小雨でグラウンドもぬかるむ中、お互いボールが手に付かないが、トヨタがラインアウトからモールを押し込み先制トライ。お互い波に乗れない中盤、トヨタ8番の好判断でパスをインターセプトし追加点。ワールドもラックを連取し12番から8番につなぎトライを返す。しかしモールを中心に前に出るトヨタが2トライ、1PGを追加し前半を終了。
後半開始早々、トヨタのスクラムより15番のパントを11番が好捕しそのままトライ。その後、トヨタはモール、ワールドはラック中心と持ち味を出しながらの攻防もお互いツメが甘く得点に至らず。中盤、ワールドのパスミスのこぼれ球をトヨタ15番が拾い好走しトライ。終盤は、ワールドのFW接点での反則が増え、トヨタ優位に試合が進み完勝した。しかし、選手同士の小競り合いも多く、終了間際には、ワールドの2選手がトヨタ9番に暴力行為(パンチ、ストンピング)を働き退場となり、瑞穂の今シーズン最終戦が後味の悪いものとなった。(大久保 誠)
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カーター ヘッドコーチ(右)、中山主将
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トヨタ自動車ヴェルブリッツ 46-10 ワールド ファイティングブル(1月8日)
◎ワールド ファイティングブル
○マーク・カーター ヘッドコーチ 「サポーターに謝罪したい。今シーズンは、苦しいゲームばかりだった。今日は、残留をかけてのゲームだったのにハートの部分が欠けていた。焦りからミスも多かった」
――前半、踏ん張っていたが。
「モールを止めるのが辛かった」
――気持ちの空回りか。
「無理なパスなど悪い面がたくさん出た」
――ラフプレーは?
「ビデオで確認し分析しコメントしたい」
○中山浩司主将 「ゲーム前に1点差でも勝とうと思ってのぞんだが、気持ちの部分で空回りしてしまった。最終節のゲームでがんばりたい」
――最初にトライを取られて焦りはあった?
「インターセプトは大丈夫だったが、モールを止められず、PKのコントロールができなかった」
――トヨタの感触は?
「ブレークダウンのサポートを言われていたが、プレッシャーが強かった」
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朽木監督(左)、山本副主将
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◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木英次監督 「この試合は負けられないし、勝ち点が絶対の試合だった。グラウンドがぬかるみ、攻撃的なラグビーに不安はあったが、敵陣進攻を意識した。モールの多用、パスよりはボールを動かすこと、DFは蓋をすることを考えた。
ラフプレーが残念。相手選手にレッドカードは出たが、このようなゲームでは、子供達に夢を与えることはできない。激しさの中にもラグビーらしさ、フェアな精神で戦い、最終節のNECには勝ちにいく」
――相手の前半での食らいつきにどう思ったか?
「DFの意識にギャップがあったように思うが、ブレイクダウンでトヨタが上回っていた」
――後半はBK展開で勝負?
「選手の判断。スピードでアタックすることを心がけた」
――グラウンドコンディションが良いときは。
「積極的に仕掛ける。PKでもキックよりボールキャリーを考えていた」
――この試合に満足か。
「ボールの扱いがおろそか。しかし、心はこもっていた」
――NEC戦に向け修正点は。
「FWも力強く、モールもDFも良い。どのように突破するか、モールが鍵。相手はFW戦だと思うが、トヨタはボールを動かす力で勝負したい」
○山本副主将 「強い気持ちで戦えた。前半10分までに表すことができた。ベスト4に入るために練習してきた。良い結果となり良かった。NEC戦も日本一になる気持ちで前半より激しく戦いたい」
――試合中に焦りは感じなかったか。
「激しさはつきもの。トヨタはラグビーに集中していた。焦りはなかった」
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