注目カードは何といってもこの一戦。トップリーグ初開催となる岡山県陸上競技場(桃太郎スタジアム)で行われる三洋電機ワイルドナイツ vs 神戸製鋼コベルコスティーラーズの全勝対決。ここまで三洋電機は、トライ数・得点共にリーグトップの攻撃力で他を圧倒してきた。中でも、HO山本(貢)は、4試合で7トライと荒稼ぎ。現在トライランキング首位を独走中。BKには、攻守の要、SOブラウンがいて、FW・BKどこからでもトライが奪えるのが強みだ。対する、神戸製鋼は、厳しい試合を重ねながらもしっかりとボーナスを加えて首位に立っている。No.8伊藤やPR清水らベテラン勢が引っ張るFWと、CTB今村やWTB濱島らルーキーの成長著しいBKのバランスが取れてきた。この大一番を制して、全勝・首位をキープしたい。(両チームの比較データを用意しました。こちら(PDF)です)
鹿児島・鴨池陸上競技場では、コカ・コーラウエストレッドスパークス vs ヤマハ発動機ジュビロ、九州電力キューデンヴォルテクス vs 東芝ブレイブルーパスの2試合が行われる。第1試合では、前節福岡サニックスに辛酸を舐めたヤマハ発動機だが、この試合からキャプテンNo.8木曽が復帰し、チームの建て直しを図る。昨シーズンは、コカ・コーラウエストが22-13で勝利し、記念すべきTL初勝利を挙げた。今シーズンの結果は如何に。第2試合では、TL初参戦の九州電力が王者・東芝にチャレンジ。総合順位では現在10位の九州電力だが、得失点差ではリーグ8位と大健闘。チームのバランスの良さを象徴している数字だ。対する東芝は、試合を重ねるにつれチーム力を上げてきている。この休止週には、鹿児島で合宿を行うなど後半節に向けても磐石の様子。
その他、長野・松本平広域公園総合球技場(アルウィン)では、昨年に続き、クボタスピアーズ vs NECグリーンロケッツが対戦。4連敗中のクボタだが、山神監督は「徐々に良くなってきている」とチームの戦い方には及第点を与えている。昨シーズンこの相手に勝って3連勝を収めているだけに連敗脱出の足がかりにしたい。NECは、3連勝と波に乗る。前節地元柏の葉では、9トライを奪い快勝。LO浅野主将を筆頭に接点での激しさが戻ってきた。昨シーズンのリベンジを果たし、さらに勢いに乗りたい。