トップリーグ第8節(11月28日・29日)プレビュー

今週の見どころ

世界各地でテストマッチが行なわれたウインドウマンス。この間、カナダ代表とのテストマッチ2試合を行なった日本代表チームは、世界ランキングを上回る強豪に連勝し、これまでの14位からランキングを13位に上げ、今年度の代表活動を締め括った。
日本の誇りを胸に世界と戦った桜の戦士たちも所属チームへ戻り、今週、1ヶ月の休止期間を経て、ジャパンラグビー トップリーグ2009-2010が再開される。休止期間中も各チームは合宿等で更なるレベルアップを図り、後半節に向け万全の体制を整えてきた。再スタートを切る日本のトップ14チームによる熱戦を期待したい。

■三洋電機ワイルドナイツ 対 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 東京・秩父宮(11月28日)
前半戦首位で折り返した三洋電機ワイルドナイツは、休止期間中に宮崎で合宿を行い更なるチーム力アップに努めた。日本代表として初キャップを獲得したHO堀江も、持ち前の機動力を存分に発揮した。相手チームにとって強烈なインパクトプレーヤーになることは間違いない。対する神戸製鋼コベルコスティーラーズは、4勝2敗1分の4位と好位置につけている。初年度以来の王座奪取を目指し三洋電機にひと泡吹かせたいところ。平島、安江、山下の日本代表経験者が並ぶフロントローを軸にセットプレーからリズムを作りたい。

■NECグリーンロケッツ 対 サントリーサンゴリアス 千葉・柏の葉(11月29日)
今季1勝6敗の12位と不本意な前半戦を戦ったNECグリーンロケッツは、NZの国内選手権(Air New Zealand Cup)に出場していたFL浅野がチームに復帰、王国で培った経験でチームを刺激し、後半節で何としてでも巻き返しを図りたいところ。対する首位・三洋電機を追う2位サントリーサンゴリアスは、先の日本代表に最多の6名を選出。テストマッチを経験したプレーヤーがチームを牽引する。LO眞壁の後半も尽きることなく走り続ける無尽蔵なスタミナに注目したい。

■トヨタ自動車ヴェルブリッツ 対 クボタスピアーズ 大阪・近鉄花園(11月29日)
日本代表主将として卓越したリーダーシップを発揮した菊谷を擁するトヨタ自動車ヴェルブリッツは、上位進出を目指し再スタートとなる今節から一気にペースを上げたい。FBアイイ、ルーキーWTB城戸らタレント豊富なBK3の活躍に期待したい。対する6位のクボタは、静岡県内で合宿を行い、ディフェンスシステムを再確認。後半戦のベース作りを行なった。SOドゥラームのキックが攻撃の軸になるが、チーム全員で取り組むディフェンスで勝利を見出したい。

■近鉄ライナーズ 対 リコーブラックラムズ 大阪・近鉄花園(11月29日)
前半戦の最終節を劇的な逆転勝利で締め括った近鉄ライナーズ、休止期間中にはチームビルディングを行いチームの結束を更に強めて後半戦に臨む。SO大西、FB高のゲームコントロール能力に注目したい。対するリコーブラックラムズは、急遽日本代表スコッドに招集された攻守に非凡な才能を見せるCTB金澤、小松のラインで攻撃を組み立てたい。両チームは6月のオープン戦では、19-19の引き分けと接戦を演じており、今回も一点を争うゲームを予感させてくれる。

■ヤマハ発動機ジュビロ 対 コカ・コーラウエストレッドスパークス 岡山・桃太郎(11月29日)
プレーオフトーナメント進出を視野に入れ、後半節に臨むヤマハ発動機ジュビロは、SH矢富、FB五郎丸の日本代表コンビで得点に絡みたいところ。PR山村主将率いるFW陣のセットプレーの安定にも期待したい。対するコカ・コーラウエストレッドスパークスは、先の日本代表戦でMVP級の活躍を見せたFBウェブが最後尾でチームを鼓舞する。ルーキーFL豊田も復帰し戦力は充実。溢れ出るようなアタックで勝利を手にしたい。

■福岡サニックスブルース 対 東芝ブレイブルーパス 鹿児島・鴨池(11月29日)
前半節、上位チームとも互角、あるいはそれ以上の戦いをみせた福岡サニックスブルースは、今節前年度王者に挑む。宮崎で合宿を行いランニングラグビーにさらに磨きをかけ、アップセットを狙う。BKのキープレーヤーのラルフが復帰、ヴァレンスも好調を維持するなどプラス要素も多く期待がかかる。対する東芝ブレイブルーパスは、試合が行われる鹿児島で合宿を行いそのまま試合に臨む。チームにとって第2の本拠地とも言える鹿児島で2連覇に向けた礎を築きたいところ。

■九州電力キューデンヴォルテクス 対 ホンダヒート 鹿児島・鴨池(11月29日)
いまだ勝ち星のない両チームの対戦は、リーグ残留に向けても負けられない一戦になるのは間違いない。九州の雄・九州電力キューデンヴォルテクスは、鹿児島で合宿を行い巻き返しに向け準備を整えた。チーム一丸となった九州電力らしいラグビーを見せて欲しい。対するホンダヒートも昇格1年目の苦悩を味わっている。しかし、CTBトゥプアイレイが日本代表として活躍、WTB末松の7人制日本代表選出などチームにとって明るい材料は多い。まずは、リーグ初勝利を目指し前へ突き進みたい。

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