4節 マッチサマリー(NEC 3-47 東芝)

NEC 3-47 東芝   NEC 3-47 東芝   NEC 3-47 東芝   NEC 3-47 東芝
NECグリーンロケッツ 3-47 東芝ブレイブルーパス
【week4/2010年10月1日(金) at 東京・秩父宮ラグビー場】

ボールのキープ力に勝る東芝ブレイブルーパスが、徐々にNECグリーンロケッツに圧力をかけて後半は圧倒。共に本社を港区に置く企業チーム同士の"港区ダービー"を制した東芝には、港区長杯が贈られた。

猛暑も去って過ごしやすくなった東京港区の秩父宮ラグビー場。今季最後となるナイトゲームには、両チームのサポーターを始め、仕事帰りの会社員や学校(練習)帰りの学生達が詰め掛けた。

序盤のキッキングゲームではやや攻め込まれていた東芝は前半15分、敵陣手前のラインアウトモールからFLベイツが先制トライ。また25分にはキック応酬後のラックから展開し、薄くなったNECラインをWTB宇薄がブレイク、ゴールまでの約40mを走り切った。

港区とラグビー協会が進める『港区スポーツまちづくりプロジェクト』が紹介されたハーフタイムが終ると、前半はやや硬かった東芝に勢いが出てきた。NECディフェンスをこじ開けオフロードパスが繋がるようになりチャンスは拡大。6分のNo.8望月を皮切りに、CTBブリュー、SOヒル、宇薄らが次々にトライを重ねていった。特に望月は、密集でもランでも粘り強く働いて2トライの活躍。文句なしのマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。

一方、前節でサントリーを破ったNECは前半、SH西田とSOロビンスのHB陣を始め、個々の選手の動きは鋭く、よく抵抗していた。しかし得点力不足は今季も課題。なかなかスコアできない苦しみは、身上とするディフェンスにも次第に影を落としていったようだ。(米田)

NEC 3-47 東芝   NEC 3-47 東芝   NEC 3-47 東芝   NEC 3-47 東芝
会見ダイジェスト
NECグリーンロケッツ
岡村ヘッドコーチ
ラトゥ キャプテン
岡村ヘッドコーチ(上)、ラトゥ キャプテン


◎NECグリーンロケッツ
○岡村要ヘッドコーチ
「まず、最初にNECのビッグサポーターから大変温かい声援を頂いたことに、感謝の気持ちを表したいと思います。勝利をサポーターの皆様と喜びたかったのですが、完敗して残念です。80分間の中で、東芝さんの一つ一つのプレーの完成度、精度が高かったと感じます。まだ、リーグは続くので、一戦一戦でどう成長するのかが、順位と日本一に関わってくると思います。もう一枚、二枚成長して、今日の負けを『良かった敗戦』として振り返られるよう努力していきたいと思います」

──ラインアウトが機能しなかったが?
「前半は我々のスピードがぬるかったので、後半の初めに確認と修正を行いました」

──ハーフタイムの指示は?
「セットプレーが機能していないが、選手を迷わせたくなかったので、色々なものを変える必要はないと伝えました。一点だけ、東芝さんのコンタクトエリアでの強さがあり、人が寄り過ぎていたので、マークを広げようと指示しました」

──NO8の土佐選手は?
「トップリーグの試合の経験は少ないが、1試合1試合、確実に伸びています。足腰の強さはもともとありますが、一戦一戦、自信を付け、アジリティの部分、一瞬の加速が上がっています。サントリー戦で裏に出て一歩行けたのが、今日は二歩、三歩行けていました」

○ニリ・ラトゥ キャプテン
「残念な結果でしたが、ディフェンスでは東芝さんにプレッシャーを与えられたと思います。
後半、特にブレイクダウンで、FWの数が東芝さんのほうが上回る形になりました。ラインアウトが機能せず、アタックも作れませんでした。シーズンは長いので、来週の試合を楽しみにして、目標の優勝を目指して頑張っていきたいと思います。NECのサポーターの皆様には申し訳なく思います」

──後半、東芝にブレイクダウンで負けた要因は?
「ヒル選手のキックが上手く、ブラインドにもオープンにもキックして、ラックでのプレッシャーを伴うFWとBKが連動したプレーをしてきました。また、二人目の選手がスペースを作る意識をもってプレーしていました」
NEC 3-47 東芝   NEC 3-47 東芝   NEC 3-47 東芝   NEC 3-47 東芝
東芝ブレイブルーパス
瀬川監督
廣瀬キャプテン
瀬川監督(上)、廣瀬キャプテン


◎東芝ブレイブルーパス
○瀬川智広監督
「金曜日のナイター、港区ダービーということで、沢山のお客様がいらっしゃった秩父宮で試合ができて嬉しく思います。ずっとしのぎを削ってきたNECさんに感謝します。反省点は沢山あるが、修正して東芝のオリジネイトラグビーを完成させていきたいと思います」

──この2週間の修正は?
「2試合、自分たちの持ち味が出ず、モタモタした部分がありましたが、サテライトリーグで三洋電機さんと試合をしたときに、いつもは出られないメンバーが素晴らしい試合をしてくれました。試合に勝つために何をするのかなど、小さなことですが、ラグビー本来の体を当てる、トライを獲るという気持ちを表わしてくれて、チームが一つになった感じがしています」

──港区ダービーで勝利の味は?
「今日も沢山の役員の皆さんが来てくださいました。NECさんは、東芝とは長い歴史があり、チームとしても会社としてもライバルとして意識しています。やはり、絶対に負けるなという方もいて、選手はそうでもなかったようですが、僕は若干プレッシャーを感じていました」

──望月選手がマン・オブ・ザ・マッチを獲得したが?
「ちょっと豊田選手の調子が悪くて、望月は夏合宿くらいからNO8をやってきましたので出しました。セットが安定したので、望月の働きができたと思います。また、セットの安定は笠井の意地だったと思います。ここ2、3年、先発がなかったので、今日、先発に選ばれ、対面が久富選手で、発奮したのでしょう。競争が出てきたのも良かったことです」

○廣瀬俊朗キャプテン
「まず、多くの皆様にお集まりいただき、感謝いたします。相手がNECさんということで、東芝も凄く気持ちが高ぶって良かったと思います。その点で、NECさんに感謝したいと思います。今日は一人一人が主体的に動けました。ミスもありましたが、やっと東芝のラグビーが見えてきたと感じます。ここから、どんどん東芝のラグビーを積み重ねていきたいと思います」

──どのように建て直しを図ったのか?
「先々週までは他人行儀というか、自分に矢印が向いていなかったと感じます。一週間空いて、FWとBKに分かれて食事を一緒にしたりして、心の中にあるものを出して、もう一度やろうという気持ちを高めました。その気持ちが、今日の生き生きしたプレーにつながったと思います。FWがどんどん恐れずにボールを動かしてくれて、BKが仕留めて、うまく役割分担もできていました。先々週までの、BKは行きたい、FWは疲れているというところはなかったと思います」

──良いパフォーマンスは一週間空いたからか、それとも相手がNECだからか?
「両方です。ウォーミングアップは一番良かったと思います」

──三洋戦は?
「三洋戦も良かったが、覚えていません(笑)。開幕戦は大きなモチベーションで、そこから一旦、(気持ちが)落ちるのは当然です。これから、一戦一戦、上げて行きたいと思います」

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