤井雄一郎監督

「後半のフィットネスに課題があった。重要なポジションのプレーヤーが怪我しているのは戦力に影響があった。後半のディフェンスには課題が残った。来季は新人も含めて戦いたい」

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