2節 マッチ&会見リポート(三洋電機 72-5 福岡サニックス)

オーストラリア協会George・Ayoubレフリーの笛でゲームが始まった。開始早々に三洋の6番川口が左中間インゴールへ蹴りこまれたボールを押さえてトライ、これを皮切りに三洋は6トライの猛攻、何とかDFで立て直したいサニックス、ゲイン突破後にあえてポイントを作らずに外へボールを運ぼうとするも、ミスで波に乗り切れない、三洋の一方的なゲームで39-0で前半は終わった。

後半に入り、サニックスは気持ちを切り替えて再三ゲインを突破するが、三洋の粘り強いDFに阻まれ逆にターンオーバーをゆるしてしまうパターンで5トライを献上、34分にサニックスは三洋ゴール前ラックから右へ展開しトライ、何とか一矢報いたが、BKのボールキープ力に課題が残る。
スコア的には大味なゲームになりがちだが、三洋の足首一本でもつかんで離さない低く粘り強いDFで非常に引き締まった好ゲームになった。(廣島治)
縦を突く三洋ヒーナン   サニックス、低いスクラムでセットプレイに対抗
縦を突く三洋ヒーナン サニックス、低いスクラムでセットプレイに対抗

C:2007, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)

福岡サニックスブルース

藤井監督(右)、古賀キャプテン
藤井監督(右)、古賀キャプテン

三洋電機ワイルドナイツ 72-5 福岡サニックスブルース(11月3日)

◎福岡サニックスブルース
○藤井雄一郎監督

「今、トップリーグで一番調子の良いチームが三洋電機であり、我々より一枚も二枚も上手だったということ。次節の東芝戦では、気持ちを切り換えて戦うしかない。
(ハーフタイムでの指示について)もう一度ゼロからリスタートしようと指示した。具体的には、接点で人数をかけボールキープ率を上げる、ラインアウトでは、人数をかけず(ショートラインアウトで)展開に活路を見いだすよう指示したのだが」

○古賀龍二キャプテン
「チャレンジャーの気持ちを持って、DFからゲームを組み立てようとしたが、こちらのペースに持ち込めなかった」

――前節コカ・コーラ戦との違いについて。
「コカ・コーラと三洋の違いはパワーだと思う。特にBKに於いてはボールキープ力に開きがあった。そう大きな力の差はないと思うが、前節の勝利で気の緩みがあった」


サニックス早いパスアウトで仕掛ける(後方黄色いジャージーは、IRBレフェリーのアイユーブさん)   三洋トライライン間近!
サニックス早いパスアウトで仕掛ける(後方黄色いジャージーは、IRBレフェリーのエイユーさん) 三洋トライライン間近!
三洋電機ワイルドナイツ

宮本監督(右)、榎本キャプテン
宮本監督(右)、榎本キャプテン


◎三洋電機ワイルドナイツ
○宮本勝文監督

「今日はDFが安定しており、何も言うことなし。
(05-06シーズン 2位のチーム力と比較して)ゲームプランが変わったということはない。"ワイルド"なチームカラーにFWの力強さが加わった。積極的にDFに行くチーム力は頼もしさを感じる。過信せず、一本"芯"の通ったチームになった印象がある。今日は、今までにない勝ち方だった」

○榎本淳平キャプテン
「DFを的確に決め、前進することができた。後半粘られトライを獲られたことが反省点。上位チームになるほど、こうした状況で守りきることが大事である。2年前は勢いで2位となったが、今は個々が自信を持ってプレーしている」


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