「東芝 vs サントリー」8.22開幕前哨戦 マッチリポート

10月26日に開幕を迎えるジャパンラグビートップリーグ2007-2008。
今季の開幕カードとなる「東芝ブレイブルーパス vs サントリーサンゴリアス」の練習試合が、北海道・網走市にて22日に行われました。

■試合結果 東芝ブレイブルーパス 31(前半12-24　後半19-7)31 サントリーサンゴリアス ■出場メンバー [東芝ブレイブルーパス] 1.大室歩2.塚越賢3.笠井建志4.望月雄太5.ラトゥブラ･ラトゥバ6.石澤健太郎7.中居智昭8.豊田真人 9.伊藤護10.廣瀬俊郎11.仙波智裕12.吉田良平13.冨岡鉄平14.松田努15.吉田大樹 16.湯原祐希17.久保知大18.藤井航介19.宮下哲朗20.藤井淳22.平田倫大 [サントリーサンゴリアス　前半] 1.林仰2.山岡俊3.池谷陽輔4.田原太一5.大久保直弥6.元申騎7.竹本隼太郎8.高野貴司 9.田中澄憲10野村直矢11.北條純一12.ライアン・ニコラス13.山下大悟14.成田秀悦15.ジャック・タラント [サントリーサンゴリアス　後半] 1.前田航平2.坂田正彰3.長谷川圭太4.サイモン・メイリング5.早野貴大6.高谷順二7.瀬川貴久8.大久保尚哉 9.田原耕太郎10.菅藤心11.ロッキー・ハビリ12.山下大悟13.北條純一14.伊藤俊平15.森岡恵二 ■得点経過 【前半】 ・05分 サントリー・成田トライ。ニコラスのゴール成功。7-0 ・21分 東芝･吉田大トライ。吉田大のゴール成功。7-7 ・29分 サントリー･北條トライ。12-7 ・32分 サントリー･竹本トライ。ニコラスのゴール成功。19-7 ・35分 東芝･大室がトライ。19-12 ・37分 サントリー･成田トライ。24-12 【後半】 ・31分 東芝･平田トライ。吉田大のゴール成功。24-19。 ・35分 サントリー･東芝のオブストラクションで認定トライ。菅藤のゴール成功。31-19。 ・43分 東芝･伊藤トライ。吉田大のゴール成功。31-26。 ・47分 東芝･吉田良トライ。31-31でノーサイド。

両チームコメント

東芝、瀬川智広監督 「今日は引き分けという結果でしたが、勝てる試合を引き分けにしてしまったという点では、残念な部分があったと思います。チームとしては、15人がしっかりまとまって最後までしっかりスコアする、という意識を持って80分間臨んだということがいちばんです。ひとつになってきたなという感じです。 開幕戦に向けては、今日は引き分けという形で終えましたが、ここからの2か月間、どちらがいい準備をして10月26日の開幕戦に臨むかという、大きなシナリオができたと思います。この2か月間を有意義に過ごして、ぜひ開幕戦では今日以上にいい試合をしたいと思っています」

東芝・廣瀬俊郎キャプテン 「今日の試合は、開幕戦の2か月前ということで、『小手先というより接点の部分、ひとりひとりの部分で勝とう』ということで臨みました。その点に関してはそれなりの成果が出たんじゃないかと思っています。 開幕戦に向けては、ゲームのマネジメント、運び方の部分をここから2か月でしっかり練習していきたいと思っています。絶対負けられないですから、向こうも同じことを思っていると思いますが、ライバルなんで、しっかり開幕戦で勝って、最後(マイクロソフトカップ決勝)もう1回やると思いますが、そこも勝って、完全優勝したいと思います」

サントリー、清宮克幸監督 「今日の試合に関しては、前半はしっかり勝ちましたね。何回も戦う東芝に対して、『まずは今年1回目だ』というような話を試合前のミーティングでして、『東芝に対してなにで、どこで勝つのか、というこだわりをしっかり出せ』と言って送り出しました。前半24-12で折り返して、点数的には満足ですが、スクラムひとつにしてもまだ圧倒しきれていない面がありましたね。細かいところで課題もたくさんあります。 開幕戦に向けては、東芝とは去年のリーグ戦から2点差、1点差と来て、今日は同点と来ましたから、次が面白いですね。あと何回かあるので楽しみたいなと思います」

サントリー・山下大悟キャプテン 「今日の試合は、春からやってきたことが出せた部分と、出せなかった部分がありました。スコアもそうですし、内容も、できたこと、できなかったことが50/50くらいです。 開幕に向けては、ひとつに絞れないですが、やってきたことの精度をもっと上げないといけないし、逆にできなかったこともやらなければいけないと考えています。やはり東芝さんが特にブレイクダウンの面が強かったので、その辺の意識の問題もありますが、もう少ししっかりやらなきゃいけないなと思いました。 開幕戦を勝って、いい流れでリーグに入りたいと思います。今日の試合は引き分けだったので、これからどちらがいい準備をするかというところだと思います。しっかりと引き締めて練習していきたいと思います」

日本ラグビーフットボール協会　森会長コメント 「両チームとも練習ゲームにしてはエキサイティングな内容だった。去年の決勝カードだったし、やはりお互いに意識しているんでしょう。今年も現時点では東芝、サントリーがいい状態でしょう。 今日の試合は、最後のシーンは、少しサントリーらしくなかったですね。東芝も自力で追いつくあたりはさすがです。東芝からすると、まだまだ負けられないというところでしょうね。 今年のトップリーグは、全体的にレベルアップしているし、特に昨年コカコーラ、IBMが加わって、今年は関東では三菱重工相模原が、九州は九州電力が入りました。14チームになってからは各チームも選手も意欲的になってきました。このトップリーグの中から日本代表のメンバーが今後も選ばれていくわけですから、一生懸命努力する、いいプレーをするということは、結果的にラグビーの頂点を極めることができるという面でいいことだと思います。期待しています」