1節 マッチサマリー(トヨタ自動車 18-10 サントリー)

トヨタ自動車 18-10 サントリー   トヨタ自動車 18-10 サントリー

トヨタ自動車ヴェルブリッツ 18-10 サントリーサンゴリアス
【week1/2010年9月4日(土) at 愛知・豊田スタジアム】

蒸し暑さが残る中、トヨタのキックオフで試合開始。試合開始直後からトヨタがFW・BK一体となり、左右に大きく展開を繰り返す。しかしサントリーディフェンスも固く、大きなゲインを許さない。見ごたえのあるゲーム展開であったが、トヨタの出足と集中力が際立ち、6分SOアイイのPGで先行。その後サントリーも攻撃を仕掛けるがトヨタのプレッシャーが強く、肝心なところでのハンドリングミスが多く、チャンスをつぶす。逆にトヨタは出足の鋭さとサントリーのキック処理のミスからワンチャンスをものにし、28分SH麻田がこの試合初トライ。SOアイイのゴールも決まり10-0とリードを広げる。その後はお互いにすばらしいタックルやキックチャージで一進一退の攻防を繰り返し、前半終了。非常に締まった試合内容の中で、トヨタの出来の良さが目立つ。

後半もトヨタが開始から攻め続け、3分にはPGで追加点。9分には相手のノックオンをNo.8菊谷が拾い11-9-11と繋ぎWTB水野が左隅にトライ。18-0とリードを広げる。サントリーはトヨタの強い当たりと鋭い出足に前へ出ることができなかったが、選手の効果的な入れ替えで徐々にリズムを取り戻し、17分にFBヒューワットがPGを返し反撃開始。その後は暑さと疲労で倒れる選手が多く、ゲームが中断することが多かったが、サントリーはトヨタ陣内で攻め続け、終了間際にゴール前ラックより左に展開しWTB長友が意地の1トライを返す。FBヒューワットのゴールも成功。しかし反撃もそこまでで、最後は集中力に勝ったトヨタがトップリーグの初戦を勝利で飾った。(大林 直之)

会見ダイジェスト
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
朽木監督(左)、中山主将
朽木監督(左)、中山主将


◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木泰博監督
「多くのファンに囲まれホームで開幕戦を迎えられて嬉しい。サントリーには何度も負けたが、今までとは違うトヨタの歴史を刻むことができた」

○中山義孝主将
「最高の舞台でゲームができたことに感謝したい。サントリーはタフなチームだった。チームメイトやスタッフ、多くのファンと全員で勝ち取った意味のある勝利である」

──魅力的なラグビーをするとのことだが、今日の点数は?
○朽木監督
「攻撃的なアタックと攻撃的なディフェンスを心掛けた。サントリーのアタック時間が多くなるとは思っていた。前半10分間、アグレッシブに攻めることができ、結果的に80分間の主導権を握った。攻撃的なディフェンスができたことが良いパフォーマンスに繋がったと思う。まだまだ課題は多い」

──昨年は60点取られているが?
○中山主将
「一人ひとりが責任を果たした結果が勝ちに結びついた」

──豊富なSOの中でアイイの起用について?
○朽木監督
「攻撃的なチームを作りたい。チームで最も攻撃的なのがアイイである」

トヨタ自動車 18-10 サントリー   トヨタ自動車 18-10 サントリー
サントリーサンゴリアス
ジョーンズ監督(左)、竹本主将
ジョーンズ監督(左)、竹本主将


◎サントリーサンゴリアス
○エディ・ジョーンズ監督
「結果は残念だが今日とは違うスタイルのラグビーを目指している。前半は良くなかったが、後半はサントリーの良さが出でいた。まだ旅の始まりであり一歩を踏み出したところである」

○竹本隼太郎主将
「前半はトヨタの激しいプレッシャーやコンタクトにより自分たちのプレーができなかった。後半は良くなり、次に繋がる調子が出できた」

──ミスが多かったが来週に向けて、どのような修正をするか?
○竹本主将
「トヨタの激しいプレッシャーに加えて、湿度の高さも影響していたと思う。来週は良いアタックにチャレンジしたい」

RELATED NEWS