2009.09.23 [WED] 協会リリース Twitter Facebook Google+ LINE 3節 マッチ&会見リポート(神戸製鋼 15-16 クボタ) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 15-16 クボタスピアーズ 【week3/2009年9月19日(土) at京都・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 】 1勝1分けで、雰囲気を変えたいスティーラーズと開幕2連勝で波に乗るスピアーズの一戦であった。両チームともに会社最高幹部が観戦しており十分に気合いの入った中でのキックオフであった。 前半4分、神戸はクボタの反則からPGを狙い、13山本が左中間25m付近から成功。「3-0」 続く8分、今度はクボタがPGをゴールポスト30m付近から10ドゥラームが決め同点とした。「3-3」 以後は、積極的に攻めていくクボタに対し、地力で勝る神戸が密集でプレッシャーをかけ攻撃を受け流していくという展開で、両チームともに攻めあぐね、決め手に欠けるプレーの連続で、攻めては反則で戻されるという冗長な攻防が続いた。 神戸の密集でのプレッシャーが強いのか、モール・ラックでのクボタの反則が目立ち22分、26分と立て続けに神戸13山本がPGを決め、「9-3」とした。 28分、クボタ10ドゥラームが22m中央から虚をつくようにDGを決め「9-6」と反撃するが、31分神戸13山本が4度目のPGを決め「12-6」とし、神戸がスクラムトライを狙う場面もあったがクボタがよく耐え、両チームともトライのないまま前半を終えた。 後半は、神戸の猛攻で始まった。前半とは異なり、積極的に展開しトライへの執念を見せた。対するクボタも堅いディフェンスで神戸の猛攻をしのぎながら果敢に攻め、一進一退の白熱した攻防を繰り広げた。 7分、クボタは神戸陣22mライン右のラックから左へ展開、9→10→12とつなぎ中央へトライ、ゴールも10ドゥラームが決め「12-13」と逆転すると応援席も一気にヒートアップした。 両チームともに勝利への激しい執念を見せるような攻防が続き、17分、神戸13山本がPGを決め「15-13」と再び逆転した。その後も激しい攻防が続き、トライを狙う神戸、それに必死で応戦するクボタというシーンもみられた。32分クボタ10ドゥラームがPGを決め「15-16」と再度逆転に成功しそのままノーサイドを迎えた。 C:2009, JRFU(Photo by A. HASEGAWA) 平尾GM兼総監督(左)、大畑キャプテン ◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ ○平尾誠二GM兼総監督「力の差はあまり無いと感じていたので接戦は予想していた。チャンスでとり切れていないのが破れた原因だ。スクラムからの展開などこれから修正すべき点が多くある」 ──今日のスタンドオフの起用について 「よくやってくれたと思う」 ○大畑大介キャプテン「調子が悪いとの評判があったが、イメージ通りの試合展開だった。開幕から、ゴール前のゾーンからとり切れていないのでこれから修正していきたい」 ──ゴール前で点がとり切れていないとのことだが。 「何かバタバタしてしまう手詰まり感がある。自分たちで整備していかなければならない部分が多くある」 ──今日はパフォーマンス(大畑選手個人の)があまりみられなかったが。 「今日は申し訳ない。今後に期待してほしい」 山神監督(左)、荻原キャプテン ◎クボタスピアーズ ○山神孝志監督「今日は勝つ準備をしてきた。どの試合も大事ではあるが、特に神戸はトップ4への壁となる。神戸を意識しながら自分たちのラグビーがしっかりできるかが今日の課題であった。 今日は、よくやったと思う。接戦を制しワンチャンスにトライをとったのが大きい」 ──3連勝の要因は 「春から試合をせず、激しい練習を積んできた。夏合宿では、試合に勝てなかったが課題を整理することができた。このことが自信になりメンタルにもよい影響を与え、チャンスを生かす雰囲気を作っていると思う。勝つと負けたくなくなるよい循環が生まれている」 ○荻原要キャプテン 「今日のテーマは、トップ4にチャレンジだった。みんなが辛抱して勝てたと思う。内容的にはスクラムのルール解釈などフラストレーションが残るものであったが、勝てたことが大きい」 ──前半のスクラムトライをしのげたのは。 「最終的には、相手のファンブルだが、1番3番の駆け引きなど辛抱できたのが要因だ。春からの激しい練習がメンタルにもよい効果をもたらしている」