5節 マッチ&会見リポート(三洋電機 57-24 神戸製鋼)

12月2日(日)、初のトップリーグ岡山開催となった、三洋電機ワイルドナイツ対神戸コベルコスティーラーズの全勝対決は、前半から個々の勝負に勝った三洋電機が57対24で快勝し全勝を守った。

前半開始早々、三洋電機は敵陣ゴール前左中間のラックから、BK・FW一体となったライン展開で、最後はNo8ホラニが右中間にトライし、先制する。
その後、三洋電機は、8分、13分、30分とたて続けにトライを奪い、立ち上がりからうまくペースをつかめない神戸製鋼を突き放し、前半を折り返す。

後半は、前半と打って変わり一進一退の攻防となり、1分に三洋電機FB田邉がトライすると、神戸製鋼も3分に敵陣22mライン左中間付近のパントキックをWTB濱島がキャッチし、No8辻井に展開し右中間にトライを返した。その後、両チームトライの取り合いとなったが、前半大きくリードを奪った三洋電機が勝利した。

全勝同士の対決は、三洋電機が勝ち点5を獲得し、対する神戸製鋼も後半4トライを奪い、勝ち点1を獲得した。
前半からオフェンスもディフェンスも前に出てプレーした三洋電機。負けた神戸製鋼も最後まで勝ち点1を取りにいく気迫溢れるプレーを披露し、観客を魅了した。(平野)
三洋電機 57-24 神戸製鋼   三洋電機 57-24 神戸製鋼

三洋電機 57-24 神戸製鋼   三洋電機 57-24 神戸製鋼

C:2007, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)

神戸製鋼コベルコスティーラーズ

平尾総監督(左)、後藤キャプテン
平尾総監督(左)、後藤キャプテン

三洋電機ワイルドナイツ 57-24 神戸製鋼コベルコスティーラーズ(12月3日)

◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○平尾誠二総監督

「結果として大敗となった。敗因は前半の前半で、本来うちがやるべきでないプレーをして、相手に逆襲されてしまった。その後のゲームでの修正ができずに終わってしまった。三洋はそのミスをついてきた。三洋のほうが力があったと思う。三洋の接点(1on1)の強さにやられた。うちにとっては勝ち点1点が取れたことが本日のゲームの収穫だった」

○後藤翔太キャプテン
「ゲームコントロールと1対1の局面で負けたことが敗因だった。三洋は、力の出しどころをよく理解しており、集中できていた。自分たちは力の出しどころが散漫になってしまった。こちらの不注意で本来やるべきでないプレーが失点につながった」


三洋電機 57-24 神戸製鋼   三洋電機 57-24 神戸製鋼

三洋電機 57-24 神戸製鋼   三洋電機 57-24 神戸製鋼

三洋電機ワイルドナイツ

左から宮本監督、榎本キャプテン、山本選手
左から宮本監督、榎本キャプテン、山本選手


◎三洋電機ワイルドナイツ
○宮本勝文監督

「今日は我々がやろうとしたゲームができた。ゲーム内容は文句が付けようがない。全勝対決を制した、それだけで良しとしたい。結果として30点以上の差がついたが、神戸との攻防の方針にちょっとした差があったのではないか。前半の前半に、うちのディフェンスが展開の局面で、我々のシステムを崩さずに対応できたことがトライに結びついた。後半は互いの力が出しあえたので差がつかなかった。
現時点で首位に立ったことは特に意識していない。選手もそうだと思う。我々としては、一戦一戦戦っていくだけだ」

○榎本淳平キャプテン
「今日の試合はとにかく勝つことだけを考えてプレーした。自分たちのプレーをすることを心がけて、それが80分間集中できたことに、満足している。
今年はチームスローガンに「背水の陣」を掲げ、アタック・ディフェンスともに前に出ることを意識し、実践できたことがよかったのではないか」

○山本貢選手(地元岡山県倉敷市出身)
「地元のグラウンドで試合ができ満足しているし、本当に幸せです。試合は、勝つことが出来よかったですが、後半に集中力が切れることもあったので、次戦からは修正していきたいです」

三洋電機 57-24 神戸製鋼   三洋電機 57-24 神戸製鋼

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