3節 マッチ&会見リポート(三洋電機 57-7 ホンダ)

三洋電機 57-7 ホンダ   三洋電機 57-7 ホンダ
ホンダ13アリシ・トゥプアイレイの突破 ホンダ15山田に対し押さえ込む三洋ディフェンス
マッチリポート
三洋電機ワイルドナイツ 57-7 ホンダヒート
【week3/2009年9月20日(日) at栃木・足利市総合運動公園陸上競技場】

選手にはチョット暑いかな?と思われるような、雲ひとつ無い絶好の観戦日和の下、今季トップリーグ初参加の「ホンダヒート」と、地元開催と言っても過言ではなく(車で約20~30分)トップリーグ制覇に燃える「三洋電機ワイルドナイツ」との初顔合わせである。

「秋晴れ」が幸いしたのか、準地元の「三洋電機ワイルドナイツ」と、栃木県芳賀町に研究所と工場があり、ある意味地元の「ホンダヒート」との対戦が幸いしたのか? 立ち見の出る超満員の観客のなか、試合は始まった。

〈前半〉ホンダヒートキックオフ
三洋電機は、キックオフから気合と闘志を前面に出し金星を狙うホンダヒートに手を焼きつつも、相手が1人少ない時間帯(8分。ホンダ7番金、不当なプレーによりシンビン)の10分、4番ジャスティン・アイブスが密集を突破してトライ。(15番田邊淳G成功7-0)
その後、こう着状態が続き前半も半分が過ぎた25分。三洋連続攻撃から11番三宅敬が逆サイドへ回り込んでトライ。(10番トニー・ブラウンG失敗12-0)
29分。攻守の要10番ブラウンからピンポイントキックパスが14番北川智規の前へ転がりタックラーを引きずりトライ(15番田邊G失敗17-0)
33分。三洋電機またもFW、BKの連続攻撃からホンダ陣に入り、ラックからタイミングよく出たボールを10番ブラウンが1人飛ばしパス。センターを経由し14番北川智規へ渡り難なくトライ(15番田邊G成功24-0)
24-0で前半終了。

〈後半〉
2分。後半開始早々ホンダは連続攻撃を仕掛け13番アリシ・トゥプアイレイが最後はパワーで持ち込みトライ(10番松井陽介G成功24-7)
13分。三洋電機ホンダ陣22m付近より連続攻撃で13番霜村誠一が左隅へトライ(10番ブラウンG成功31-7)
17分。三洋電機ホンダ陣22m中央付近のラックから左へ展開。モールから5番飯島洋一がモールの間を割って左隅へトライ(11番三宅G失敗36-7)
23分。ホンダ陣深く攻め込み10番ブラウンが個人技でトライ(13番霜村誠一G成功43-7)
30分。ホンダG前のホンダディフェンスの密集を18番シオネ・バツベイが突破しトライ(13番霜村G成功50-7)
36分。三洋電機、連続攻撃から19番川口大がトライ(13番霜村G成功57-7)
40分。試合終了のホーンが鳴り、10番ブラウンがラックから出たボールをタッチへ蹴りだし試合終了。

この試合は、トップリーグ初参戦のホンダヒートが、前年の日本選手権チャンピオンで優勝候補筆頭の三洋電機戦で、トップリーグで勝つ為に必要な課題を見つけることが目的の試合だったように思う。
点差は開いたが点差ほど各個人の能力差は無いように思える。ホンダヒートは是非これからも精進し強いチームになってもらいたい。
三洋電機はアタックにしてもディフェンスにしても完成度の高いチームであると監督も言っていたように、これからも優勝目指していい試合を期待したい。

三洋電機 57-7 ホンダ   三洋電機 57-7 ホンダ
ホンダ三洋守備網突破できず ホンダ連続攻撃

会見リポート
ホンダヒート
シェラット ヘッドコーチ(左)、木村キャプテン
シェラット ヘッドコーチ(左)、木村キャプテン


◎ホンダヒート
○ジョン・シェラット ヘッドコーチ
「トップリーグがいかにタフであるかを実感した一戦でした。
もちろんタフである事は分かっているし、その為の練習も積んできているが、三洋電機は実力があり『さすが』と言う印象です。次戦のヤマハ戦がすぐなので、それに備えた練習を積み、大切に臨みたい」

──後半24分からの7人の交替について?
「毎週そのときのベストの22人をベンチに入れている。その誰にもチャンスがあり、60分経過し疲れが見えたこととトップリーグのゲームを経験させると言う意味もあり交替させました」

○木村允彦キャプテン
「胸を借りるつもりで臨んだが、付け入る隙も無く完敗でした。チャンスをいかに生かすかが大切で、この経験を生かして次にどうするかを考えて成長させていく事が大切だと思う。
三洋電機はディフェンスがしっかりしていてビデオで見たのとは違う圧力を感じました」

三洋電機 57-7 ホンダ   三洋電機 57-7 ホンダ
三洋13霜村のトライ 三洋13霜村の突破
三洋電機ワイルドナイツ
飯島監督(左)、霜村キャプテン
飯島監督(左)、霜村キャプテン


◎三洋電機ワイルドナイツ
○飯島均監督
「沢山のファンの前でいい試合ができるようにとの思いで臨んだ一戦でした。
ホンダヒートは激しい闘志で臨んできたので大変苦労した。ホンダの情熱と闘志を感じた試合でした。
シーズンが始まったばかりだが三洋電機の完成度は高く、相手の攻め手がなくなるとき、攻め手のなくなるディフェンスをするときは良いゲームをするのです。試合を重ねればもっと良くなる。
課題は、走るランナー型の選手が多いのでボールを供給する、下働きをするタイプの選手が不在で今後必要になってくると思うので何とかしたい」

○霜村誠一キャプテン
「全員で意思の疎通をし、攻守に終始プレッシャーをかけられるようにと思って試合に臨んだがある程度できたと思う。
FWとBKが一体となりアタックでもディフェンスでも三洋の連携ができている。さらにステップアップして今後の戦いに臨みたい」
三洋電機 57-7 ホンダ   三洋電機 57-7 ホンダ
三洋FWスクラムでの圧力 三洋のアタック

三洋電機 57-7 ホンダ   三洋電機 57-7 ホンダ
三洋ボールラインアウト 三洋ラック

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