8月24日(月)に開催された「ジャパンラグビー トップリーグ2009-2010 プレスカンファレンス」。後半は、開幕対戦カードの紹介。それぞれの監督・コーチらが意気込みを語りました。司会はラグビー・ジャーナリストの村上晃一氏です。
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リコーブラックラムズのトッドローデン ヘッドコーチ(左)、ホンダヒートのジョン・シェラット ヘッドコーチ |
――トップリーグに上がってきて、選手の意識に変化は？
リコー／ローデン ヘッドコーチ
「選手たちの意気込みは変わってきました。トップリーグに再び戻ることができたということで、練習にも前向きになっています。これからのシーズンが楽しみです」
――（下位リーグと比べて）トップリーグではどんなことが必要？
リコー／ローデン ヘッドコーチ
「我々はサイズがあまりないので、コンタクトスキルがポイントになると思います。そして新しい舞台に初めて立つ選手もいるので、ひとつひとつ大切に戦いたい」
ホンダ／シェラット ヘッドコーチ
「リコーと似ているが、ホンダとして新たなステップということになるので、ひとつひとつ確実にやっていきたい。そのなかで（トップリーグはよりプレッシャーが強いので）フィットネス、メンタルを強化していきたい」
――初戦に向けて意気込みを。
リコー／ローデン ヘッドコーチ
「勝ちたい（笑）。9月あたまの時期、まだ暑いと思うので、チームのコンディションに気をつけたい。そしてチームはシーズンを通して強化していくことになるので、開幕戦は重要」
ホンダ／シェラット ヘッドコーチ
「やはり、勝ちたいですね。シンプルなプレーで、状況判断をスマートにして、ゲームプランを効果的に戦っていきたいと思います」
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NECグリーンロケッツの細谷直GM(左)、クボタスピアーズの山神孝志監督 |
――去年とはここが違う、というポイントは。
NEC／細谷GM
「去年はラスト10分での失点が多いことが課題だったので、今年は春からずっとコンタクト・フィットネスの強化につとめてきました」
クボタ／山神監督
「サイズの違いですね。やはり上位のチームはサイズが違う、ということを学んだので、春は２試合のみにして、ウエイト・トレーニングに力を入れて体を大きくしました」
――初戦に向けて意気込みを。
NEC／細谷GM
「ここ数年、開幕戦に勝っていないので、開幕戦の重要性を分かっています。開幕戦を制して、トップリーグを制していきたい」
クボタ／山神監督
「去年は開幕戦に勝って6位に入ることができました。NECさんとは同じ千葉県のチーム同士、今年もぜひ、いいゲームをしたい」
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トヨタ自動車ヴェルブリッツの石井龍司監督(左)、ヤマハ発動機ジュビロの山村亮キャプテン |
――今年はチームづくりで、どんな点を重視？
トヨタ／石井監督
「ラグビーをするうえで、やらないといけないことを、ひたむきに、しっかりと練習しようと。基本プレーを重点的に練習しています。
ヤマハ／山村キャプテン
「網走合宿で見つかった課題を解決して、ステップアップしていきたいです」
――網走での練習試合を見ましたが、モール、強いですよね。
「そうですね。去年はバックスからのトライがほとんどだったのですが、今年はフォワードを強化していて、その結果が出てきています」
――ソーン、ダンカンと揃ったフォワードは迫力ありますね。
「特にローリー・ダンカンは2年目で、非常に調子がよく、練習でもみんなを引っ張ってくれてます。楽しみです」
――それでは初戦への意気込みをお願いします。
トヨタ／石井監督
「体調管理をしっかりして、開幕戦をいいかたちで勝ちたいですね」
ヤマハ／山村キャプテン
「開幕戦は大事な一戦。１点差でもいいのでぜひ勝って、スタートダッシュしたいと思います」
（ヤマハ発動機ジュビロのシューラー監督は、ご家族のご不幸のため欠席）
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神戸製鋼コベルコスティーラーズの平尾誠二GM兼総監督(左)、サントリーサンゴリアスの清宮克幸監督 |
――平尾さん、超攻撃的なラグビーを掲げていますが、チームの仕上がりは。
神戸製鋼／平尾GM兼総監督
「少し詰めが甘いというか、消化不良のところがあるんですが、全体的に良くなってきているので、なんとかいい状態でサントリー戦を迎えたいですね」
――ゲーム・マネージメントを、大事なポイントとしてあげていますね。
「ハーフ、スタンドオフ、インサイドセンターの人選がようやく固まりつつあるところで‥‥ひと皮むける一歩手前といったチーム状態ですね」
――サントリーのハーフ団は？ この間（の練習試合で）はグレーガン、ピシというハーフ団で東芝に勝ちましたけど。
サントリー／清宮監督
「そうですね、魅力的ですね。日本人のフォワードがみな元気なんで。ただ、外国人のフォワードもいいので‥‥微妙ですね」
――では、初戦への意気込みをお願いします。
神戸製鋼／平尾GM兼総監督
「ここ数年、サントリーには勝てていないので、全力であたって払拭したいですね」
サントリー／清宮監督
「大阪を盛り上げに行きます。開幕にふさわしいゲームをしたいと思っています」
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コカ・コーラウエストレッドスパークスの向井昭吾監督(左)、近鉄ライナーズの前田隆介コーチ |
――去年はこのカード、大接戦で18-14で近鉄が勝っているんですね。今年の近鉄は大量補強ですが、チームのまとまりなどはどうですか。
近鉄／前田コーチ
「それぞれ素晴らしい実力があり、すぐにチームに溶け込みまして、本当にいい状態に今なっています」
――目標の順位は？
「いや、13節の、ひとつひとつに全力投球するのみです」
――向井さん、コカ・コーラも日本代表のウェブ選手、豊田選手など新勢力が入っていますが、チームの状態は？
コカ・コーラウエスト／向井監督
「網走合宿ではかなり試合をさせていただきまして、Bチームの底上げができたかなと思います」
――ウェブ選手のポジションは？
「どっちかですね（笑）。SOかFB」
――レオン・マクドナルド選手、彼のポジションはどこに？
近鉄／前田コーチ
「どこでもできる選手なので、その試合、そのプランで変わってくるのではと思います」
――初戦に向けての意気込みをお願いします。
コカ・コーラウエスト／向井監督
「地元でできるので、ぜひ勝って地元のファンの気持ちに応えたいと思います」
近鉄／前田コーチ
「一戦、一戦、戦っていきますが、開幕戦は非常に大事ですので、ぜひ勝ちたいと思います」
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福岡サニックスブルースの藤井雄一郎監督(左)、九州電力キューデンヴォルテクスの郷田正監督 |
――九州ダービーの一戦。やはり意識されるのでしょうか。
福岡サニックス／藤井監督
「九州に勝てれば、他は全部負けてもいいくらいに思ってます」
――九州電力にはまだ勝っていませんが、なにか苦手意識が？
「やっぱり、頭がいい人たちなので‥‥」
――福岡サニックスには強いですね。
九州電力／郷田監督
「たまたま２年間、勝利しているだけです。春の練習試合では負けましたし」
――今年はどんなチームですか。
「戦力の大きな入れ替わりはないが、チーム力で勝っていきたいですね」
――福岡サニックスは、走り勝つラグビーですが、今年も？
福岡サニックス／藤井監督
「そうですね、走り‥‥勝てればいいんですが、けっこう負けてます。今年はもっと勝てるようにがんばりたい」
――初戦への意気込みをお願いします。
福岡サニックス／藤井監督
「中身はなんでもいいですから、とにかく、絶対に、勝ちたいです」
九州電力／郷田監督
「ボールを速く大きく動かして、観に来てくださるお客さまに喜んでいただけようなラグビーをして、九州のライバルチームですので、ぜひ勝ちたいと思います」
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三洋電機ワイルドナイツの飯島均監督(左)、東芝ブレイブルーパスの瀬川智広監督 |
――このカード、去年は東芝が強かったですねー。
東芝／瀬川監督
「すみません、昨シーズンは部員の不祥事によりまして、ラグビー界に大変なご迷惑をおかけし、日本選手権は辞退ということになり、申し訳ありませんでした」
――去年、三洋に勝ったときは、和田監督代行でしたね。瀬川さんは現場にはいらっしゃらなかった？
「テレビ観戦でした」
――テレビで観ていて、どうでした？
「ひとりひとりが、大人だなといいますか、ああいった状況のなか、ろくに準備もできなかったのですが、ラグビーってすごいなと、選手たちをみて改めて思いましたね」
――飯島さん、去年の敗戦から、今年はどう変えていこうと？
三洋電機／飯島監督
「まだ考え中ですね。東芝は非常に強いので、キックオフの時間まで、みなでよく話し合っていきたい」
――今年はフルモデル・チェンジと、話していました。
「ずっとサインを変えていないんですよね。おそらく、すべてのチームにサインを知られているのではと思います。この２年間。ですから、ひとつかふたつ、変えようかと思います。
――ひとつかふたつ、ですか（笑）。
「全部変えると、間違えるんで」
――この間、ヒル選手がけがで出ていませんでしたが、開幕戦は？
三洋電機／飯島監督
「それは大切な情報ですね」
東芝／瀬川監督
「あとで（三洋の）ヒーナン選手についても聞きたいんですが、ヒルについては、今のところ五分五分ですね」
――新しく入ったニール・ブリュー選手も、負傷退場になりましたが。
「彼は大丈夫です」
――飯島さん、ヒーナン選手は？
三洋電機／飯島監督
「これ、会社から口止めされてまして‥‥できるなら出る、できないなら出ない、それだけです」
――去年、大けがをしたトニー・ブラウン選手はもう万全なんでしょうか。
「彼は昨年からもう万全で、12キロくらい減った体重も戻りまして、状態は非常によいです」
――最後に、初戦に向けての意気込みをお願いします。
三洋電機／飯島監督
「しっかり準備したことを、チャンピオンの東芝に対して、チャレンジの気持ちでぶつけていきたいと思います」
東芝／瀬川監督
「再びラグビーができる喜びを胸に、ひたむきにボールを追い続けて三洋さんにチャレンジしたいと思います」