「ジャパンラグビー トップリーグ プレスカンファレンス」から‥‥part1

10月24日、東京・グランドプリンスホテル新高輪において、恒例の「ジャパンラグビー トップリーグ2007-2008 プレスカンファレンス」が催されました。全14チームの監督(コーチ)・キャプテンが集結し、テレビ・新聞・雑誌のプレス関係者をお招きして、5年目を迎えるトップリーグについて、紹介させていただきました。

全14チームを代表する選手がユニフォーム姿で勢ぞろい

森喜朗・日本ラグビーフットボール協会会長

  森会長
  森会長

ラグビーワールドカップも終了しまして、まだ興奮さめやらぬという思いですが、大会はたいへんな成功裏に終了しました。また日本代表も、2勝という目標には届きませんでしたが、たいへんな健闘をみせてくれました。日本ラグビーのひたむきな戦いは、地元フランスの方をはじめ、世界の皆さんから評価をいただきました。代表選手を出していただいたトップリーグ各チームの皆さまには、感謝を申し上げるしだいであります。

そしてまた世界のラグビーが大きく変化していること、トライをとるのがいかに難しいかということも分かりました。決勝のイングランド対南アフリカも、準決勝のフランス対アルゼンチンもノートライでした。
世界のなかでラグビーがどれほど大切にされているかも実感しました。ワールドカップにおいては、フランスの試合はすべてサルコジ大統領が観戦していましたし、開幕戦では全閣僚が出席し、私のとなりにはシラク前大統領が座っておられました。決勝戦では英国からブラウン首相、アン王女が来られてイングランドの応援をしておられました。対する南アフリカは、ムベキ大統領が観戦されていました。
これからのトップリーグの発展が、日本代表の強化、さらにはラグビーの普及・育成に寄与し、『ラグビー競技を誰からも愛され、親しまれ、楽しめる、人気の高いスポーツにする』という目標を達成するには、欠かせないと改めて痛感したしだいです。

トップリーグは5年目のシーズンを迎えます。さらにリーグが発展をすべく、協会をあげて努力していく所存です。トップリーグのオフィシャルパートナーであるマイクロソフト株式会社をはじめ、リーグに参加されている各社、報道各社の皆さまには、心からご協力をいただきますよう、お願い申し上げるしだいです」


真下昇・ジャパンラグビー トップリーグチェアマン(日本ラグビーフットボール協会副会長兼専務理事

  真下チェアマン
  真下チェアマン

「トップリーグも5年目という節目を迎え、組織をさらに強化し、このトップリーグをよりダイナミックでステージの高いものにしたいと考え、新しくトップリーグ事業委員会なる組織を新設いたしました。

会長からのお話にもありましたように、ワールドカップ2007フランス大会では、2勝という目標を達成できませんでしたが、達成に近い結果が得られたのではないかと私は思っています。それはこのトップリーグが4年にわたって積み上げてきたものが、(日本代表のたしかな)基礎となっているからではないでしょうか。

これからも、世界のラグビーに並ぶような、トップリーグの理想を求めていきたい。そのためにもトップリーグ事業委員会が日夜努力をし、また参加チームの皆さまと共に、このリーグを育てていきたいと思っております。
そして我々がかかげる『ラグビー競技を誰からも愛され、親しまれ、楽しめる、人気の高いスポーツにする』というビジョンに一歩でも近づき、世界の8強のレベルに位置し、また2015年のラグビーワールドカップの日本招致に向けてまい進していきたいと思います」


眞柄泰利・マイクロソフト株式会社 執行役専務(デジタルライフスタイル推進・OEM担当)

  眞柄執行役専務
  眞柄執行役専務

「トップリーグ5年目の開幕、おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。それとともにこのプレスカンファレンスにお招きをいただき、ありがとうございます。
私どもマイクロソフトが、トップリーグ、並びにマイクロソフトカップのスポンサーをさせていただくようになって、これで5年目になります。
(トップリーグのスタートから)遡ること1年前、亡くなられました町井会長、そしてやはり昨年亡くなられました宿沢理事ら協会の方々が、ラグビーをよりメジャーなスポーツにする手助けをしてほしいとおみえになりました。

この5年間、私どもなりに、見えない部分ではありますけれども、トップリーグの各チームの皆さま方と、30回ほど『キッズラグビースクール』を地域で開催させていただいています。参加されたお子さまたちは6,000名にのぼります。そして昨年からは、関東・関西・九州の各協会のご協力を得まして、小学生によるミニラグビーの『マイクロソフトカップ』も開催いたしました。その決勝は、トップリーグのマイクロソフトカップの決勝の前座試合ということでお子さまたちをご招待申し上げました。私はその後、参加した子どもたちの手紙を読みました。ほぼすべてが『秩父宮ラグビー場に来られて一生の思い出がつくれた』『こういう大会を開催してくれて、ありがとう』という内容でした。もちろんこうした声は、私どもだけではなくて、協会の方々に対してのお礼も含まれますが、6年前の、町井会長、宿沢理事らとの約束が、少しは果たせたのではないかと、会社としても満足をしています。

今年度以降も、私どもはポータルサイトであるMSNスポーツなど、さまざまなかたちで、ラグビーの楽しさを伝えていきたいと考えています。そして開幕戦となる26日の東芝ブレイブルーパス vs サントリーサンゴリアスの試合では、秩父宮ラグビー場をワイヤレス化し、最新の技術でもって、ストリーミング映像をご覧いただこうという『デジタルアミューズメントスタジアム』を企画をしています。
トップリーグも年々白熱してきており、またワールドカップを経て、非常に楽しみなシーズンが始まります。チーム・選手の皆さまには、これまで以上の熱戦を期待いたしたいと思います」

以下、稲垣純一・ジャパンラグビー トップリーグ事業委員会COO(最高執行責任者)から、5年目のトップリーグの概要の説明があり、選手を代表して、東芝ブレイブルーパスの冨岡鉄平選手から挨拶がありました。

稲垣純一・ジャパンラグビー トップリーグ事業委員会COO(最高執行責任者)   東芝ブレイブルーパスの冨岡鉄平選手
稲垣純一・ジャパンラグビー トップリーグ事業委員会COO(最高執行責任者)

東芝ブレイブルーパスの冨岡鉄平選手

冨岡鉄平(東芝ブレイブルーパス)
「まずは今シーズンも無事、開幕を迎えられることを、選手を代表して感謝申し上げます。そして大会をスポンサードしてくださるマイクロソフトを始めとした皆さまに感謝しています。ありがとうございます。また開幕を心待ちにしてくれているファンの皆さまにも、いい試合をすることで感謝の気持ちを伝えたいと思います。
我々、東芝ブレイブルーパスはここ数年、いい結果を残すことができていますが、我々は常々、合言葉のようにいい合っている言葉があります。それは『スターはいらない』です。
これはもちろん、トライをとったりする選手がいらないという意味ではなくて、強い気持ち、自分を信じる気持ち、自己肯定力を強くもった選手が必ず必要なんですが、それだけではなくて、ピッチに立った自分、それは自分自身の力だけで今があるのかということ、そうではないということ、やはり周りの多くの方々に感謝しなければならない、そういった人たちに感謝の気持ちをピッチで表現する、感謝の心を表現する、それら2つを自分のなかで共存できる人間になろうということを東芝では目指しています。
その気持ちと、理念と、リーグのキャッチフレーズ『FOR ALL』に、非常に共通点を感じています。
ですから今回、Shake Hands !『握手をしよう』プロジェクトに、トップリーガー全員が、積極的に参加することを、選手を代表して宣言したいと思います」

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